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意味の図画と言葉の工作、このふたつで僕は文章をつくる

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図画とはクリエイティブであり、工作とはエンジニアリングである。実用に資する公的に正しい文章は、伝達と行動を企図した徹底的な他者志向から生まれる。 文化人や知識人は世の言葉の乱れ… もっと読む
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2018年2月の記事一覧

まずかった飲食店には一生行かないようにブログだってきっと、そういうことだと思う。

まずかった飲食店には一生行かないようにブログだってきっと、そういうことだと思う。

今、世の中は良質な記事に溢れている。きっと読むという時間が一生分あっても追いつかない程に。最近のnoteはそう思ってしまう程に素敵な記事が多い。SNSを開けば人気のnoteが流れてきて読むとことごとく共感する。このままだと自分に子どもが生まれたら勉強はいいからnote読みな。と言ってしまいそうだ。

というのも僕は最近色んな人のnoteを見ている。何故かと言うと、僕は自分の書いたnoteに「スキ」

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スゴイ編集者ほど「言語化力」が高い

スゴイ編集者ほど「言語化力」が高い

雑誌の企画で『紋切型社会』の著者・武田砂鉄さんに「優秀な編集者の条件」という原稿を依頼して書いてもらったことがある。

武田さんにお願いしたのは、編集者としても書き手としても、紙とWebとを両方経験していて、誰よりも辛辣に語ってもらえると思ったから。ただその結果として「優秀な編集者の条件なんてない」と原稿で一蹴されてしまった。

言われてみてはじめて、自分もそんな「条件」のようなものがあったら逆に

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他言語対応は難しい

他言語対応は難しい

タイ・バンコクに駐在してゲーム開発をしていた時の話。
とある日本製ゲームのタイ語版を開発しており、翻訳したタイ語テキストをゲームに流し込み実機テストをしました。するとタイ人スタッフから、改行位置がおかしいという報告が上がってきます。
タイ語が全く読めない自分は最初、

吾輩は猫であ
る。名前はま
だ無い。

みたいな事だと思い、多少不格好だがデバイステキストだし、まあ許容範囲だろうと思っていました

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すぐやる。ちょっとでもやる。

すぐやる。ちょっとでもやる。

打ち合わせが終わり、お酒もまわり、夜も深まった山手線のなか。これから帰って、久しぶりに泊まりに来る友人と( きっとずいぶんと夜更かしをして )つもる話をする予定。さらにそのあと、noteエッセイの原稿も待ち構えている。

そんなとき、古賀史健さんのnote記事を読んだ。「写経はいいですよ」と、そう書かれている記事と解釈した。( ちなみに写経とは、誰かの文章をそっくりそのまま書き写すことをいう )そ

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コピーライトに挑戦

コピーライトに挑戦

憧れる職業の一つ。コピーライター。

たった一言で、コトを引き立たせ、想像させ、魅了させます。

コピーライトは、得意なタイプだと思ってましたがそうでもなさそうで、勉強してみようと思っています。

では早速今日見つけたやつ!

ワードワークスさんのコンペで、キッコーマンの新しいトマトジュースのコピーを考えるというお題でした。

(リンク:http://wordworks.officeants.co

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編集者がいなくても、おもしろい文章を生み出す方法はある

編集者がいなくても、おもしろい文章を生み出す方法はある

 前回のノートで「書籍編集者がどういう仕事をしているか」イメージしてもらえたと思います。「書き手の伝えたいこととマーケットをすり合わせる」のが編集者の仕事。書き手を客観的に見て、その人の強みやおもしろさを最大限に引き出しつつ、マーケットと重なる部分を探し出すのです。

 では、編集者がいない多くの人はおもしろい文章を書けないのでしょうか? たとえばぼくは、ここでひとりでnoteに文章を書いています

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ジョンが殺られた。

ジョンが殺られた。

今日「わからないことを、わからないという理由で否定しない方がいい。あとでそれが正解だとわかった時に行動範囲が狭くなるからだ」という言葉を聞きました。

そうなんだよな。理解できないことから自分の身を守るために否定する人は多い。別にそれが自分を攻撃してくるわけじゃないのに。

俺の祖父母は外国映画を好み、異文化や若者の風俗などを決して批判しない人でした。俺が高校生の時、テクノカットにしたことがありま

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私は「エモい」文章が書けない。

私は「エモい」文章が書けない。

「エモい文章、きてるよね〜」

という話題を、SNSでよく見かける。

書くことが好きだし、書く仕事をしているので、ライティングに関するノウハウや流行はできるだけチェックするようにしているけれど、

「エモい」

とは……、いったい………なんじゃろか………?

★★★

もちろん、「エモい」という言葉自体は聞いたことがある。でも、それが一体何を差して語られているのか、まだよくわからない。ちなみに、

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転職した文系おじさんからのお誘い

転職した文系おじさんからのお誘い

「これ、絶対やったほうがいいっすよ」って、わたし、プレゼンとか提案ミーティングの最後によく言うんですが、普段からヘラヘラしているせいもあってか、たいていの場合「またまた〜」とか「お!直球できましたねー?」とか言われて、まじめには受け取ってもらえないまま終わります。

でもね、これ、本人はすごく本気で言ってるんです。だって提案する以上は「絶対にやったほうが(クライアントさんの)ためになるはずだ!」っ

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社会を変える文章に共通することは…

社会を変える文章に共通することは…

「おかげ様で研修医が集まりました。ありがとうございます」

僕が来年度、医師として、そして、社会人として初めて赴任する病院の事務からメールが来た。病院に来年度勤める研修医が募集定員に達していなかったので、僕がnoteで病院を紹介したところ、2日で定員を超える医学生が応募してくれたらしい。

医師国家試験の過去問を積み上げ、スタバで勉強していた僕は、思わず飛び上がった。それほど、嬉しかった。来年から

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ライターのコア“論理的な文章”を書くには?(オバラミツフミ)【#1:「考える技術・書く技術」】

ライターのコア“論理的な文章”を書くには?(オバラミツフミ)【#1:「考える技術・書く技術」】

編集者・長谷川リョー、ライター・オバラミツフミ、会社員・梶川奈津子、大学生・半蔵門太郎、佐々木希海からなる編集・ライティングファーム「チーム長谷川(仮)」では、月に一度テーマを決めて学び合う社内勉強会を開催しています。

本記事では、先月に行われた2018年1回目の勉強会の様子をダイジェスト形式でお届けします。今回のテーマは「論理的な文章を書くには?」。バーバラ・ミントの『考える技術・書く技術』を

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