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With GameChangers

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ソーシャルイノベーションを起こす「GameChanger」の方をゲストにお迎えし、インフォバーン会長(CVO)の小林弘人が対談する記事です。
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記事一覧

革新を起こすためにメインストリームから外れる!【秋吉浩気対談3/3】

革新を起こすためにメインストリームから外れる!【秋吉浩気対談3/3】


「ボトムアップ」のプロセスと「作品」に昇華されたアウトプット小林:神奈川県の小田原にある「Recamp小田原」にも、「camp pod」(※1)という建物を建てられていますよね。その写真を見て、すごく驚きました。見た目のインパクトがかなりありますよね(笑)。

秋吉:そうですね(笑)。あれは商品開発のプロジェクトだったんです。

小林:ああいったところに、いちキャンパーとしては泊まってみたいなと

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昔は「自分で家を建てる」が当たり前だった? 自律型建築への取組み【秋吉浩気対談2/3】

昔は「自分で家を建てる」が当たり前だった? 自律型建築への取組み【秋吉浩気対談2/3】


建築は地産地消に“回帰”する?小林:これまでの建築では、巨大資本が有名な作家さんにお願いしたり、複数社によるコンペがあったりして、それから大規模な建築物がつくられてきたので、われわれ生活者からしたら、「突然、なんか駅前が変わったぞ!?」みたいに驚くということがありました。
どちらかというと、建てる側中心、資本オリエンテッド(指向/第一主義)な感じがしていたんですけれど、VUILDさんのようにツー

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「誰でも家を建てられる」時代がすぐそこに!? テック系建築企業VUILDの挑戦【秋吉浩気対談1/3】

「誰でも家を建てられる」時代がすぐそこに!? テック系建築企業VUILDの挑戦【秋吉浩気対談1/3】


「建築の民主化」を掲げるVUILDの事業小林:今回は、VUILD株式会社、代表取締役CEOの秋吉浩気さんにお越しいただいています。秋吉さんは昨年、『メタアーキテクト――次世代ための建築』という著書を出されています。本当にこの本はものすごく内容が濃くて、読んで僕はビックリしましたし、非常に触発されました。

今日はこの本に書かれている内容も含めて、いろいろとお話をうかがいしてみたいと思います。それ

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しがらみだらけの世の中で、どうすれば自由に生きられるか?【田中元子対談Q&A】

しがらみだらけの世の中で、どうすれば自由に生きられるか?【田中元子対談Q&A】


Q:コミュニティを育む「器」としての自分に悩むことはありますか?――古民家を使った居場所づくりの仕事をしています。常識や正義に厳しい環境に育てられたせいで、相手も自分も管理しようとしてしまって、つらそうな方たちが多いなと思います。そんななかで、それぞれの正義がぶつかり合い、カオスにいろんなことが起こる日々を過ごしているのですが、自分がそれすらもありのまま受け止められる器であることの難しさを感じて

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「‟自由”を楽しむ強さ」を持とう!「マイパブリック」で表れる個性【田中元子対談3/3】

「‟自由”を楽しむ強さ」を持とう!「マイパブリック」で表れる個性【田中元子対談3/3】


世界中で広がる「マイパブリック」の動き小林弘人(以下、小林):田中さんの「マイパブリック」というお考え(※第1回記事を参照)に関連して、ちょっとヨーロッパの事例を紹介させてください。

ドイツのベルリンに「Holzmarkt(ホルツマルクト/木材市場の意)」というエリアがあります。ここはもともと川辺にある中心街なんですけど、ここに高層ホテルを建てて一大商業施設をつくろうとしたら、住民の反対運動が

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水産ビジネスは世界的な成長産業! 知られざる漁業の課題と可能性【小西圭介対談1/3】

水産ビジネスは世界的な成長産業! 知られざる漁業の課題と可能性【小西圭介対談1/3】

「漁業ブ」を立ち上げたブランド・アクティビスト小林:株式会社ニュースケイプの代表取締役・小西圭介さんをお迎えしております。小西さんは、もともと電通にいらっしゃって、ずっと企業のブランディングに取り組まれてきた方です。私はそのころからの知り合いなのですが、小西さんは最近、新たな非常に面白い活動を展開されているので、ぜひ今日はそのあたりをおうかがいしたいと思っております。

小西:はい、小西圭介と申し

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ブランディングで漁業にイノベーションを! 地方に広がるブルーオーシャン【小西圭介対談2/3】

ブランディングで漁業にイノベーションを! 地方に広がるブルーオーシャン【小西圭介対談2/3】

日本の漁業を守るにはオープンイノベーションを小林:漁業にいろんな新しい流れがあるなかで、ただやっぱり新しいなり手、新規の参入者がいないという課題は根深そうですね。Uターンか、もしくは全然住んだこともないけど、そこに行って漁師になりたいみたいな方は、あまりいないのでしょうか。

小西:私も漁に毎月のように参加させていただいていた時期があって、めちゃくちゃ面白いんですけど、正直やっぱり漁師さんのお仕事

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「何をしたいか」を問うことから、お店のデザインも始まる【田中元子対談2/3】

「何をしたいか」を問うことから、お店のデザインも始まる【田中元子対談2/3】


表面的なオシャレさより大事な「デザインの意図」小林弘人(以下、小林):「喫茶ランドリー」(※前回記事を参照)はいろんな媒体に取り上げられていて、視察が絶えないというお話もうかがっています。

田中元子(以下、田中):今でもよくいらしてくださっています。視察していただいて、お話しさせていただいて、交流できることは嬉しんですが、表面だけを見て、「オシャレでした」という感想で終わってしまうときは、意味

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「想定外」こそを楽しむ。ランドリー付きの喫茶店で生まれるコミュニティ【田中元子対談1/3】

「想定外」こそを楽しむ。ランドリー付きの喫茶店で生まれるコミュニティ【田中元子対談1/3】


「カフェ+ランドリー」がコミュニティになる小林弘人(以下、小林):今日は昨年12月に晶文社から刊行された『1階革命』の著者であり、株式会社グランドレベル代表取締役の田中元子さんをお招きしております。どうぞよろしくお願いいたします。

田中元子(以下、田中):こちらこそ、よろしくお願いします。田中元子と申します。私はずっと建築関係の本を書いたり、取材して記事を書いたりする仕事をしていたんですが、ま

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真の「パーパス経営」とは何か? ガバナンス目的を超えた意義【小西圭介対談3/3】

真の「パーパス経営」とは何か? ガバナンス目的を超えた意義【小西圭介対談3/3】

社会課題解決とビジネスが交わるヨーロッパのスタートアップ小林:専門のブランディングと絡めて、パーパス経営についてもうかがいたいです。

小西:株式会社ニュースケイプの立ち上げにあたって、私もパーパスを最初に考えまして、「社会を変える100のブランドを育てる」と掲げました。自分なりにかなり背伸びしてつくったんですけど、それから何か迷ったときに振り返って、自分はこういうことをやっていくんだという指針に

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地方移住は? 地方メディアは? 生き残る町は?【鈴木円香対談Q&A】

地方移住は? 地方メディアは? 生き残る町は?【鈴木円香対談Q&A】

Q)「地方移住」の現実は厳しいでしょうか?
A)「お試し」の気持ちで始めてはどうでしょう。――首都圏に住んでいるのですが、リモートワークも多くなり、最近、地方移住に憧れが出てきました。ただ、「合わなかった」「現実は厳しかった」という人の話もよく聞きます。やはり人によって合う合わないはあるでしょうか。鈴木さんはいずれ五島に移住する気持ちはありますか?

鈴木円香(以下、鈴木):合う合わないはあると思

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中心よりも“周辺”が面白い! 来たる移住イノベーターの時代【鈴木円香対談3/3】

中心よりも“周辺”が面白い! 来たる移住イノベーターの時代【鈴木円香対談3/3】

社会課題のリアルを知る「本気の社会科見学」小林弘人(以下、小林):鈴木さんにお持ちいただいたものの中に、すごくお洒落なノートがありますね。これはワークショップをやられた際のノベルティですね。

鈴木円香(以下、鈴木):私たち「一般社団法人みつめる旅」の代表理事の一人に、大手企業のR社に勤める日高誠人という者がいるんですけど、R社は起業家を輩出する企業として知られていて、社員が40歳までにポンポン独

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地域コミュニティづくりで発揮される編集力。その視点と役割とは?【鈴木円香対談2/3】

地域コミュニティづくりで発揮される編集力。その視点と役割とは?【鈴木円香対談2/3】

編集者とは情熱をつなげる「糊」である小林:関係人口づくりというのは、地方創生につながることですが、そこに今まで培われた「編集力」が活かされていますよね。普通の人だと、写真集をクラウドファンディングで出すというのも、なかなか踏み込むにはちょっと障壁が高いかなという気もしますし、あとPR用の五島列島の地図もつくられていて、これの素材は何でしたっけ?

鈴木:「ストーン・ペーパー」という石でできた紙です

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「五島列島」に恋した編集者、ゼロから事業を興す【鈴木円香対談1/3】

「五島列島」に恋した編集者、ゼロから事業を興す【鈴木円香対談1/3】

五島列島に魅せられて…「みつめる旅」を設立小林弘人(以下、小林):とても素敵な、今までずっとお話をしたかったお相手の方をお招きしております。鈴木円香さんです。どうぞよろしくお願いいたします。

鈴木円香(以下、鈴木):よろしくお願いいたします。本当に楽しみです。

小林:鈴木円香さんは、五島列島の関係人口づくりにご尽力されております。
われわれインフォバーンの関連会社であるメディア・ジーンで、『ビ

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