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父子二人でミラノデザインウィークへ 1 ~計画編

妻が出張でミラノサローネに行くということになり、息子と二人でただ留守番するのもアレなのでこちらも出張と称してミラノへ向かうことにしました。

息子と二人での海外旅行は初で、イタリアに行くのも初、欧州に行くのは8年ぶりということで漠然と不安はあるものの、息子も7歳になり日本語が通じるようになってきているので何とかなるだろうと、昨年11月ころから計画を始めました。

どこに泊まる?

旅行の計画を立てるにあたり、最初に確保するのはキャンセルしやすい宿ですが、サローネの時期のミラノは宿代が高騰していて、円安(この時点で1€=166円くらい)の影響もあり予定の半年前の時点で下の地図の黄色い円の中のホテルは最低1泊5万円くらいからと一般時の4倍くらいでちょっと躊躇します。

となるとAirbnbの出番となるわけですが、それでも子連れで安心できそうなところだと1泊3万円くらいからになります。

7歳児と二人で泊まる民泊として検討したポイント
・周辺の治安
・電子レンジがある(米を温めたい)
・洗濯機がある
・ベッドがまあまあ広い
・近くで朝食が調達できる
・エレベーターがある(子供が寝た状態で担いで帰るとき用)
・駅から近い(同上)
・水廻りを含めシェアタイプではない
・ベッドルームが独立(子供が寝たあとの自由時間用)
・キャンセル可能時期が1週間以内

場所は、理想は上の地図の赤丸内ですが、当然ながら金額的は高く、その周辺で評判が良さそうな青丸の付近をベースに探します。

めぼしいところを見つけて予約希望を出すのですがAirbnbの場合一般的なホテルと違ってすぐに予約は確定せず、オーナーからの返事を待つ必要があります。

半年先のせいか、子連れのせいか、イタリア人の気質のせいかわかりませんが、「値段の設定を間違っていた」とか「前の人の延長が入った」とか「その時期は対応できない」などと断られ続け、アジア人の子連れが嫌われているのかもなどと被害妄想を膨らませたりしていましたが、上の地図の緑丸近辺(中央駅付近)まで選択範囲を広げ、5件目でようやく予約OKの宿に出会えました。

当初、中央駅付近はスリが多く治安はいまいちと聞いていたこともあり外していたのですが、まあスリなら自衛で対応できるかと思い直して見てみると青丸エリアより少し安く、3泊で82,942円で済みました。

今回の宿はこちら

ちょっと名前が気になりましたが評価が高く、ミラノ中央駅、地下鉄、トラム、バスなど各種交通機関から近くで、スーパーやパン屋、カフェが至近で上記すべてのポイントをクリアしています。

ちなみに、低価格帯の民泊でバスタブのある宿はほとんどありませんでした。

どうやって行く?

続いては飛行機の確保になります。

最初は妻と同じ路線のヘルシンキ経由を見てみたのですが2人分の運賃40万円+サーチャージ16万円ということで、特にサーチャージにひいてしまい別便を探すことに。

いくつか航空券サイトを見るとどこを見ても最安なのがAir Chinaでサーチャージ込みで二人で約197,840円と安すぎて不安ながら、ヘルシンキ経由より少し早く着き、ほぼ40万円も安く、さらに2万円でキャンセルもできるという何かと子連れ行動にはありがたい仕様で、多少のデメリットがあっても受け入れる気になりこちらに決めました。

旅程は
4/13
19:30 成田 ~ 22:40 上海(3h10m)
4/14
01:30 上海 ~ 08:05 ミラノ(マルペンサ)(12h35m)
4/17
13:00 ミラノ(マルペンサ) ~ 04:05 北京(10h05m)
4/18
08:20 北京 ~ 12:20 羽田(3h00m)
(すべて現地時間)
ということで、飛行機内で寝れさえすれば比較的時差調整しやすい旅程です。

Air Chinaのレビューを見てみると思ったほど悪くはなく、出発が遅れがちということとWEBの使い勝手が悪いという程度で、乗り換えが2時間以下は避けた方がよさそうでしたが、今回は短くても3時間近くあるので大丈夫だろうと判断しました。(一応旅行保険の遅延保証は入っておきました)

座席の選択は、子連れで3人であれば迷わず窓側3列シート(窓側2列の場合は窓側2+通路挟んで1)を並びで取るのですが、2人だと事情が変わってきて、できればエアフットレストを使いたいので、窓側か中央の席をベースに考えます。

窓側のメリット・デメリット
・寝るときに子供が横になったときの足が他の乗客の邪魔になりにくい
・窓側が3列だった場合、トイレのたびに声をかけるのが面倒
・窓は外に興味がある場合はメリットになるが、そうでもない場合は太陽光などがデメリットにもなりうる

中央席のメリット・デメリット
・最大4列なので中央席と通路側が確保でき出入りはしやすい
・フットレストを置けるのは中央側だが子供を中央側にすると隣の人に気を使う
・子供を通路側にしたときに足が通路に出て通行人の邪魔になりそう

そう考えると日本から中国の3時間程度なら乗る前にトイレに行っておけばデメリットはほぼ無いということで窓側ベース、中国からミラノは子供がトイレに行きたいときに通路側の人が寝ているとかなり困るので中央ベースでの選択としました。

何をする?

これでひとまず行って帰ってくるまでの準備が完了となり、続いては滞在中の日程の検討に入ります。

実質丸3日という初めてのミラノ子連れ旅としては弾丸と言える日程ということもあり、子供の体調が悪くならないことを祈りつつ詰め込み気味にならざるを得ません。

1日目は空港からミラノをすっ飛ばしてヴェローナまで電車で行き、カルロ・スカルパ設計のカステルヴェッキオ博物館と、余裕があればヴェローナ市民銀行も見て、ミラノまで戻ってチェックインしたあと夜はサン・シーロでサッカー観戦

2日目はプラダ財団、ドゥオモ、Time&Styleのミラノオープニングレセプション、Flosの展示など

3日目は5vieとブレラ地区の展示とミラノサローネ

旅費が思いのほか安く済んだので、最悪半分くらい見れればいいかと思いつつ、前半に興味のあるものをまとめながら目標は高く設定してみました。

これまで何度か子供との国内外の旅は経験してますが、やはり旅をスムーズに進めるポイントは子供がいかに機嫌と体調良く過ごせるかで、サッカーやイタリア版のポケモンカード、ジェラートなどのエサを適宜ばら撒きながら何とか乗り越える作戦です。

次回は準備編になります。

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