マガジンのカバー画像

シングルパパ起業家はがんばらない

66
三姉妹のシングルパパ。株式会社トーフラボ代表。心の健康とつきあいながら、がんばらないで自由に生きていく。
運営しているクリエイター

#人生

電子書籍「シングルパパ起業家はがんばらない」を出版しました

電子書籍「シングルパパ起業家はがんばらない」を出版しました

明けましておめでとうございます。

昨年のクリスマスに電子書籍を出版しました。
プロの編集者さんとデザイナーさんに参加してもらって仕上げました。

このnoteに書いていた文章を加筆修正して、さらに編集者さんと一緒に直しを入れて、より分かりやすくなっていると思います。

Amazonの紹介文を載せておきますね。

「生きてるだけで致命傷」

《軽快な文章で綴る、みんなにやさしい人生の攻略本》

3

もっとみる

意識して口に出さないようにしている言葉たち

部屋ば片付けなっせ。外では標準語を話しているつもり(イントネーションはおかしい)のだけど、子どもたちと話すときには熊本弁を使う頻度が上がる。とくに子どもたちになにかをしてもらおうとするときには、「~しなさい」の熊本弁である「~しなっせ」を使うことが多い。ニュートラルなテンションで口にすると、すごくやわらかい印象になると思う。僕は誰に対しても命令形を使うことができない。子どもや部下や後輩など一般的に

もっとみる
スシが食べたい。語られなかった背景

スシが食べたい。語られなかった背景

スシが食べたい。言い続けていれば叶うもので、どれくらい寿司をおごってもらっただろうか。一時期はあらゆるメディアで「スシが食べたい」と表明していた結果、Googleで「寿司 食べたい」と検索するとトップに表示されていた。福岡のITコミュニティ内でも「スシが食べたい人」「スシの人」と認識されるようになった。スシが食べたい欲を突き詰めれば仕事にもつながる。Twitterで「寿司が食べられる話がありますよ

もっとみる
あるシングルファーザーと料理について

あるシングルファーザーと料理について

家に帰ると「おかえりきょうのごはんなに?」と聞かれる。「おかえり」と「きょうのごはん」の間にひと呼吸の間もない。完全にセットになっているのだ。これが毎日繰り返される。育ち盛りの子どもたち。脳内の80パーセントくらいは食べることで占められていそうだ。激しいときには、晩ごはんを食べ終わった瞬間に「明日の晩ごはんなに?」と聞かれることさえある。僕のほうはというと、毎日午後になると今夜はなにをつくろうかと

もっとみる

ふつうすぎる僕らがブレーキを踏まないためのコツ

いつのころからだろうか。思い切った行動や変わった行動をしても驚かれなくなった。またやってるよという目で見られる。見てる側は慣れているかもしれないけれど、こちらは毎回ドキドキしている。なにしろ天然の変人ではなく、誰よりもふつうな人間なのだ。大勢の前で突然マイクでしゃべりだしたとしても、奇行ではなくてそういうパフォーマンスなので、いつでも緊張しながらやっている。自信もなければ勇気もない。ただみんなと違

もっとみる

若い人に口を出さない、おっさんの自分語り禁止令

将来は予測できない。自分が何歳まで生きるかなんて、それこそ予測しようがない。父は僕のちょうど倍の年齢で亡くなって、父と同じだけ生きるとしたら、ああ人生の半分まで来たのだなと強く感じたのを覚えている。人生も半分を過ぎると、若者が多いITコミュニティ内ではどこへ行っても年長者になることが多い。前職のベンチャー企業でも年齢だけは上から数えたほうが圧倒的に早いポジションにいた。

人生を半分過ぎてから気を

もっとみる

シングルパパ起業家のタスク管理術

シングルファーザーだからといってあきらめたくない。やるべきことは山積みなのだけど、やりたいこともやりたい。3人の子どものワンオペ育児。家事全般。会社の代表としての雑務。プレイヤーとして同時に常時複数件の案件にたずさわっている。PTAのウェブシステム構築。複数の団体でボランティアカメラマン。ひとり親支援。文章を書いて、写真を撮って、ポッドキャストを配信して。読書もするしゲームも欠かせない。イベントを

もっとみる

なんでも3倍、ひとり親多子世帯について

給食当番のエプロンを洗ってアイロンをかける。小学校の給食エプロンというのはコートのような形状をしていてアイロンをかけるのに時間がかかる。背中にタックが入っていて非常にアイロンがけをしにくい。なぜ利便性よりファッション性を重視したのかとデザインした人を問い詰めたい気持ちでいっぱいになる。これが3人分となるとなかなか大変で、クラスによって周期が違うのだけど、基本的に毎週誰かのエプロンにアイロンをかける

もっとみる

迷ったら、安全な道を選ぶ

人生に影響を与えた一冊として岡本太郎の「自分の中に毒を持て」を挙げる人は多い。その中でもよく取り上げられるのが「安全な道をとるか、危険な道をとるか。迷ったら、危険な道を選べ」という言葉だ。昔の僕だったら座右の銘にしていたかもしれない。けれどもいまは、折れることなく生き残ることが目標のシングルファーザー。本書を読んでもまったく共感することができなかった。僕の方針は「迷ったら、安全な道を選ぶ」だ。

もっとみる

心のモヤモヤを解消する「カエラメソッド」

モヤモヤするのは頭なのだろうか心なのだろうか。頭がうまくまわらなくて、心がモヤモヤするような気もする。頭がまわっていないというのは、思考がループしている状態なのだと思う。どうしよう。さて、どうしよう。ここから先に進めない。考えているようで、思考が表面上をすべっていく感じ。僕は自分が強い人間ではないことを自覚しているから、自分の心を観察するようにしている。あ、いまモヤモヤしているなと気がつく。そうし

もっとみる

やりたいことはなくていい、できることをやればいい

僕らの世代は「やりたいことをやりなさい」と言われて育った最初の世代だと思う。少し前にYouTubeのCM「好きなことで、生きていく」が流行ったのを考えると、いまも状況は変わらないのだろうか。ところが親も先生もやりなさいと言うばかりで、やりたいことや好きなことを見つける方法は教えてくれない。やりたいことが見つからずに、やりたいこと探しをしている人が多かったように思う。

やりたいことが見つからないの

もっとみる

多様性を許容するということ、その戦いについて

父子家庭の子どもだからといって、かわいそうだということはないと思う。わが子たちを見ていて感じる。元気はつらつ、自由奔放。ひとり親家庭に対して夫婦がそろった家庭のことを「ふつうの家庭」と表現しないようにしている。いろいろな形の家庭が存在していい。どの家庭のあり方がしあわせかなんて決められないし、それぞれの環境でそれぞれのしあわせの形があるのだと思う。

ひと昔に比べると多様性が受け入れられやすい社会

もっとみる

二元論で語らない覚悟、グラデーションのある世界

がんばらない。そう言い続けている。努力、情熱、成長はいらない。がんばらなくてもいいよ。と言うと、がんばっている人を否定するのか!というクレームが飛んでくる。よく考えてほしい。「がんばらなくてもいい」という言葉の中にがんばっている人を否定する要素はひとつも入っていない。同じように、努力、情熱、成長を否定したことは一度もなく、むしろ憧れすら抱いている。どうしてもがんばれない環境にいる人は無理をしなくて

もっとみる

スペースは資産、物理的にも精神的にも

ものがあふれているのが裕福なのではなく、スペースがあることが裕福なのだと思う。会社から独立して福岡に帰ってくるときに、真っ先に小学校を探した。子どもたちを環境のよい小学校に入れたい。そのような学校の校区となるととやはり高級感のある住宅街ということになる。これから独立するのだから、収入がどうなるかはわからない。家賃を下げるために思い切って、これまで住んでいた間取りから一部屋減らすことにした。それでも

もっとみる