しんけちゃん

普通の生活をする定年退職者です。 日常の中からブログの原石を感じる生活をしています。…

しんけちゃん

普通の生活をする定年退職者です。 日常の中からブログの原石を感じる生活をしています。特にテーマはありません。普通の生活がすべてです。

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  • 日々雑感

    日々に感じたこと、思ったことのメモ

  • 旅と私

    旅から学んだいろいろなことを綴ってます

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    折にふれて感じた食べ物のことや思い出を綴っています

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    一度だけの世界一周の船旅の思い出を綴っています。

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街歩きと老舗

街を歩いていると、次第に店が変わっているのに気づく。この場所には昔はおもちゃ屋があった。回転寿司屋が居酒屋に変わっている。本屋の後はとんかつ屋になった。最近は、コロナ禍でも頑張っていたスナックが閉店したようだ。 店を畳むのには様々な理由があるだろう。同じ商売同士の競争が激しいからかも知れない。駅前には唐揚げ店、とんかつ店、ラーメン店が複数あり、代替わりした店もある。商売が新しい時代の波に適応できなくなったと思われるのは、本屋や文房具店だ。電子化の時代には経営が厳しいだろうと

    • 皆それぞれの中秋の名月

      近くに住む人から、「今夜はお月見ですが、この暑さ異常ですね。いかがお過ごしですか」というメールをいただき、ベランダから見える月の写真を送ってくれた。そうか今宵は、中秋の名月かと慌てて、ベランダから東の空を見ると光り輝く大きな月が昇っていた。 教えてもらったことがありがたい。昨年の名月は、雲に隠れていて、また、十六夜の月は、東空に輝いていたが、すぐに雲に隠れてしまった。今夜は雲がなく、絶好のお月見だ。 知り合いは、どうしているのだろう。いろいろな人からメールをいただいた。幸

      • 洗濯バサミが折れた

        洗濯を干していたら、ポキンと洗濯バサミが折れた。見ると他の洗濯バサミも白色化している。そのうち同じように壊れるのだろう。プラスチック製のこの無機的な人工有機物は、数年で寿命がくる。 機械の寿命も短い。数年、長くても10年だ。無理して使い続けたとしても、いつ故障してもおかしくない、時に大事故になる。自動車は10年以上使えるようだが、整備費用が高くなるようだ。クルーズ船も30年過ぎても現役のようだが、人間の平均寿命と比べて短い。 動物の体は、常に入れ替わっている。食と排泄を通

        • 半世紀前の貯金箱の10円玉を数えたら

          買取業者が押入れからこんな缶がありましたと出した缶を見ると10円玉がたくさん入っていた。昔懐かしい不二家のクッキーの缶だ。ずいぶん昔、10円貯金をしていたことを思い出す。 暇に任せて、発行年ごとに枚数を数えてみた。全部で1132枚あった。昭和48年をピークに激減し、50年以後は少なくなっている。がんばって貯金をしたのは、昭和49年までで、後は気が向いたら入れていたようだ。 発行数と相関 グラフを見ると、貯金の数と発行数が見事に相関関係にあることが分かる。共に昭和42年が少

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          信号待ちの外国人

          車道の信号が赤に変わったら歩道者の信号も青に変わると思ってか、前にいる外国の女性が足を踏み出そうとしたが、青に変わらないので、あわてて身を引いて、オーと言うような素振りをした。 三本の道路が交差しているため、なかなか信号が青に変わらない。傍にいる子どもに「なかなか青にならないね」と言ったら、その女性が、自分への言葉だと思ったのか、振り向いて、「(私は)早く出てしまいました」と流暢な日本語で話してきた。「つい、つられてしまいますよね」と言うと「ゴメンナサイ」終始、にこやかな笑

          信号待ちの外国人

          トビウオが飛んでいた

          船旅をすると海洋上でいろいろな生き物に出会うだろう。イルカが船側を泳ぐ光景が見られるかも知れない。海上を眺めるだけでも、船旅は楽しい。ひとりの若者は、私はサークル活動には参加しないで、ひとりで好きなだけ海を見ていたいと言っていた。それを聞いて、本当に船が好きなのだという若者の心情が伝わってきた。船客との交流を深めることも船旅の良さかも知れないが、それは地上でもできると言えばできる。しかし、水平線に囲まれた光景は、海上でなければ眺められない。私も、時間のあるときはなるべく(と言

          トビウオが飛んでいた

          10円を見つけたら

          先を歩いている青年から小銭が落ちた音がした。見てみると歩道に10円が落ちていた。 拾って、あの青年に声をかけたが、聞こえないようだ。早足で青年に追いつき、「お金を落としましたよ」と言うと意外なことに「僕のではありません。さっき足にあたったようで・・・」と言う。お金が落ちてるのに気づいてたのかと少し興ざめだ。 小銭が落ちているのを見つけたらどうするべきか。選択肢は3つしかない。 ①拾わないで、そのままにする。 ②拾って、自分の物にする。 ③拾って、交番に届ける。 ①は、拾う

          10円を見つけたら

          秋来ぬと目にはさやかに風の音

          立秋(8月7日)を過ぎても、暑い日が続いた。立秋から一層暑くなったようだ。先人たちが、秋立ちぬと言ったからには、どこかには秋らしいものがあるのではないかと季節の移り変わりに神経を研ぎ澄ませてみたが、自分の錆びた神経では秋らしきものは、なかなか見つからない。 8月も半ば過ぎだったろうか、夕刻にやや暖かさのない風を感じたが、それを無理に秋風だと思ったのは、心理学でいう何効果と言うのだろうか。 歩きながら「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」という上代の和歌が

          秋来ぬと目にはさやかに風の音

          引っ越し〜移住、帰化、先住民

          50年も前に実家のある住宅街に移り住んだ。すでに、隣近所には住民がいたので、後から来た転入者だった。しかし、数年が立つと近所の人の転出転入が繰り返されて、いつの間にかわが家よりも新たに引っ越してきた人が増えていた。 自分の体験を辿ると、住宅街に新たに引っ越してきた人は、それ以前から住んでいる人から見ると新しく引っ越して来た人と思うようである。自分が一年前にここにやって来たとしても、それ以降に来た人は新しい人で、自分より先に来て住んでいる人は先住民という思いを抱く。自分自身の

          引っ越し〜移住、帰化、先住民

          急に白髪になった話

          髪の毛が真っ白だと子どもから言われた。それ程白いとは思っていない自分には、真っ白は意外だった。少し白くなってきたが妥当でないか。子どもは、父親の少しの白髪も気になるのだろう。私は、ある日、急に白髪になった友人の話をした。 出勤してきたMさんの昨日まで黒黒していた頭が真っ白に変わっていた。「娘から『お父さん、白髪を染めなくてもいいから』と言われたから、もう染めないでよくなった」と言う。 思春期の女性にとって、父親は若々しい存在であってほしいものなのか。黒髪は若さの象徴である

          急に白髪になった話

          小さくなった人の音声は

          恋人が小さくなるという奇抜な話のテレビドラマをやっていた。体が恋人の服のポケットに入る位に小さくなっているが、音声はもとのまま、小さくなる前の彼氏の声のままだ。 体が小さくなったら、声帯も小さく細くなるのだから、声は高くなるように思えるのだが、はたしてどうなのか。こんな疑問がわいた。大きなラッパは管が太いので低い音がして、細い管の小さなラッパは高い音がする。人間も小さくなるとそうなるのではないか。 昔話で声に言及した例はないかと思案してみる。 小さい人が大きくなる話は、

          小さくなった人の音声は

          病院の待ち時間について

          病院の待ち時間は、人によって、また人の置かれた環境によって長短の感じ方が違うようだ。 それについて、初めて説得力ある意見を聞いたのは、ずいぶんと昔のことになるが、私にこう話してくれた婦人は、「病院は待ち時間が長くて嫌ですね」と私が言うのに対して、「いいえ、その時間は、仕事のことが忘れられて、何もしないでよい、のんびりした至福の時間だ」と言っていた。それを聞いて脳みそを金づちで打たれたような感覚を覚えた。 なるほど、毎日仕事に追われている多忙な人にとって、何もすることができ

          病院の待ち時間について

          子ども等の卓球ラリー

          昨冬、家族で伊豆の温泉に行った。子どもや孫と温泉につかり、夕食を終えた後のくつろぎの時間、皆でレジャールームに行った。そこには、いくつかのゲーム機に混じって卓球台があったので、遊ぼうかということになり、ラケットをフロントで借りてきた。しばらく卓球(実態はピ〜ンポ〜ン)をしたが、そのうちに子どもたち夫婦だけで、それぞれの孫を私に預けて夫婦ペアで卓球を始めた。 私がふたりの孫の相手をしていると、23、24と数を数える声がする。最高新記録!と歓声が聞こえる。4人を見ると、ゆっくり

          子ども等の卓球ラリー

          スカイツリーからの眺め

          展望デッキに着くと、空気がどんよりとして厚い層をなし、景色は霞んでいた。はっきり見えるのは墨田区や隅田川の対岸の台東区の浅草辺りだ。 大横川が真っすぐ南に伸びている。その左側のうす緑色の大きな四角い建物は、日本たばこ産業で、戦前明の古地図を見ると異常に広い専売公社の工場地があり、改めて広大な建物だと再認識した。四ツ目通りが南に走っている。錦糸公園が見える。長年親しんだ街並みが見える。 北十間川が中川へと流れ、途中で横十間川と交わっている。旧中川が蛇行するのが分かる。イトー

          スカイツリーからの眺め

          今年の花火大会

          今年も荒川の花火大会を見に行った。昨年よりは、人出が少なく、騒々しさが減っていた。江戸川区と江東区を繋ぐ荒川・中川に架かる葛西橋から見ることにした。橋は一方通行で、行きは橋の川上側を歩き、帰りは川下側を歩く。 花火大会が始まり、夜空に大輪の花が開いた。 歩くうちに見物人が増えたか、「立ち止まらないで下さい」という警備員や警察官の声がする。立ち止まると後から来る人の道を遮り、転倒すると大事故になる。橋桁に寄りかかり花火を見る人たちは、どうなるのだろうか。今日は人出が少なく、

          今年の花火大会

          古書文化は崩壊の危機か

          子どもの頃に読んだ本を処分することは、誰にもある共通の心の痛みのようだ。それが実家の処分とともに現実化する。 先日、実家の本を古書業者に持って行ってもらった話をしたら、同様の悩みを抱いている人からこんな言葉が届いた。 「気になっているのが、実家に置いてある図書類です。特に、小中学校時代に読んだ全集類を何とかできないかと考えているのですが…最後は諦めなければならないのかもしれませんが」 また別の人からは、こうあった。 「実家処分では、遠方で、また時間も限られていたため、書籍

          古書文化は崩壊の危機か