本を読むとき、いつも読書メモをつけているのだけれど、最近は文章の引用よりも、自分の考え方や感想の方が分量が増えてきて、気付いたら本の内容と全然違うことを書いてたりする。でもそれは、その本を読んだからこそ頭に浮かんできたものだから、本筋から逸れているそれでさえ、大切にしたいと思う。
鈴虫の声を聴くと「虫の音しげき秋となりました」という言葉を思い出します。美しい言葉。桜庭一樹さんの『桜庭一樹読書日記』で知りました。日本の乙女文化について書かれた本の紹介です。同じページに書いてある「日によって男になったり女になったりする人」という桜庭さんの隣人が魅力的。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない/桜庭一樹 読んだ。最初から死ぬ事がわかってる藻屑ちゃんだけど、わかっていてもあまりにも辛すぎる。 藻屑ができる中で一番良い生き方をしていたんだと思うと切ない。 そうするしかないってすごく残酷だ。 同時進行が丁度全部完成するみたいな読後感