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2020年5月の記事一覧

「今日の貝殻 明日の貝殻」

「今日の貝殻 明日の貝殻」

砂浜で
貝殻を集めるように
やわらかい感情を
ひとつひとつ拾って

色で選んで
形で選んで
お気に入りを
並べてみよう

それが何の役に立つなんて
その時は気にしないで
箱にしまってしまえば
ちょっとした宝のようになって

いつか
きっと
ひとつのメロディーになるよ
#叙景の頃合いを君にも知ってもらいたくて1

「地に咲く虹」

「地に咲く虹」

傘が飛ばされそうになって
レンガの道の上で立ち止まる

雫をはらう間もないのに
紫陽花の微笑みは強く

きっと大きな愛と
やさしさがあるからだろう

音をたてて振る雨の中
シャツの袖を濡らした雨の中

新しい季節の入り口の前で
地に咲く虹だと教えてもらった
#叙景の頃合いを君にも知ってもらいたくて1

「アーガイルの傘は可愛い」

「アーガイルの傘は可愛い」

雨の歩道に
アーガイルの傘は可愛い
歩道の色はMaroon
アーガイルの傘の主役の色はAqua
霧状の雨は
ささやくように舞い降りる

曲がり角で車が顔を出す
左側のウインカーを点して
大通りへ出ようとする車
ワイパーはスロー

立ち止まったアーガイルに
強い感情はない
舞い降りた霧雨が滴になる時間を
待つことができる

雨の歩道に
アーガイルの傘は可愛い
サイレントに抱きしめられよう
サイレント

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HIKARI

HIKARI

HIKARIあなたはHIKARIが好きですか?

私たちはHIKARIからやってきてHIKARIに

還るんだよね

だからいろんなHIKARIに惹かれるのだろう

見渡すと色んなHIKARIがあるよね

お日様や虹の輝き

お月様の優しいHIKARI

みんなHIKARIを見るとホッとするね

それは私達がHIKARIそのものだから·····

色んなHIKARIをみて地球に来た意味

思いださ

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あなたが転んだ時

あなたが転んだ時

あなたが転んだ時
私は助けない

本当は
誰よりも何よりも
あなたの傍にいて
いつでもあなたを助けてあげたい

でもそれはしない

あなたが自分で起き上がれることを
信じているから

あなたが自分で出来ることを
奪いたくないから

でも痛くて涙が出ちゃう時は
いつでも抱きしめる
あなたがどこにいても
私はずっとあなたと一緒

全て消えても残るモノ

全て消えても残るモノ

天気は雨だけれど

君を誘って出掛けたい

何処へ行こう?

顔を合わせてから

その時の2人の気分で決めるのもいいかもね

                                                     
休日

君の笑顔が観たい

でも

笑えないようなことがあったなら

それが最優先

全部話して

これまでよりもっと

もっと笑える要素の1つに

出来たらいいな

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無題

無題

眠る古屋の中で
ゴッホが赤い絵の具
を叩きつけるように

ずっと伝えてきた
というよりも
待っていた

嘆く表情が眩しかった

「舞う花びら 足もとの花びら」

「舞う花びら 足もとの花びら」

考えていることが
一つの形になって
やがて風に舞う花びらのようになって
数が増えて
手のひらに乗らなくて
掴めなくて
いちばん最後の失敗を
どうしようかと
また考える

足もとの花びらを
踏まないように
足もとの花びらを
踏まないように

花びらはまっすぐに降りてこなくて
クルクル ひらひら フワフワ

思わされるにしても

勘違いだとしても

それは

一つの心理状態

その瞬間に

浮かび上が

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時間が短く感じる脚本

時間が短く感じる脚本

感情を聞かせて

醜いだとか美しいだとか

名前なんてつけなくていい

行き場の無い感情が

ぶつかる痛みを

そのまま

外へ放つように

                                                     
歪んでしまったモノを

自分の真ん中だと思わないで

それは考えが

悪気もなくアレンジした姿

あなたを守りたくて形を変えただけ

そのハジマリは美

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青い空

青い空

光の降る音が
聞こえてくるような
青い空

こんな日は

羽をひろげて
飛んでいきたい

あなたのところへ

⭐︎

朝。
西の窓に広がる青い空。
光にみちるその音は美しい。

目には眩しいほどの、青の光がわたしの中の光を呼び覚ます。

おはよう
今日も一日が始まるよ
今日というキャンバスに
どんな色を描く?

ああ。
もう、ずっと。
この光の香りを感じていたい。

家族が散歩に出かけて一人になる

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すきま風の匂いは黄泉の香

すきま風の匂いは黄泉の香

中庭に溢れる一瞬の休息に泡立つ想い

霧の愛を抱いて彷徨う
ネグリジェの女

あちら
こちら

窓のすきま風
黄泉の香

女は白い石の歌を歌っている 

Une sensation d'écume au moment du repos qui déborde la cour

Promenez-vous avec l'amour du brouillard
Femme, négligé


I

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君の奥へ灯りを

君の奥へ灯りを

おつかれさま

どんな1日だった?

うまくいったかもしれないし

うまくいかないことだらけだったかもしれない

どちらであれ

君の1日を称えるよ

                                                     
人知れず

歯を食い縛り

耐えた時間

人知れず

涙をこらえた時間

そのすべて無駄にはならないと

根拠はなくても

言いたくなるんだ

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続

霧行く川
ゆらゆら
沈みゆく小舟

君を見たのは
もう昨日だった

分かることがある

また続いてゆくと