清水竜太郎(しみず・りょうたろう)

元NHK記者。元日経CNBCデスク。元神奈川県藤沢市議(無所属)。 社会を良くしたい、…

清水竜太郎(しみず・りょうたろう)

元NHK記者。元日経CNBCデスク。元神奈川県藤沢市議(無所属)。 社会を良くしたい、政治を変えたいという思いは変わりません。NYUのMPA。80年代ロックとアメフト、ハンバーガーを愛する。 ryotaroshimiz.com

最近の記事

【シュミです】バイデン大統領の代わりは誰だ?🇺🇸🇺🇸🇺🇸

アメリカ大統領選は、 いま民主党の候補が バイデン大統領で大丈夫なのか、 バイデン大統領で トランプ前大統領に勝てるのかで 揺れまくっています。 表ではバイデン大統領で行くという 建前を繕っていますが、 なかでは代わりの候補にすべきだという 意見がうごめいているようです。 では代わりは誰になるのか、 1984年から大統領選を見てきた マニアのわたしが紹介します。 ▲カマラ・ハリス副大統領 カマラは ご存知、初の有色の女性副大統領で 期待されましたが、 過去のチェイニーやゴア

    • 避難所の「質」を上げるには~地域防災計画を具体化せよ

      能登半島地震の発生から半年が経ちました。災害関連死を含めると亡くなった方はおよそ300人に上ります。今回の地震では改めて避難所の問題が浮き彫りになりましたが、わたしが気になったのはその運営主体です。テレビ報道でも、インタビュー取材を受ける方の肩書は「避難所運営責任者」となっていますが、こうした方々は役所の職員ではなく、一般市民です。そもそも避難所の運営は誰がどのように行なっているのでしょうか。 災害で住民らが寝泊まりするのが指定避難所です。小中学校などが主に使われていて、藤

      • 選挙ポスターの掲示は改革が必要~組織力や資金力がものを言う

        東京都知事選挙では選挙用のポスター掲示をめぐって、トラブルが起きています。候補者の政見を広めるためというそもそもの目的から逸脱しているにも関わらず、法的に禁止されていないからという理由で毅然とした態度を示せない選挙管理委員会にも釈然としない思いを感じます。 今回、脚光を浴びることとなった選挙ポスターの掲示ですが、実は問題だらけです。まず東京都の場合、掲示箇所が1万か所を超えているにも関わらず、すべて立候補者がポスターを貼らなければなりません。選挙区が広ければ広いほどポスター

        • 世田谷区自前の児童相談所~藤沢市も中核市になれ

          東京・世田谷区の保坂区長は、自ら開いた政治勉強会で、4年前から設置された自前の児童相談所について、東京都より住民に近い基礎自治体が担った方が有効だと強調しました。 児童相談所は児童福祉法に基づいて設置されます。「児相」といいますと虐待や養育について相談する場所というイメージがありますが、健康管理や障害、不登校などの相談も受け付けています。とくに虐待は、子どもの命を奪いかねない重大な人権侵害です。 世田谷区では、それまで東京都が設置していた児童相談所が世田谷区の自前の施設に

        【シュミです】バイデン大統領の代わりは誰だ?🇺🇸🇺🇸🇺🇸

          官房機密費にも切り込むべき~1998年沖縄県知事選は

          自民党の政治資金をめぐる事件、そしてそれに対する岸田政権の取り組みは、政治不信をますます高めています。わたしも民間で働いてきましたが、経費が落ちるには一円から領収書が必要です。それを考えればあまりに常識とかけ離れています。 そもそも政治にカネがかかるという言い分が間違っています。いわゆる裏金が何に使われたのか、実態解明が行なわれなかったこと、そして「政党交付金」の制度がつくられたのに二重取りになってしまっている状態が間違っています。 政治資金ももちろん問題ですが、政府の官

          官房機密費にも切り込むべき~1998年沖縄県知事選は

          斎藤医師が引きこもりを語る~対話をつづけること

          不登校の人数が過去最高の29万人を超えました。広い意味での引きこもりも146万人に達するなど社会問題化しています。 精神科医の斎藤環氏は都内での講演で「登校することや働くことを目的にせずに本人が元気になることが大事であり、そのためには対話を続けていくことが必要だ」と訴えました。 この中で斎藤氏は、「これまで学校に行かないことや、家に引きこもっていることは甘えだとか、ぜいたくなことなど悪いことだとみなされてきた。そのため、施設に収容したり、別の場所に移住させて、まとめて自立

          斎藤医師が引きこもりを語る~対話をつづけること

          街路樹の「樹冠」を広げよう

          日本の街路樹はなぜ貧相なのか。これについて専門家は、枝などを切る「せん定」の仕方が間違っているからだと指摘した上で、今後は欧米のように枝や葉が集まる部分=「樹冠」を広げるべきだと訴えました。 これは都会の緑を守ろうと活動している都内のグループが三鷹市で開いた講演会で、千葉大学の藤井英二郎名誉教授が指摘したもので、わたしもオンラインで参加しました。 この中で藤井氏は、日本の街路樹が欧米に比べて寂しいのは、枝を切るせん定の方法が間違っているからだと指摘しました。その転換点は、

          全国の知事こそ沖縄県を応援しよう

          自民党の政治資金問題をめぐって政治不信が高まる中、「政権交代」を望む声が大きくなっているという調査結果には、驚きました。その一方、朝日新聞が全国の知事に対して行なったアンケートの結果にはがっかりさせられました。 それは沖縄県の普天間基地を辺野古に移設する計画に関するアンケートです。沖縄の基地の負担を軽減すべきと答えた知事は半分近い21人となっていますが、受け入れるかについては一人もその意思はないとなっています。わたしは日米同盟は極めて重要だと考えていますが、日本にとって重要

          全国の知事こそ沖縄県を応援しよう

          津田梅子の留学が国費だった意味を考える

          まもなく新しい5千円札の顔となるのが、女性教育の発展に尽くした津田梅子です。日本で最初の女子留学生としてアメリカで学び、女子英学塾、いまの津田塾大学を創立しました。その梅子の業績について学ぶ講演会が都内で開かれました。 梅子は二度の留学経験があり、生物学の研究者としてアメリカに残る選択もありました。ところが、良妻賢母が尊ばれる日本の教育を変えたいとという思いが強い。日本に帰って、女性の地位向上につながる教育者としての道を選択します。梅子の決意に感銘を受けると共にもう一つ見逃

          津田梅子の留学が国費だった意味を考える

          政治家は中央銀行トップの覚悟を見習え

          世界の指導者のなかでいちばんその発言が注目されるのは誰か。それは超大国アメリカの大統領かもしれません。しかし、わたしはFRBのパウエル議長なのではないかと思っています。 中央銀行であるFRBの金融政策の行方は世界経済に直結します。それゆえFRBの政策決定とともに大事なのが議長の発言です。世界の市場関係者は、議長の発言のみならず、その表情から息遣いまで注目します。パウエル議長の発言次第で、株価や為替などが変動します。ある意味、実利を伴うだけにバイデン大統領の発言より注目される

          政治家は中央銀行トップの覚悟を見習え

          候補者選びに予備選を

          岸田政権の今後を占う衆議院議員選挙の補欠選挙が公示され、選挙戦に入っています。その一つが東京15区です。 この東京15区で前回立候補して落選した立憲民主党の元候補者が、立候補に至ったいきさつをX上に公開しています。公示の二週間前に突然、ほかの選挙区から15区に移ることになったというのです。元候補者はこれについて「候補者は有権者が選ぶ前にすでに政党組織のブラックボックスの中で選ばれている。このブラックボックスに焦点を当てなければ良質な政治は担保されない」と指摘しています。

          地方も「相乗り」をやめよう

          静岡県東部にある三島市は「水の都」として知られています。ここでは富士山域に降った雨水が地下を通って沸き上がってきます。三島と言えばウナギが有名ですが、ウナギが繁盛したのは、そのきれいな水でウナギがもつ生臭さを消すことができるからだと言われます。 静岡県はわたしが新人記者として赴任した思い出の場所です。静岡産と言えば、お茶やみかん、わさびが知られますが、わたしは静岡県民が一番誇りに思っているのは、「おいしい水」なのではないかと感じています。富士山からの恵みである静岡の水はおい

          いま公園が狙われている~市民団体が連携へ

          神宮外苑の再開発など各地で樹木を伐採する動きが増える中、緑を保全しようと活動する市民グループが都内で集会を開きました。単発で活動してきた各グループが初めて連携するものだけに注目されます。 この集会は、神宮外苑の再開発に伴う樹木の伐採に反対するグループが中心となって呼びかけてもので、首都圏や関西から合わせて13の市民グループが参加しました。 参加したグループは▲日比谷公園の歴史と文化をこよなく愛する会、▲葛西臨海水族園の長寿命化を考える会、▲神宮外苑を守ろう訴訟、▲王子公園

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          「特別市」への動き、「中核市」への移行を

          去年、神奈川県藤沢市内で2歳の男の子に暴力を行なって死亡させたとして、母親が逮捕される事件がありました。男の子を施設に入れるなど親子の支援を行なっていた児童相談所の対応が問題となりました。 この事件で浮かび上がったのが、支援を中心になって行なっていた児童相談所が、「神奈川県」の児童相談所だったことです。児童相談所が県ではなく、より身近な市の管轄だったら対応も違ったのではないかと想像してしまったのはわたしだけでしょうか。 「政令指定都市」「中核市」は児童相談所も 県内には

          「特別市」への動き、「中核市」への移行を

          情報公開請求で校則が明らかに~神奈川県藤沢市の中学校は

          神奈川県藤沢市の市立中学校では、文部科学省がホームページで公開するよう求めている校則・学校での決まりを公開しているのが、御所見中学校だけであることは以前、お伝えしました。 校則には、その学校がめざしている学校像やその学校の雰囲気が反映されていると思います。昨今、不登校が増えていますが、理由の一つにこうした「雰囲気」も無関係ではないのではないかと想像します。 さらに最も大事なのが情報公開の観点です。学校は小さな集団であり、場合によっては閉鎖的になりがちです。地域とのかかわり

          情報公開請求で校則が明らかに~神奈川県藤沢市の中学校は

          関東大震災から100年~神奈川県の想定地震と藤沢市の取るべき対策

          9月1日は関東大震災が発生してから100年になります。関東大震災ではマグニチュード7.9、現在の震度6強から7に相当する激しい揺れがあったとされます。死者や行方不明者は10万人を超え、明治以降では最大の災害となりました。 10万棟以上の住宅が倒壊したほか、火災の延焼がすさまじく、旧東京市の4割が焼失したそうです。 神奈川県の被害は甚大 関東大震災といえば、隅田川沿いなど都内での被害が思い起こされますが、実は震源が神奈川県西部だっただけに県内の被害も甚大でした。 神奈川

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