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サッカー文化を育むヒント

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複数ポジションができる日本人、専門職のブラジル人

複数ポジションができる日本人、専門職のブラジル人

オリンピックが閉幕し男子代表はベスト4入り、なでしこは準々決勝敗退で終わった。
男子サッカーの満身創痍の準決勝、3位決定戦は日本人として彼らの戦いぶりにとても感動したが、冷静に見ると世界との差はスコア以上にある。と感じたのも確かだ。

今回、オリンピック日本代表の試合でよく聞いた実況がある。
「日本代表には複数ポジションをこなせる選手が集まっていますね。」
だ。

日本の育成年代では、"可能性を広

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もっと自由があってもええやないか



もっと自由が、もっと遊びがあってもええやないか。

ベンチに座って仲間を応援しましょう!
君が試合に出ているとき応援して欲しいよね。
試合中に横で遊んでいたら相手チームに失礼だよね。
サッカーはサッカーの時間、アソビはアソビの時間でケジメをつけなさい。

もちろんそうなのかもしれないけど、
気心知れたチームさんとゲーム回しているのであれば、子ども達はもっと自由があってもええやないか。
もっと遊

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日本サッカーも日本社会も個人が分断されている

日本サッカーも日本社会も個人が分断されている

サッカー日本代表の東京五輪が終わりました。

とても素晴らしい戦いを見せてくれた選手たち、スタッフのみなさん本当にお疲れ様でした。

大会を終えて感じたことを書き残しておきたいと思います。

サッカーはチームでプレーするということ元日本代表監督のオシムさんが準決勝のスペイン戦の後にこんなコメントをしました。

日本もプレーができることは示し、ボールをキープして連携を深めようともしたが、あまりにひと

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日本代表がW杯で優勝するとき(日本にスポーツ文化が根付いていくために)

日本代表がW杯で優勝するとき(日本にスポーツ文化が根付いていくために)

 みなさんプロ野球の大谷翔平選手の目標達成シートって知ってますか??

結構有名なのでご存知の方も多いかと思いますが、ちなみにこれです↓

 ネットで「大谷翔平 目標達成シート」とかで検索したら一発で出るので、すぐに見れると思います。これ大谷選手が高校生の時に書いたそうです。一番真ん中に書いてある「ドラ(ドラフト)1位 8球団」が自分が達成したい目標で、そのために必要なことを8項目、さらにその8項

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ピッチに立てない自分でも、チームを勝たせることができる。個人の夢とクラブのビジョンを重ねて。| 長島直紀

ピッチに立てない自分でも、チームを勝たせることができる。個人の夢とクラブのビジョンを重ねて。| 長島直紀

2020年4月、一橋大学ア式蹴球部に入部。

高校まで選手として生きてきたが、引退を決意し、サッカー人として新たなキャリアをア式蹴球部でスタートする覚悟を決めた。

自分に与えられた役割は「スタッフ」。

指導やトレーニングメニューの作成、ゲームの指揮も取るが、コーチではない。

部のマネジメントも中心で行うが、マネージャーでもない。

恐らく、これまでに無かったポストだからなんとなく「スタッフ」

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連帯責任でサッカーがトラウマになったマネージャーの話

連帯責任でサッカーがトラウマになったマネージャーの話

Twitterで以前このようなことをつぶやきました。

これは都内の某名門高校サッカー部出身の子との会話を引用してつぶやいたものでした。

実際のエピソードはこんな内容です。

坂道ダッシュで10秒以内に全員が入れないと、グラウンド外周を3周という練習がありました。そこで10秒以内に入れない連帯責任のきっかけになる仲間がいじめられるんです。

「お前のせいで罰走だよ。まじふざけんなよ」

ひどい時

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アスリートが価値創出する際に心がけたい3つのポイントと効果的なアプローチ

アスリートが価値創出する際に心がけたい3つのポイントと効果的なアプローチ

アスリートが高めるべき3つのVALUEについて言語化を試みてから、まもなく2年半(!)が経過します。

この記事では、競技力を意味するPlayer VALUEが最優先事項であることは大前提として、知名度や発信力、集客力等の市場価値を意味するMarket VALUE、選手の文脈的価値を意味するStory VALUEの3つをコアバリューとして定義しました。

しかし2年半前の自分はアスリートの価値向上

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ハートで汗をかいているか

ハートで汗をかいているか

矢沢永吉の成りあがりで好きなフレーズがある

「汗かく、速い曲やれば運動するから、自然に汗をかく。
オレの場合、どんな曲でも動くから、汗かく。
でも、そんなのどうでもいいんだ。
ハートで汗をかいてるかどうか。大事なこと。」

出典 成りあがり―矢沢永吉激論集

5年前の自分に聞かせたら、「そんなことよりサッカーでは技術や判断、戦術が大事やろ」と返しそうな言葉である。

巷では認知や判断、5レーン、

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生きるってなんだろう?

生きるってなんだろう?

僕には5つ離れた年上の兄がいて、日本で営業としてサラリーマンをして生きている。

僕は約2年前から、南米ウルグアイにきてサッカーをしながら生きている。

二人とも時を同じくして、この地球の反対側で生きている。

けれど、題名にある”生きる”というテーマで考えたときに二人は全く違った生き方をしているのかもしれない。

「生きる力」ウルグアイに来て気づいたのが、その日、その瞬間、その場をみんな生きてい

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ドリブル練習とリフティング練習は、本当に意味がないのか

ドリブル練習とリフティング練習は、本当に意味がないのか

突然ですが
「意味がない」「そんなの無駄だ」
これは、大人が子どもに言ってはいけない言葉の二大巨頭だと思ってます。

そして今回は、サッカーにおけるドリブル練習とリフティング練習、の話。

日本の育成界隈では、こんな言説がよく聞かれます。SNSでも。

果たして本当に、ドリ練やリフティング練は意味がないもので、無駄なことなのだろうか。
本当に「試合で使えない」のだろうか。本当に、それはサッカーでは

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「形式とかじゃなくて」 4年・鈴木怜

「形式とかじゃなくて」 4年・鈴木怜

私たちが1年生のときの4年生は厳しかった。
練習の用具の準備、片付けをはじめとした1年生の仕事に対して、どんな些細なミスも許さなかった。何度も集合しては厳しい言葉をかけられた。1人1人に強い個性と威圧感があった。そんな4年生のことが私は苦手で、近くにいると落ち着かなかった。寮の食堂に4年生を見つけ食事のタイミングを遅らせたことや、大浴場の入り口に4年生の履物をみつけUターンしたこともあった。けれど

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意志を貫く方法

意志を貫く方法

幼少期から夢はプロサッカー選手でした。中学生の頃、大卒でJリーガーになるという目標を定め、(結果的に断りましたが)オファーという形で実現させました。12歳の頃に掲げたビジョンを22歳で実現させたので逆算のマネジメントという意味でも、夢を持ち続けるという意味でも、「意志を貫いてきた」と言えるのかもしれません。

普段の発信なども相まって、「意志が強い」と言っていただける機会が多いのですが、実は僕の精

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感動

感動

今さらですが、虹プロジェクト
皆さん見てましたかね
皆さんはどんなシーンに感動しますか?
僕は、才能の花が開く瞬間
努力が形になり始める時
そんな瞬間に彼女達が見せる表情、そしてJYPさんの嬉しそうな表情
これが好きです
テレビで他のスポーツを見ていても感動するのはやはり勝った瞬間の選手の表情
それまでの努力が想像できて感動します

プロとして

しかし、努力自体が評価されるのはアマチュアまで

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親子サッカーの日

親子サッカーの日

八ヶ岳グランデの「親子サッカーの日」でした。


左手に日本一の富士山。
正面は日本で2番目に高い北岳。
後ろには八ヶ岳。


美味しい水と新鮮な空気を吸いながら、絨毯のような天然芝のグランドでカワイイ子ども達と信頼できるママさんパパさん達の総勢70名で楽しむ事が出来ました。


私が住んでいる八ヶ岳・北杜市は人間が生きていく上で一番大切な宝がザクザクある宝石箱のようなエリアです。(そう勝手に思っ

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