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選挙ポスターの掲示は改革が必要~組織力や資金力がものを言う
東京都知事選挙では選挙用のポスター掲示をめぐって、トラブルが起きています。候補者の政見を広めるためというそもそもの目的から逸脱しているにも関わらず、法的に禁止されていないからという理由で毅然とした態度を示せない選挙管理委員会にも釈然としない思いを感じます。
今回、脚光を浴びることとなった選挙ポスターの掲示ですが、実は問題だらけです。まず東京都の場合、掲示箇所が1万か所を超えているにも関わらず、す
官房機密費にも切り込むべき~1998年沖縄県知事選は
自民党の政治資金をめぐる事件、そしてそれに対する岸田政権の取り組みは、政治不信をますます高めています。わたしも民間で働いてきましたが、経費が落ちるには一円から領収書が必要です。それを考えればあまりに常識とかけ離れています。
そもそも政治にカネがかかるという言い分が間違っています。いわゆる裏金が何に使われたのか、実態解明が行なわれなかったこと、そして「政党交付金」の制度がつくられたのに二重取りにな
津田梅子の留学が国費だった意味を考える
まもなく新しい5千円札の顔となるのが、女性教育の発展に尽くした津田梅子です。日本で最初の女子留学生としてアメリカで学び、女子英学塾、いまの津田塾大学を創立しました。その梅子の業績について学ぶ講演会が都内で開かれました。
梅子は二度の留学経験があり、生物学の研究者としてアメリカに残る選択もありました。ところが、良妻賢母が尊ばれる日本の教育を変えたいとという思いが強い。日本に帰って、女性の地位向上に
政治家は中央銀行トップの覚悟を見習え
世界の指導者のなかでいちばんその発言が注目されるのは誰か。それは超大国アメリカの大統領かもしれません。しかし、わたしはFRBのパウエル議長なのではないかと思っています。
中央銀行であるFRBの金融政策の行方は世界経済に直結します。それゆえFRBの政策決定とともに大事なのが議長の発言です。世界の市場関係者は、議長の発言のみならず、その表情から息遣いまで注目します。パウエル議長の発言次第で、株価や為
候補者選びに予備選を
岸田政権の今後を占う衆議院議員選挙の補欠選挙が公示され、選挙戦に入っています。その一つが東京15区です。
この東京15区で前回立候補して落選した立憲民主党の元候補者が、立候補に至ったいきさつをX上に公開しています。公示の二週間前に突然、ほかの選挙区から15区に移ることになったというのです。元候補者はこれについて「候補者は有権者が選ぶ前にすでに政党組織のブラックボックスの中で選ばれている。このブラ
いま公園が狙われている~市民団体が連携へ
神宮外苑の再開発など各地で樹木を伐採する動きが増える中、緑を保全しようと活動する市民グループが都内で集会を開きました。単発で活動してきた各グループが初めて連携するものだけに注目されます。
この集会は、神宮外苑の再開発に伴う樹木の伐採に反対するグループが中心となって呼びかけてもので、首都圏や関西から合わせて13の市民グループが参加しました。
参加したグループは▲日比谷公園の歴史と文化をこよなく愛