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父子二人でミラノデザインウィークへ 2 ~準備編
持ち物何を持っていくかというのは、特に海外の場合は行先によってそれぞれ検討が必要になりますが、今回はミラノの街中での滞在がメインなので、最悪なんでも現地で調達できます。
とはいえ、旅程が短いこともあり買い物で無駄な時間を使うのも避けたいところですし、特に子どもにとって食べ物が口に合わなかった場合の対策は現地では対応が難しいので事前の準備は必要かと思います。
どの程度のものを持っていくかは人それ
父子二人でミラノデザインウィークへ 1 ~計画編
妻が出張でミラノサローネに行くということになり、息子と二人でただ留守番するのもアレなのでこちらも出張と称してミラノへ向かうことにしました。
息子と二人での海外旅行は初で、イタリアに行くのも初、欧州に行くのは8年ぶりということで漠然と不安はあるものの、息子も7歳になり日本語が通じるようになってきているので何とかなるだろうと、昨年11月ころから計画を始めました。
どこに泊まる?旅行の計画を立てるに
住宅設計者の「家と子育て」12 子育て目線の家づくり~家に求める安全性
家の中というのは案外危険が多く、残念なことですが設計由来のお子様の事故というのも年に何度か目にします。
こういった事故は建築基準法を守っているだけでは防げないものも多いのですが、設計上の気遣いである程度避けられるため、不特定多数が購入対象となる共同住宅や建売住宅、賃貸物件などはこのような不慮な事故が起きないように徹底的に安全性を検討するべきだと思います。
一方で、安全性をひたすら追求すると場合
建築と親しむ:DDP (Dongdaemun Design Plaza )
ソウルのDDPをご紹介します。設計はかつて国立競技場で不当な扱いを受けてしまい、結局日本には建築物を残せないままに2016年に突然逝去されたザハ・ハディドです。
この施設は8万㎡(いわゆる東京ドーム2個分くらい)を超える大規模な建物で、全体像は
https://seouldesign.or.kr/?menuno=261
で見れます。
外壁は4.5万枚超のアルミパネルで覆われていて、これを全て図
住宅設計者の「家と子育て」11 子育て目線の家づくり~幼児と暮らすための内装材選び
自分の家をつくるとなった時、内装をどうしようかと考えるのはトップクラスの楽しみではないでしょうか。
大人だけ、もしくはある程度落ち着いた年齢の子どもと一緒に住むのであれば、余計なことを考えずに自分の好きな内装を選んでいけば良いと思いますが、乳幼児がいるとなると少し迷いが出る方もいるかも知れません。
例えば我が家の場合は住み始める時期の子供の年齢が4歳間近で、このくらいの子どもというのは、かなり
住宅設計者の自分の家づくり 19 経年変化~汚れやキズ
住み始めてからまもなく2年になります。
子どもが4~5歳の間を過ごした家のキズや汚れなどがどんな感じか見てみたいと思います。
まずは子どもとの相性が悪いと思われがちな左官の壁です。
遠目に見るとあまり気になりませんが
近くで見るとまあまあなキズがついています。
これらのキズは主に仮面ライダーの剣によって攻撃されたもので、なかなか派手にぶつかってましたが、その割にはキズとしては控えめだなと
住宅設計者の「家と子育て」10 子育て目線の家づくり~子ども部屋どうする?
乳幼児がいる段階で家づくりを考え始めると、子ども部屋をどうするかというのは割と初期に検討しはじめるポイントかと思います。
まずは整理せずに気になる点を並べてみると、
・帰宅して部屋までの動線
・最初から子ども部屋をつくるかどうか
・プライバシーをどの程度与えるか
・音の問題
・勉強をどこでするか
・どの程度の広さにするか
・陽当たり
・巣立ったあとの使い方
といったあたりになります。
まず「帰
住宅設計者の自分の家づくり 18 買って(導入して)よかったもの
住み始めて2年近くが経ち、生活のパターンもなんとなく見えてきました。
今回はここまでの生活で「これは取り入れてよかった」というものをご紹介します。
設備編
一番「これにして良かった」と感じているのは60cm幅の食洗機です。
元々食器を洗うという作業は嫌いではないので、以前使っていた卓上食洗機だと入る量が限られていて入れ方に悩んだりしていたので、時には手洗いのほうがマシかもと思うこともありま
住宅設計者の「家と子育て」9 子育て目線の家づくり概略
息子が2歳半の時に、いろいろと偶然が重なり自宅を設計することになりました。
これまでの経験から設計を始めてから住み始めるまでが1年くらいというのが中央値なので、3歳半くらいから新居に住み始めることをイメージしながらの設計となりました。
幼児のいる家庭の住宅は何度も設計してきたのでおおよそ気を付けるポイントは目処が付いており、必ずしも必要はないけど他人の生活なので念には念を入れて対策しておく的な
住宅設計者の自分の家づくり 17 住んでみて 冬〜春編
年末に無事引っ越しを終えて最初の冬と春を過ごした感想をお伝えします。
温熱環境
メインの暖房は基礎蓄熱暖房で、下の写真のように基礎に張り巡らせたチューブ内を不凍液を循環させて基礎全体を温め蓄熱させるというものです。
熱源は電気でヒートポンプで温めるので熱効率はまあまあ良い方で、冬季は1日8時間稼働が推奨されています。
このシステムは10年以上前から新築の方には推奨していて、当時から評判は良
住宅設計者の「家と子育て」8 下の階への配慮
集合住宅での子育てで最も神経を使うことというと、走り回る音などを始めとする下の階への音対策ではないでしょうか。
基本的にほとんどの集合住宅で床に対してLL-45、もしくはLL-40などの防音措置が規定され、遮音フローリングなどが使われていますが、これはあくまで軽量衝撃音に対する措置で、一般的な歩行音に対しては効果がありますがジャンプなどの体重がしっかりとかかる衝撃音にはあまり効果がありません。
住宅設計者の自分の家づくり 16 植栽
この家を設計するにあたり、一番のコンセプトとしては「家のどこにいても庭木が見える」というもので、結果的にトイレだけは諦めましたが、それ以外はすべての居室から前庭か奥庭の樹木が見えるようになっています。
庭の面積としては全体で10平米弱ですが、敷地面積が75平米しかない中での精一杯の配分です。
前庭は西側の道路に面しているので午後からは日が当たりますが、玄関前は60cm程度の奥行きしかとれず、ス
住宅設計者の「家と子育て」 7 侵入阻止
つかまり立ちができるようになった頃から、移動範囲が大幅に広がり、むやみに目を離せないようになりました。
一般的に乳幼児が入らないように柵などを設ける場所としては
・キッチン
・階段
・浴室
・テレビ付近
・暖房付近
等があるかと思います。
我が家の場合はマンションなので階段は無く、暖房はエアコンだったのでテレビ周り、キッチン、浴室について考えることになりました。
まず、テレビですが10ヶ月こ
住宅設計者の自分の家づくり 15 施工中(後編)
以前書きました、施工中(前編)の続きです。
構造部分がおおよそ完成し、下地と仕上げの施工に入ります。
屋根がかかり、内部に濡れる心配がなくなった段階であらわしで使う柱が入ってきました。
この柱はヒノキの芯去り材に手斧でランダムなナグリを入れたもので、京都の中基銘木さんに制作していただきました。
リビングダイニングとなる空間のほぼ中央に来る、棟木を支える大黒柱的な一本で、当初から角柱だとぶつ