2007年に読んだ本(自分用メモ)

いとうせいこう
ノーライフキング
新潮社
ちょっと難しかったけど面白かった。自分たちの世代について色々考えさせられた。最後の一行がかっこいいなぁ。

サルヴァトーレ・クオモ/ジローラモ・パンツェッタ
パスタは陽気に
柴田書店
知りたかったレシピがあって嬉しかった。

ジェームス・D・ワトソン アンドリュー・ベリー
DNA(上)
講談社
めっちゃくちゃ面白かった! 遺伝学を基礎からおさらいしつつ、そこに関わって来た人間のドラマも楽しめる。「優生学」がナチスに利用されるまでの流れにはひざを打ち、DNA構造(二重らせん)の解明、塩基配列による暗号の解読のあたりは推理小説みたいにワクワクした。遺伝子組み換え農業の章では、「もののけ姫」的倫理の対立を感じ、うなった。エボシ様の善意…… 分子生物学を始めた人のほとんどが、シュレディンガーの本に影響を受けたというのも驚いたなぁ。ああ、同じテーマでも書く人によってこんなにも読後感が変わるのか!

たけやん・高橋百三
温泉卵と黙黙大根 其ノ拾玖
温泉卵と黙黙大根
「夜明け前」がすっごく良かった! 「ヨカナーンの首」は息苦しかった。

ダリオ・ポニッスィ
ダリオのイタリア語
白水社
楽しくてためになる本。ラップで活用を覚えられるのが良い。Dちゃんはダリオ風の日本語ばかり上達させているけど。

ちーず。
薔薇色の悪夢
ちーず書店
可愛かった~ そして「男の人はそう感じるのか、へ~」と勉強になった。

ちーず。
線香花火
ちーず書店
入り込むまでにちょっと時間がかかったが、中盤以降は楽しく読めた。房総に行きたーい!!

つむぎゆう
東京茜桟敷 第一巻
懐中天幕
街の描写が良かった。

パンツェッタ・ジローラモ
極楽イタリア人になる方法
KKベストセラーズ
ナポリとんでもない~ 文章がうまくて面白かった。

パンツェッタ・ジローラモ
食べちゃおイタリア!
光文社
落語みたいで面白かった。ナポリのドルチェが食べたい~

へびわ
鷹觜物語 中二巻
伊与粋
前の巻の方が好きかな。

ヘルギみのまた(他多数)
北欧神話とサガの世界への招待
サガエッダ協会
去年の文学フリマでもらった。

よしもとばなな
アルゼンチンババア
幻冬舎文庫
相変わらずだなぁ、と思いつつ何度か涙ぐんだ。

リチャード・バック
かもめのジョナサン
新潮文庫
終わりに近付くにつれ、変な感じに…… 興味深かった。

葵那珂
共同幻想コミュニケーション
JECT"in BLUE"
コミティアでもらった。

安部公房
箱男
新潮文庫
面白かった~! 全然難しくないじゃん。文章は。

安部公房
砂の女
新潮文庫
結婚してから読んで良かったと思う。沢山共感するシーンがあった。映画版も見たいなあ。

安部公房
笑う月
新潮文庫
アムダの話が大好きだ。

一ノ瀬俊和
初めてのイタリア旅行会話
NHK出版
旅行前に一通り目を通せて良かった。

横川俊(編)
Comiket Press25
コミックマーケット準備会
米沢さん特集だったのが嬉しかった。

蛾兆ボルカ(他多数)
ぽえむろぜった2007 6
Poem Rosetta
クスッと笑ったり、うなったり、胸きゅんしたり。

蛾兆ボルカ(編)
魔館「宵紅荘」
トーキョー文芸部
「剥製師の憂鬱」がすごく好き。「魔館1号室/かたつむりの殻」「同居人ども」も良かった。

海外安全相談センター
海外安全虎の巻
外務省
旅行前に一通り目を通せて良かった。

岸田今日子
もうひとりのわたし
青土社
中等部の頃の話が切なかった。

亀山つとむ(編)
エマ 創刊号
マルメロ硯友会
ポエケットで買った。「みんな野球が大好きです」のサークル。若さゆえのヒリヒリが良い。

亀山つとむ(編)
エマ 第二号
マルメロ硯友会
メロンおじさんが最高!!!

亀山つとむ(編)
エマ 第三号
マルメロ硯友会 瀧本ワールドが好きだ~!!!

吉村昭
わたしの流儀
新潮文庫
母が好きな理由が分かった。同じ時代、同じ場所で生きていたのね。

京藤好男(他多数)
ラジオイタリア語講座2007年4月号
NHK出版
今月から文法問題とリスニング問題が増えて、すごく勉強になる。ストーリーの楽しみはなくなったけど。リスニング問題はほぼ全問正解。一年勉強して来た甲斐があったぜ。

京藤好男(他多数)
ラジオイタリア語講座2007年5月号
NHK出版
旅行中の分の問を解くのに時間がかかってしまった。

京藤好男(他多数)
ラジオイタリア語講座2007年6月号
NHK出版

月枝見海
フヨウのフ
じゃむかれっと/Solo
夢の中みたいな雰囲気が良かった。

光俊太郎
荒野のお茶会
道楽
思わずいつもより丁寧に紅茶を淹れてしまったわ。ラルフとリーネの関係が好き。

光俊太郎
紅茶の香りと恋の風
道楽
勝負と駆け引きの描写が上手くて面白かった。特にマリーとカトリーヌの対決!

光俊太郎
Black&Glasses
道楽
主人公の女の子が可愛かった~♪

向田邦子
女の人差し指
文春文庫
旅の話や食べ物の話が面白かった。彼女も料理屋さんのオーナーだったのか。他のエッセイも読んでみたいな。

江戸川乱歩
江戸川乱歩全集第3巻
光文社文庫
「空中紳士」が面白くない上に長くて参った。乱歩の傑作は信じられないくらい傑作だけど、駄作は信じられないくらい駄作なんだよね…… 幅の広い(??)作家だ。

江戸川乱歩
江戸川乱歩全集第1巻
光文社文庫
これは面白かった。やっぱり初期だねぇ……

坂口安吾
肝臓先生
角川文庫
安吾初体験だよ。「私は海をだきしめていたい」がすっごく良かった。「肝臓先生」も面白かった。

榊佳之
ゲノムサイエンス
講談社
途中から流し読みしちゃった。

桜庭一樹
ブルースカイ
ハヤカワ文庫JA
面白かった。他のも読んでみたい。

桜庭一樹
GOSICK
富士見ミステリー文庫
ヴィクトリカ可愛い~! 謎解き部分も分かりやすくて面白かった。どんどん読むぞ。

桜庭一樹
GOSICKⅡ
富士見ミステリー文庫
どんどん。

桜庭一樹
GOSICKⅢ
富士見ミステリー文庫
どんどん。

桜庭一樹
GOSICKⅣ
富士見ミステリー文庫
どんどん。

桜庭一樹
GOSICKs
富士見ミステリー文庫
どんどん。

桜庭一樹
GOSICKsⅡ
富士見ミステリー文庫
最後の「初恋」が切ない~

桜庭一樹
GOSICKⅤ
富士見ミステリー文庫
ばんばん。

桜庭一樹
GOSICKⅥ
富士見ミステリー文庫
胸きゅん。

桜庭一樹
GOSICKsⅢ
富士見ミステリー文庫
あー、これが今読める分の最後か…… 寂しいような、ホッとするような。これで日常の仕事もちゃんと出来る…… はず。

桜庭一樹
少女には向かない職業
東京創元社
閉塞感の合間のギャグに笑い転げた。面白かった。

桜庭一樹
赤朽葉家の伝説
東京創元社
面白かった。一つの村の50年間を描いているので、登場人物がそれぞれ歳を取ってゆくのが良い。ひざに乗せられて地球について教わるシーンが好きだなぁ。

桜庭一樹
青年のための読書クラブ
新潮社
桜庭一樹はやっぱり面白いなぁ! 笑った笑った!!

桜庭一樹
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
富士見書房
とうとう読んだ。つい二回読んだ。やっぱりこれが一番好きかも。推理小説的な書き方とか、ユーモアとか、桜庭一樹の上手さは色々あるけど、私は性描写がとにかく良いと思う。今回は全く直接的じゃなかったのに、何度もゾクゾクした。「鍵……かかってんだ」なんて。はー すごいなあ。

桜庭一樹
桜庭一樹読書日記
東京創元社
読みたい本がいっぱい。私と読書傾向が全く違って、かぶったのは1%もなかった……

桜庭一樹
赤×ピンク
ファミ通文庫
古本屋で発見! 最近の作品よりは完成度が低いけど、その分書きたい事を全力で書いている気配が伝わって来るのが良い。ストーリーには直接関係ない、高校生の武史の動きが面白かった。タオルとぞうきんの話も笑った。桜庭一樹は重たい話でもユーモアを忘れないのが素晴らしい。高橋しんの表紙もステキ。

桜庭一樹
竹田くんの恋人
角川スニーカー文庫
五年前の作品。こってこてのライトノベル。その中から現在もある桜庭一樹の特徴を見つけるのが楽しい。

三井誠
人類進化の700万年
講談社
地球の歴史の本では題名通りダイジェストだった人間の進化の部分が、詳しく分かって良かった。人間への思い入れが強過ぎて、色々紆余曲折のあった学問のようだが。日本人が日本の歴史を正確に理解出来ない(受け入れられない)のと同じようにね。

山田詠美
ベッドタイムアイズ
河出文庫
読み直し。やっぱりすごい! 前とは違う場面で共感したりした。男の人と暮らして初めて分かる部分。性描写はこれくらい巧くなきゃやっちゃダメよね。はあ~

松岡宮
駅員観察日記Ⅱ(予告編)
松岡宮
本編が楽しみ!

神無遼
津氣
LOVESICKNESS
愛の劇場が良かった。

神無遼
恋愛ドナー
LOVESICKNESS
卵の中で暴れるヒナのような力を感じた。

神林長平
あなたの魂に安らぎあれ
ハヤカワ文庫JA
面白い所も色々あったけど、恋愛の描き方とか、ト書きみたいな情景描写とか、イマイチな所も多かった……

杉浦日向子(監修)
お江戸でござる
新潮文庫
勉強になった。

瀬名秀明・太田成男
ミトコンドリアのちから
新潮文庫
面白かった。

西本昌司
地球のはじまりからダイジェスト 地球のしくみと生命進化の46億年
合同出版
面白かった~!! メモを取ったり妄想をふくらませたりしながら読むのが楽しい楽しい。肥大した自我に苦しむ人は科学を学べば良いのに、と思った。自分たちがひどく小さな、些細な存在に過ぎないと知る時の、安心感。これは私のもう一つの宗教かもしれない。

川上弘美
ゆっくりさよならをとなえる
新潮文庫
再読。体調の悪い時にこの本があって助かった。ゆったりした気分になれた。それにしても、小説家の読書量ってすごいなぁ。

相川ひろな
ツキノヒカリツウシン
Super Selfish Space
ずいぶんリアルに書くんだねぇ……

相川氷牙
ユキノヒカリツウシン
Super Selfish Space
設定だけでもかなり好みな上、ストーリーもすごく良かった。登場人物たちの心の綺麗さ・純粋さにキューンと切なくなる感じ。運命と、不安と、前向きさ。続きも読んでみたいな。

相川氷牙
ハルノオト
Super Selfish Space
コミティアで買った。

相川氷牙
人形師
Super Selfish Space
面白かった。世界観と文章が好き。いったいどうやったらこういう綺麗で分かりやすい文章を書けるようになるのかと、羨ましく思った。

相川氷牙
君と明日に伝える言葉
Super Selfish Space
「諦める」にうなずいた。

相川氷牙
月宵桜
Super Selfish Space
ハイパーテンションにびっくり。

速水貴帆
思想ー心の詩
光の旅
うんうん、とうなずきながら読んだ。

村上春樹
羊男のクリスマス
講談社
読み直し。やっぱり良いねぇ。

池田理代子
47歳の音大生日記
中公文庫
ラジオイタリア語講座のテキストでエッセイを連載していたので、これも読んでみた。面白かった。

竹山道雄
ビルマの竪琴
偕成社
思いのほか仏教色が強くて驚いた。インコに言葉を教える所で涙ぐんだ。水島!!

田丸公美子
パーネ・アモーレ
文春文庫
最高に面白かった! 通訳の仕事って大変だなぁ。言葉に苦労する、という意味では小説家以上かもしれない。何にせよ、一流のプロになるためには、繊細で、なおかつタフじゃなきゃいけないんだな。どっちかがある人は多いけど、両立するのは難しい。だからこそやってのけている人は尊敬する。本当にすごいなぁ。

田丸公美子
シモネッタのデカメロン
文藝春秋
「セックスのない人生なんて何の楽しみがあるんだ」というイタリア人男性のセリフに、まったくだよ、と強くうなずいた。

島田詩子
桜二景
虚影庵
「届けもの」は軽やかで、「夜に泣く」は切なく、良かった。

島田詩子
日々きゅーきゅー
虚影庵

島田詩子
薔薇の憂鬱
虚影庵
私は良いと思うんだけどなぁ。

島田詩子
隔世の感
虚影庵
涼しくて良い。私が読んだのは冬だけど……

藤堂志津子
さりげなく、私
幻冬舎文庫
実家でもらって、帰り道にガーッと読んだ。フェミニズムの話とか、けっこう面白かった。

藤堂志津子
風にまかせて女のほんね
文春文庫
札幌女性の薄着の秘密(「真冬の軽装」)と、献身的な男の人を捨てる話(「ヒドイ仕打ち」)が面白かった。

肉十八
実録反省房 忘郷篇
肉屋
カ、カ、カに爆笑!

白石明彦
人工生命とは何か
丸善ライブラリー
すごーく面白かった!! 浅く広くで物足りない部分もあったけど、そこは自分で深めよう。

姫野由香
サヨナラペイン
みいこプロ
5年かかって完成! 自分の新刊発行より嬉しかった。色々好きなシーンやセリフがあった。私もハードルの高さに負けず、頑張ろう。

武田好(他多数)
ラジオイタリア語講座2007年1月号
NHK出版
コツコツ続けている。

武田好(他多数)
ラジオイタリア語講座2007年2月号
NHK出版
コツコツ続けている。

武田好(他多数)
ラジオイタリア語講座2007年3月号
NHK出版
終わっちゃった…… 寂しいなぁ。でもCDがあるから平気!

武田若千・高橋百三
温泉卵と黙黙大根 其ノ弐拾
温泉卵と黙黙大根
「僕と猫」「海辺の食堂」が良かった。

舞城王太郎
煙か土か食い物
講談社文庫
最高でした……

舞城王太郎
熊の場所
講談社
短編三つ。それぞれ良かった。特に「熊の場所」の官能と「ピコーン!」の切なさが。

舞城王太郎
暗闇の中で子供
講談社
「煙か土か食い物」の方が良かったなぁ。

舞城王太郎
好き好き大好き超愛してる。
講談社
題名の印象とはかけ離れた、静謐な恋愛小説で驚いた。切ないのお~ この人、村上春樹の弟子みたいだ。下手なマネっこじゃなく本質を受け継ごうとしている感じ。村上春樹的なものを産み出してくれる人が村上春樹以外にも出て来てくれて嬉しい。二倍二倍♪

舞城王太郎
阿修羅ガール
新潮文庫
もう完全に舞城中毒。阿修羅ガールは最初の方、笑えて面白かったけど、後半はまあまあかな。それでも一気読み。

米原万里
ガセネッタ&シモネッタ
文春文庫
素養があり、なおかつ現場で全力を尽くして来た人の言葉は分厚い。沢山の知識が詰め込まれているのに、全然偉そうじゃなくて、これが包容力というものか、としみじみ感じた。「防衛費を増額するより、日本からの海外向け発信を拡充していくことの方が、日本の安全保障にとって威力があると思う」という文章が嬉しかった。私も似たような考えを持っているから。「世間知らずの甘い思想なのかな」と不安だったけど、こういう人が味方に付いてくれるなら心強い。でも去年亡くなってしまったのよね。宝を失った気分だ。切ない。

米原万里
魔女の1ダース
新潮文庫
硬めの文章も多かったが面白かった。麻婆豆腐とか。

米原万里
ヒトのオスは飼わないの?
文春文庫
動物をめぐる日本人・ロシア人のバタバタが面白かった~!

米原万里
真昼の星空
中公文庫
のんびり楽しんだ。

米原万里
旅行者の朝食
文春文庫
面白かった~! ロシア小咄はDちゃんにも好評。イランのお菓子ハルヴァ、食べてみたいな~

米原万里
オリガ・モリソヴナの反語法
集英社文庫
面白過ぎて家事も原稿もおっぽり出して一日で読んじまった~ あううう。登場人物が魅力的で、内容は興味深く、ストーリーは先が知りたくてたまらなくなる。物語の王道! もう〆切前に勘弁して~

穂村弘
手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)
小学館
最初に読んだ時にはいまいちだったけど、パラパラ見直してみると悪くないかも。「キャバクラ嬢の休日風」が好き。

堀間善憲(編)
中央公論アダージョ 創刊号
読売メディアセンター
乱歩特集だったので駅でもらった。