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終わることなき最後の悪あがき。
あがき、ということばがあってそれは、足掻き、と書く。
あまりいい印象のことばではない。足掻き、という漢字が示すように、苦しまぎれにじたばたするさまを指して、「あがく」という。だいたいの場合においてそれは「悪あがき」とされ、悪あがきはまた「最後の悪あがき」として追い詰められた人間が無駄な抵抗を講じているさまをあざ笑うかのように、用いられる。
けれどもぼくは考える。
悪あがきがあるのならば、それ
好きよりも大事な「嫌い」。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』という本に、こんなことを書いた。
たとえばあなたが恋人と別れるとき、関係が冷めきってしまったとき、あなたはその人の「嫌いな理由」をいくつでも挙げることができるだろう。考え方から言葉遣い、ふとした表情に服のセンス、さらには食事中の癖まで、たくさんの「ここが嫌い」を挙げられるだろう。
一方、恋に落ちている只中に「ここが好き」を挙げることは、意外とむずかしい。も
わたしの定規を折らないために。
たとえばここに、定規があったとします。
短すぎてはいけません。まあ30センチくらいの、木や竹ではない、弾力のあるプラスチック製の定規です。それで左手で定規の下のところを持って、右手で定規の上のところをぐーっと押していく。圧力をかけていく。まっすぐだった定規はぐにゃ〜っと曲がりますよね?
この定規はあなたの心です。そして負荷によって曲がった姿が「ストレスを感じている状態」。また、圧力をかけてい
諸行無常とマイブーム。
中学時代、まったく古文に熱心な生徒ではなかった。
それでも平家物語で知った「諸行無常」と「盛者必衰」というふたつのことばは、なんだかやけに耳に残り、心に残っていた。意味なんて、ほんとうのところではまるでわかっていない。お勉強として暗記した辞書的な「正解」を知っているだけで、腹のところでどっしりわかるには、中学生の自分はあまりに若すぎた。
数年前に、四六時中考えていたこと。十年前に、これは自分の
タルタルソースを手作りできる暮らしが良いんだよ。
今週のエッセイ。
お昼にタルタルソースを作った。増える仕事を切り上げたある日。
自家製たくあんと新玉ねぎをみじん切り。横のコンロでゆで卵。色々あわせて出来上がり。
良いなあ、暮らしているって感じる。
仕事に圧倒されそうだった時間が僕のもとに戻ってくる。
今まで買うか諦めるか。タルタルソースの手作りなんて考えもしなかったのに。
時間をかけて、変わってきたものです。
暮らしのことなんて考え
偉そうな人はなぜ偉そうなのか。
無意識に出てくることばは、意外な真理を含んでいたりする。
最近それを強く感じるのは、「偉そう」ということばである。だれかの態度を見て「けっ、偉そうにしやがって」と思う。ソーシャルメディア上でのふるまいを見て「なんだ、偉そうに」と思う。じつは本日もある人から「なんであの人はあんなに偉そうにしてるの?」と訊かれた。うん、その気持ちはよくわかる。偉そうだ。
偉そう、という直感の背後には「偉くないのに
5年後にしていたい「5つの仕事」
遠くない将来に自立(独立)するためにドリフをスタート。
本noteはその軌跡を綴る場でもあります。
過去記事で記載の通り、ドリフ単独での独立は不適で、複数の生業が必要と考えています。会社員で培ったスキルとドリフの経験を繋ぎ合わせ、下記の5つの仕事で、暮らしを作りながら、ほんのり人と社会の役に立ちたい。
まだ種にもなっていないことだらけ。戯言のレベルでも書くことから始まると思っています。
◾️
プロジェクトの最初に「事前検死」をしろ
「事前検死」というメソッドを使うと、プロジェクトの失敗率を大きくさげられてオススメ。それ用のGPTsも作った。
事前検死とは?事前検死というのは、失敗学で用いられるメソッド。プロジェクトの一番最初に、「プロジェクトは盛大に失敗したのだ!」という設定で、プロジェクトの生前葬と反省会を行う。
たとえば「新規サービスを作ったがローンチに失敗した何故だ!?」という問いからスタートし、
市場調査をしな
個性っていうのは、好きなことを集めることからスタートするから、あなたの好きなものを探してみなさい。
「進撃の巨人」のエンディングテーマ
「悪魔の子」がヒット中の
ヒグチアイさんが22歳の時、
ボイストレーニングの先生から言われた言葉です
(今週の『ACROSS THE SKY』)。
彼女は、先生に
「私、個性がないんです」と
アーティストとしては
致命的とも言える告白をする。
冒頭の言葉はそれに対する答えなのだが、
「好きなこと」がもつ力を
改めて教えてくれる。
実際にヒグチさんは、この言
自分のなにを、大事にするのか。
もっと自分を大事にする。よく聞くことばだ。
自分のことをいたわってあげるだとか、自分で自分にごほうびをあげたり、十分な休息を用意したりとか。そういうニュアンスで語られることの多いことばだ。うん、自分を大事にしてあげよう。自分を粗末にしないでおこう。いまのぼくはむかしに較べて、ずっとたくさんの休みをとり、無理のないスケジュールで仕事にあたっている。いいことだ、と自分でも思う。
けれども最近、自分