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住宅設計者の自分の家づくり 15 施工中(後編)

以前書きました、施工中(前編)の続きです。

構造部分がおおよそ完成し、下地と仕上げの施工に入ります。

屋根がかかり、内部に濡れる心配がなくなった段階であらわしで使う柱が入ってきました。

この柱はヒノキの芯去り材に手斧でランダムなナグリを入れたもので、京都の中基銘木さんに制作していただきました。

リビングダイニングとなる空間のほぼ中央に来る、棟木を支える大黒柱的な一本で、当初から角柱だとぶつかったときに痛いので丸にしようとは思っていたのですが、通常の丸柱だと味気ないかなと思い、最初は枝付きの柱を探していたのですが、その時に見つけた中基銘木さんのサイトにこちらの柱の紹介があり、一目惚れでこれに決めました。

ただ、結構高いかなと思い見積もり依頼をしたところ、思ったほどではなく(ウッドショック前なので今はわかりませんが)なんとか採用できました。

これが届くまでは仮の柱を入れていたのですが

ある日現場に行くと入れ替わってました。

ただ、この時点では養生されてしまっていてどのように見えるかは後のお楽しみとなりました。

上棟から4ヶ月ほど経ちようやく階段に着手。

踊り場と受けの骨組み

限られたスペースを有効に使うため、階段廻りはかなり面倒な作りになっていて上の写真から下の写真まで2周間ほどかかってしまいました。

ようやく半分
踊り場のベンチ

さらに10日ほどでようやく階段がおおよそ完成しました。

同時進行で階段上の小上がり廻りもおおよそ出来上がり

なんとなくリビングダイニングの全貌が見えてきます。

ここまでくるとあとは仕上げです。

タイルが貼られ
洗面器の確認用仮置き
左官が塗られ
残すところあと少し
息子も左官に挑戦
浴室の壁タイルも完成

12月に入り、上棟から半年が経ちいよいよ大詰めとなりました。

ここで玄関土間を施工した直後に猫が入るというハプニングがありましたが、上塗りはせずに残すことにしました。

朝来たら猫の足跡
たぶん犯人
養生が取れてきて
足場が外れ
ついに柱もあらわに
ベランダの目隠しコンクリートブロック積み
植栽が入り

そしてようやく、12月24日のクリスマスイブに入居となりました。

コロナ関係で3ヶ月程度の遅れはでたにしろ、実質で7ヶ月はかかりましたが、しっかりと仕上げていただきました。

途中ではっぱをかけてもっとペースを上げてもらうこともできたかもしれませんが、長く住むことを考えると焦らせるよりはじっくり取り組んでもらったほうが良いと思い、数カ月分の家賃は工事費用の一部と考えることにしました。

※竣工後の写真などは下記リンク先でもご覧いただけます。

このシリーズをマガジンにまとめておりますので、こちらも併せて是非ごらんください。

子育てと家にまつわることも書いてます。

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