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映画など感想/レビュー記事まとめ

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映画・アニメ・読書・展覧会・イベント・おもちゃなどの感想やレビューのまとめです。
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記事一覧

【映画妄言】『ラブライブ!』は隠れSFじゃないか説

【映画妄言】『ラブライブ!』は隠れSFじゃないか説

映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章』監督 河村智之、脚本 田中仁、キャラクターデザイン 横田拓己
丸の内ピカデリーで観賞

アニメ『ラブライブ!』は、いわゆる「アイドルアニメ」ジャンルにあたるシリーズです。このジャンルや、アニメ自体に興味が薄い方から見ると、こういったアイドルアニメは全部同じに見えるかもしれません。しかし、『ラブライブ!』シリーズと他のアイドルアニメ

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【展覧会感想】『阿藤雅恵布花教室の生徒展』驚愕に繊細で美しい布製造花アート

【展覧会感想】『阿藤雅恵布花教室の生徒展』驚愕に繊細で美しい布製造花アート

『阿藤雅恵布花教室の生徒展2024』
有楽町交通会館B1FシルバーサロンC
2024/10/12(土)まで

有楽町交通会館の地下にはいくつかギャラリーがあり、毎週さまざまな展示会が行われています。
絵画展多く、絵を観るのが好きな私は立ち寄ることがあります。

今回通りかかると、あまり見たことのない、綺麗なお花屋さんみたいな部屋がありました。

フラワーアレンジメント展?それともドライフラワー展か

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【イベント参加レポ】同人誌即売会『プリジャン』で、だいあぱん グッズ出してみた!

【イベント参加レポ】同人誌即売会『プリジャン』で、だいあぱん グッズ出してみた!

同人誌即売会イベント『スーパーヒロインタイム2024秋』内、プリティーシリーズオンリーイベント『プリズム☆ジャンプ46』
2024/9/23(月・祝) 大田区産業プラザPiO

これまで、私の好きなぬいぐるみ、だいあぱん の下敷きやポストカード、ステッカーを作った記事を掲載してきました。

最初はただ作りたくて作ったのですが、だいあぱんの元キャラである「だいあ」のアニメ『キラッとプリ☆チャン』を含

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【展覧会感想】松濤美術館『空の発見』展〜「青い空と白い雲」は当たり前ではない

【展覧会感想】松濤美術館『空の発見』展〜「青い空と白い雲」は当たり前ではない

空の発見 渋谷区立松濤美術館
2024/9/14(土)~11/10(日)

松濤美術館は、存在は知っていましたが、なんとなく絵画展が少ない印象があり、これまで行ったことがありませんでした。

地図で調べてみると、渋谷駅から結構離れている。駅から歩いた所にあるBunkamuraから、さらに奥に進んだ先にあります。その日は暑かったので渋谷駅で東急に乗り、一駅目の神泉駅で降りました。

神泉駅から住宅街

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【展覧会感想】『トランスフォーマー博』2時間じゃ足りない40年の物量に圧倒

【展覧会感想】『トランスフォーマー博』2時間じゃ足りない40年の物量に圧倒

『40周年記念 トランスフォーマー博2024』
期間 2024年9月13日(金)~9月29日(日)
会場 寺田倉庫 G1ビル(品川区東品川 2-6-4)

会場は渋谷や池袋ではなく、天王洲アイル駅という、大崎方面からお台場行く際に通るけど降りない駅が最寄り。珍しい立地でした。

入り口は非常階段みたいな小さい入り口。
係員さんがいました。

階段を登った2階にチケットカウンターがあります。動画はN

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【読書感想文】『ワイルドシングス VHSジャケット野生の美』嘘・大げさ、魅力ありまくりビデオジャケの世界

【読書感想文】『ワイルドシングス VHSジャケット野生の美』嘘・大げさ、魅力ありまくりビデオジャケの世界

『ワイルドシングス VHSジャケット野性の美』
編著 桜井雄一郎+スティングレイ
2024年7月25日発行

世の中には知らない映画が多すぎる

 様々な先輩方の文献によると、ビデオテープが登場した時の衝撃は本当に凄かったそうです。それまで、映画などの映像作品を観るには、上映中に映画館に行くか、運良くテレビ放送されてさらに自分がその時間にテレビの前にいなければ観ることができなかったわけですから、そ

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【展覧会感想】『佐竹政夫航空絵画展』の航空絵画が凄かった (有楽町交通会館B1Fギャラリー) ※最終日9/14(土)

【展覧会感想】『佐竹政夫航空絵画展』の航空絵画が凄かった (有楽町交通会館B1Fギャラリー) ※最終日9/14(土)

 有楽町駅前の東京交通会館には大きい本屋や飲食店、タバコ専門店やマッサージ屋、喫茶店など色んなお店があります。

地下一階には数カ所、貸しサロンがあり、週によって様々な個展やサークル展などが開催されています。私は絵を描くのも観るのも好きなので、有楽町に来た際は立ち寄るようにしています。

その日通りかかると、おや?飛行機の写真展をやっている、珍しい。と思ったのですが…

写真展に見えたのは、プラモ

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【映画感想】太田達成 監督『石がある』ヒーリングとサスペンスが同居する、他に無い気持ちになる映画

【映画感想】太田達成 監督『石がある』ヒーリングとサスペンスが同居する、他に無い気持ちになる映画

『石がある』監督・脚本 太田達成
主演 小川あん、加納土
ポレポレ東中野で観賞。

できれば、情報ゼロで観てほしい作品

 映画『石がある』は、観ている間中、そして観た後、観客に、この作品でしか味わえない気持ちを与えてくれる稀有な映画です。

可能であれば、他の人の感想やレビューも、予告編も紹介記事も、何も事前情報を見ずに、まっさらな頭で今すぐ観に行くのが、一番この作品に浸ることができます。

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【映画感想】『エイリアン:ロムルス』4DXのライド感がヤバい件

【映画感想】『エイリアン:ロムルス』4DXのライド感がヤバい件

『エイリアン:ロムルス』製作 リドリー・スコット、監督 フェデ・アルバレス

8月末『エイリアン:ロムルス』の試写会に招待いただきました。大変喜んで豊洲のららぽーとにあるユナイテッドシネマズに行ってきました。

地獄のクソ社会から抜けだせ!

 『エイリアン』シリーズは、人類が宇宙に進出して他の星にも行けるようになった未来が舞台。主人公のレインは鉱山のある惑星で労働しています。

企業が支配する遠

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【映画感想】 『アクション・ミュタンテ』〜クズで馬鹿で予測不可なSFブラックコメディ

【映画感想】 『アクション・ミュタンテ』〜クズで馬鹿で予測不可なSFブラックコメディ

『アクション・ミュタンテ』(1993)
監督/脚本 アレックス・デ・ラ・イグレシア
新宿シネマカリテで観賞

時はブレードがランナーしてIQ減ったような未来…

悪いワルい悪者団のボス(ポスターの人)が、刑期を終えて出所。悪者団は、結合双生児おじさんや身体にカッコいいメカを組み込んだおじさん、胸に爆弾を埋め込まれてるおじさんなど、フリークスや身体に傷のあるおじさんたちで構成されたスーパーグループな

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【展覧会感想】 東京都美術館『大地に耳をすます 気配と手ざわり』〜10/9(水)

【展覧会感想】 東京都美術館『大地に耳をすます 気配と手ざわり』〜10/9(水)

上野動物園の横にある東京都美術館で、気になる展覧会がやってるので行ってきました。

自然に深く関わる5人の現代作家さんによる合同企画美術展です。

川村喜一

北海道 知床半島 ウトロの作家さん
布に印刷した写真とオブジェを組み合わせたインスタレーション作品〈We were here.〉を展示。

ふるさかはるか

版画とドローイングからなる連作を3シリーズ展示
取材地の樹木とその樹液(漆)で木版

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【映画妄言】 蓮實重彦 は映画『KING OF PRISM Dramatic PRISM.1』(キンドラ)の新宿バルト9応援上映に今日行くべき #kinpri

【映画妄言】 蓮實重彦 は映画『KING OF PRISM Dramatic PRISM.1』(キンドラ)の新宿バルト9応援上映に今日行くべき #kinpri

『KING OF PRISM Dramatic PRISM.1【応援上映】』 監督 菱田正和
新宿バルト9で観賞(公開初週土日)

蓮實重彦先生に、言いたいことがありまーす!

な〜に〜?

映画『KING OF PRISM Dramatic PRISM.1』の、新宿バルト9【応援上映】に、今日行ってくださ〜い!

他の映画評論家のみなさんも、まだ行ってなければ今日これから行ってくださ〜い!

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【映画感想】 『カミノフデ 怪獣たちのいる島』〜子どももオタクも楽しめる 空想特撮ファンタジー怪獣映画

【映画感想】 『カミノフデ 怪獣たちのいる島』〜子どももオタクも楽しめる 空想特撮ファンタジー怪獣映画

『カミノフデ 怪獣たちのいる島』
監督 村瀬継蔵 、脚本 中沢健
池袋HUMAXシネマズで観賞 昔の怪獣映画の着ぐるみなどを造っていたレジェンド美術造形家である、亡くなった祖父のことをよく思ってない孫娘と、同級生のオタク男子が、追悼お別れ展示会の会場で遭遇。

それまでお互いをちゃんと認識していなかったふたりは、突然現れた謎の斎藤工にいざなわれ、製作されなかった幻の怪獣映画の中?に入ってしまう…

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【展覧会感想】『空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン』(東京ステーションギャラリー)

【展覧会感想】『空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン』(東京ステーションギャラリー)

開催期間 〜2024年9月23日まで 東京ステーションギャラリーは、JR東京駅直結の中規模美術館です。東京駅の建物内の改札外右側ですぐに行けるので、東京駅に行った際はよく訪れています。

 私は不勉強でジャン=ミッシェル・フォロンという作家は知らなかったのですが、20世紀後半のベルギーを代表するアーティストのひとりで、日本では30年ぶりの大規模展覧会だそうです。

 展覧会は、フォロンの初期のドロ

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