Taikai
「自然」と「人」の持続可能性を考える。資源の循環や自給自足、誰でも住み続けられる福祉のまち。自然とともに、老若男女問わず、共存できる社会を追い求めて、旅先で発見したアイデアを記録する
地形、地層、岩石、気候、植生、集落、食、、、。今に残る地球上の痕跡を辿り、風土を読み解く!
1300の名建築をめぐる旅。この建築はぜひ見にいきたい!そのような建築リストをまとめ心地よい空間を体感しにいく! 魅力的な建築を記録していきます!
次々に解体が進む近代建築。近代の遺産を未来へ継承すべきなのか。解体すべきなのか。現存する近代建築の今を特集しまとめていきます。
自己紹介ご覧いただきありがとうございます。 最初のブログということで簡単に自己紹介。 旅する建築家 静岡県出身の24歳。大学、大学院と建築学を専攻し、まちづくりに…
本土からフェリーで3時間半。島根半島の北方50kmに位置する隠岐諸島。今、この島々に多くの若者が移住している。そこには何があり、なぜ若者が隠岐に移住するのか。島民、…
地球生まれ、地球育ち。眼下に広がる紺碧の地球がそう思い出させてくれた。海抜257mの自然の展望台。全身の細胞が喜び震えた。 650万年前、日本海の海底から噴煙が上がっ…
瀬戸内に浮かぶ一艘の小舟 その美しいカタチの背景には月の存在があった── 祖谷に別れを告げ、大歩危の駅を出発した。川幅は徐々に広がり険しい山を抜ける列車。車窓の…
鳥になった日の話幼い頃、車の助手席に乗るのが好きだった。目の前に映るカーナビは、自分が乗っている車を空から眺めていた。見えている風景とナビを重ね、脳内でもう1人…
天狗高原高知県と愛媛県の県境に位置する「四国カルスト」。山口県の「秋吉台」、福岡県の「平尾台」と並ぶ日本三大カルストの一つである。中でも最も標高が高く、山頂に広…
西日本第二の高峰 剣山を登る。 剣山の山頂はミヤマクマザサの群生地。過酷な環境で生き抜く植物が見せる美しい風景を紹介します。後半には周囲に山々と合わせ、祖谷の多…
祖谷での2週間の滞在で、一番の衝撃はこの景色だった。一枚の写真で、人が生きるのに必要な資源の量が一瞬で把握できるからだ─── 人類の争いごとは、すべて「資源」に…
香川県で本場の讃岐うどんを食べたことある人も少なくないだろう。 ツルッともっちりしたおうどんに、瀬戸内海産のいりこだし。香川の方々は、うどんに限らずいりこだしで…
「大歩危峡を流れる川はなぜエメラルドグリーンなのか」「大歩危峡の森はなぜ美しい紅葉が残るのか」。今回は、動く大地が生み出した神秘に迫ります! 大歩危・小歩危って…
日本三大秘境 祖谷太平洋の湿った空気が四国山地にぶつかり、祖谷は深い霧に包まれる。2億年をかけ大地が生み出した峡谷には、エメラルドグリーンに輝く祖谷川が流れている…
徳島県三好市祖谷おてつたび noteにおてつたびの記事をあげたことはまだないが、出逢いに感動し、ここは体験記を残したいと思った。とはいえ、noteは想定もしていないので…
noteをはじめて1週間がたつ。 5つ目の記事を上げた時点で10000ビューを超え、多くの方に読んでいただけていることにとても感謝している。大学院で建築を専攻していた私の…
「絶景」という体験「絶景」という言葉は、「景色」、すなわち視覚情報による言葉。しかし、本当の絶景は視覚情報にとどまらない感動の体験である。生で見た風景とその写真…
山陰から山陽へ結ぶ伯備線。乗客のいない静かな車両が深い夜の森を駆け抜ける。 この日、中国地方を一周し、岡山県倉敷市に到着した。暖色の灯りに導かれ、風情あふれる街…
過ごしやすい場所の条件暮らしやすい場所の条件は何でしょう。 駅が近い、スーパーが近い、地価が安い、などなど。動物としてのヒトの過ごしやすさは二の次になり、エアコ…
2023年10月22日 17:28
自己紹介ご覧いただきありがとうございます。最初のブログということで簡単に自己紹介。旅する建築家静岡県出身の24歳。大学、大学院と建築学を専攻し、まちづくりにも参画。修了後、全国各地を旅をしながら、気候風土、地域文化を記録しながら建築家のもとで修行中。現代の建築は、戦後復興の大量生産の社会では住宅も商品化され、土地の気候や文化から切り離された計画がなされてきた。しかし、従来の集落を観察
2024年6月20日 08:20
本土からフェリーで3時間半。島根半島の北方50kmに位置する隠岐諸島。今、この島々に多くの若者が移住している。そこには何があり、なぜ若者が隠岐に移住するのか。島民、そして移住民との対話の中から紐解いていく。隠岐郡海士町人口減少が深刻化していたこの町が、2010年を境に横ばいになった。人口減少社会において、減少するパイを取り合うことは好ましいこととはいえないが、大移住時代ののちに生き残る地域と廃
2024年6月18日 07:41
地球生まれ、地球育ち。眼下に広がる紺碧の地球がそう思い出させてくれた。海抜257mの自然の展望台。全身の細胞が喜び震えた。650万年前、日本海の海底から噴煙が上がった。隠岐諸島は火山活動により形成された諸島である。大地は動き、呼吸している。激しい鼓動は痕跡を残す。その痕跡を辿り自然と人との歩みを観察する。隣り合ったふたつの火山隠岐諸島は大きく島前と島後、ふたつの火山でできている。似た環境、
2024年5月16日 13:43
瀬戸内に浮かぶ一艘の小舟その美しいカタチの背景には月の存在があった──祖谷に別れを告げ、大歩危の駅を出発した。川幅は徐々に広がり険しい山を抜ける列車。車窓の風景を眺める。ふと、学生時代の記憶が蘇る。まちづくりへの違和感私は、建築系の研究室でまちづくりに携わっていた。衰退する地方、増え続ける空き家。ソフトだけでなく、ハード面からの立て直しが求められていた。しかし、ある日ふと思った。まちづく
2024年4月2日 12:19
鳥になった日の話幼い頃、車の助手席に乗るのが好きだった。目の前に映るカーナビは、自分が乗っている車を空から眺めていた。見えている風景とナビを重ね、脳内でもう1人の私は鳥になって空を飛んでいた。もう1人の私はあの森の向こうに見える景色も教えてくれた───地球の襞と手触り感建築家を夢みて、大学で建築学を学んだ。地域に根付く建築をつくるため気候風土に目を向けるようになった。谷間にできた日本の集落を山
2023年12月3日 00:55
天狗高原高知県と愛媛県の県境に位置する「四国カルスト」。山口県の「秋吉台」、福岡県の「平尾台」と並ぶ日本三大カルストの一つである。中でも最も標高が高く、山頂に広がる高原からの景色はまさに絶景。細い山道を走る車。山村集落を抜け生い茂る木々の中を進む。まもなく頂上を迎えると徐々に木々は減り、道の幅員は広がる。高原に出た。緩やかな起伏のある山頂に金色に輝くススキが手を振って出迎えてくれる。天空の
2023年11月4日 20:41
西日本第二の高峰 剣山を登る。剣山の山頂はミヤマクマザサの群生地。過酷な環境で生き抜く植物が見せる美しい風景を紹介します。後半には周囲に山々と合わせ、祖谷の多様な植生を紹介します。剣山奥祖谷の苔奥祖谷にむけ、徐々に狭くなる道幅。路肩はびっしりと苔が生えている。深く暗い影の山道に、時より差し込む木漏れ日は、静かな緑色の苔を金色に輝かせる。倒木を苔が纏う。その姿は、倒木の輪郭を残しなが
2023年11月3日 19:37
祖谷での2週間の滞在で、一番の衝撃はこの景色だった。一枚の写真で、人が生きるのに必要な資源の量が一瞬で把握できるからだ───人類の争いごとは、すべて「資源」にある自給自足する家族広島県三原市に自給自足の暮らしで農場を営むがご家族がいるという。その方は、世の中における争いごとの原因は、ほぼすべて「資源」にあるという。食糧か、材料か、燃料か、自国で得られない希少な資源を巡り戦争をしている。この
2023年11月2日 18:46
香川県で本場の讃岐うどんを食べたことある人も少なくないだろう。ツルッともっちりしたおうどんに、瀬戸内海産のいりこだし。香川の方々は、うどんに限らずいりこだしで出汁をとるらしい。香川では、セルフうどんのお店をよく見かける。ご自分でお好みに。セルフは、香川の県民性のなのか、あのガソリンスタンドのセルフも香川が発祥だという。祖谷に向かう道中、数日香川県に滞在した。特に考えもせず、美味しいうどんの
2023年11月1日 20:44
「大歩危峡を流れる川はなぜエメラルドグリーンなのか」「大歩危峡の森はなぜ美しい紅葉が残るのか」。今回は、動く大地が生み出した神秘に迫ります!大歩危・小歩危って知ってる?四国に流れる吉野川の中流に8kmほどの峡谷、大歩危峡・小歩危峡がある。千と千尋の神隠しに登場するハクの龍の姿のように、美しく深い谷間を流れている。ゴツゴツした岩肌は、「大股で歩いたら危ないよ」「小股で歩いても危ないよ」。そのよう
2023年10月31日 19:21
日本三大秘境 祖谷太平洋の湿った空気が四国山地にぶつかり、祖谷は深い霧に包まれる。2億年をかけ大地が生み出した峡谷には、エメラルドグリーンに輝く祖谷川が流れている。祖谷のかずら橋は祖谷峡を渡す蔓でできた橋で、ゆらゆらと揺れるその橋は日本三奇橋に数えられる。秘境宿の女将の唄祖谷の秘境宿には、女将の唄声を聴きにご宿泊なされる方もいらっしゃる。女将おもてなしの唄声が、夜の囲炉裏の間に美しく響く。石臼
2023年10月30日 19:40
徳島県三好市祖谷おてつたびnoteにおてつたびの記事をあげたことはまだないが、出逢いに感動し、ここは体験記を残したいと思った。とはいえ、noteは想定もしていないので、どこにも許可をとってない。おてつたび先や同じおてつびととの写真は控え、簡単ですがご紹介。おてつたびって何?という方はこちらからどうぞ!新祖谷温泉ホテルかずら橋おてつたびで滞在した新祖谷温泉ホテルかずら橋。ケーブルカー
2023年10月29日 16:25
noteをはじめて1週間がたつ。5つ目の記事を上げた時点で10000ビューを超え、多くの方に読んでいただけていることにとても感謝している。大学院で建築を専攻していた私のマニアックな旅の視点と美しく感動した情景を記録しているので、ぜひ覗いてみてほしい。わたしの旅前回の記事で、旅は四国編に突入した。ここまで私の旅のスタイルそのものはお見せした事がない。途中からはじめたnoteだが、旅はまもなく
2023年10月28日 22:55
「絶景」という体験「絶景」という言葉は、「景色」、すなわち視覚情報による言葉。しかし、本当の絶景は視覚情報にとどまらない感動の体験である。生で見た風景とその写真。同じ感動を味わえるだろうか。絶景は、全身で体感する感動。『瀬戸内の「動く素材」が魅せる絶景』は、全身で地球を感じられる体験だった。『三分一博志 瀬戸内の建築』を片手に中国地方を一周し、再び瀬戸内に帰ってきた。今回は「瀬戸内の「動く素材
2023年10月27日 21:52
山陰から山陽へ結ぶ伯備線。乗客のいない静かな車両が深い夜の森を駆け抜ける。この日、中国地方を一周し、岡山県倉敷市に到着した。暖色の灯りに導かれ、風情あふれる街並みを歩く。少しすると道沿いに巨大な煉瓦の外壁が現れる。看板には"KURASHIKI•IVY SQUARE"の文字。倉敷と紡績の歴史倉敷は繊維産業で発展したまち。中でも明治21年(1888年)倉敷紡績が創設以来、この紡績工場は倉敷と共
2023年10月26日 23:19
過ごしやすい場所の条件暮らしやすい場所の条件は何でしょう。駅が近い、スーパーが近い、地価が安い、などなど。動物としてのヒトの過ごしやすさは二の次になり、エアコンをガンガンかけ、扇風機をブンブン回し、寒い暑いと苦しんでいる。それでも「暮らしやすさ」は切り離せないから、せめて息抜きに、「過ごしやすい」場所ってどこだろうって考えてみようと思う。地形散歩今日のテーマは「水脈」集落は過ごしやすい