◆「人間の目的は自己のナルシシズムを克服することだ、と。この原理がもっとも根本的なところから表現されているのは、仏教においてだろう」(エーリッヒ・フロム(渡会圭子訳)『悪について』118頁,ちくま学芸文庫)。 個人と集団それぞれについて、ナルシシズムと現実との関係が分析される。
お盆の状況は体調崩しがちで、時折本を読む程度、13日は少しばかりバイクを流した。 エーリッヒ・フロムの「悪について」を読んでいるものの、思いに耽ることが多くなかなか進まない。一節を読んでいてゲーリングの一節を思い出したりなど思い当たる現象がフロムの文からたくさん湧いてきてしまう。
◆オリンピアンへのSNSでの誹謗中傷が問題となっているようである。 エーリッヒ・フロム『悪について』を読むと、そのようなものの心底にあるものをつかみやすいと思う。
「喜び、興味、理解、知識、ユーモア、悲しみなど、自分のなかに息づいているもののあらゆる表現を与えるのだ。このように自分の生命を与えることによって、人は他人を豊かにし、自分自身の生命感を高めることによって、他人の生命感を高める」(E・フロム) まるでnoteのことのよう✨️
ウチの家に対する筆者の仮説は十中八九間違いないが、それなら親が荒れたのもよく分かる。よく分かるが、筆者に責任が無いのも明らか。悪については自分の悪も含め、熟考せねばならない。創造に結びつく場合もあり得るという重大な逆説があるから、フロムの本を読まないと。もうすぐ近親者の命日。