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福祉の仕事

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仕事中に気づいた発見や喜びを書いています。
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2023年5月の記事一覧

ゴルフフォークの作業

ゴルフフォークの作業

今、仕事でとある会社の下請け作業をしている。

 
そこの作業は種類が多々あり
三ヶ月で20種類くらいこなしたと思う。

 
先日、初めて見るものの封入作業をした。
品番で作業を分けているため
具体的な商品の内容は聞いていないものもある。

これはなんだろう?

みんなで首を傾げた。
ボタンを押すとシャキーンと刃みたいなものが出てくる。
これは一体なんだろうか。

 
後日調べて
ゴルフフォークと

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販売ディスプレイについて

販売ディスプレイについて

確か今年の一月か二月だかに
新施設長に「もう二年経ったから、新しいディスプレイを考えてもらえませんか?」と言われた。

私が販売担当だったからだ。

 
確かに私が入職した当時は違うディスプレイだったらしいし
入職した頃、新たにディスプレイ棚を作っていたが
二年の間に色々な場所が壊れたり、歪んだ。

 
以前のディスプレイは発案は前施設長、作ったのはリーダーで
二人とも物作りが得意だから
その二人

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私と骨折⑧【一ヶ月ぶりの出勤】

私と骨折⑧【一ヶ月ぶりの出勤】

GWに入る前の5月2日。

私は三週間に渡る骨折安静生活に終わりを告げ
GW開始と共に歩行練習開始となった。

 
三週間ぶりに歩いた時は歩くたびに骨折していた左足が悲鳴を上げたが、立位は比較的安定していた。

 
GW中、県外やライブ、益子陶器市に行きたかった私だが
予定は全て白紙になり
私はコンビニや本屋、公園に行き
歩行練習をしていた。

 
包帯を外した日、あまりに自分の左足がポンコツで泣

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私と骨折⑨【半日出勤を一週間】

私と骨折⑨【半日出勤を一週間】

一ヶ月ぶりに仕事復帰して三日目。

骨折前は平気で一万歩歩けていたが
どうにも千歩くらい歩くと疲れがくる。

 
ほのかな痛みもある。
痛む箇所は時間や日によって異なるが
特に今は骨折した方の足の足首が痛みやすい。

 
数日前から歩くごとにポキッポキッと骨折箇所が鳴るようになった。
少し引っ張られるような、こすれるような感覚もある。

 
職場の看護師さんに相談すると、骨折により足を動かさなかっ

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料理は妻の仕事ですか?/アベナオミ

料理は妻の仕事ですか?/アベナオミ

タイトルと表紙で損をしていると思った。

これは、料理が苦手な人や料理が苦手な人がパートナーの人に特にオススメの一冊となっている。

 
料理が得意な方にとっては
何故料理ができないか疑問だろう。

料理とは、ただ調理するだけではない。
メニューを決め、材料を用意したり、準備や片付けも含まれる。

 
私は料理が得意ではない。
お菓子作りは好きだが、自分の為だけに料理をする気にはあまりならない。

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「嫌なことは何かある?」

「嫌なことは何かある?」

ある日の帰り道、利用者から「真咲さんは嫌なことは何かある?」と聞かれた。

 
嫌なこと……。

 
考えてみても、パッとは浮かばない。
それというのも、私には日々小さな悩みはあっても大きなストレスはないからだ。

 
家族仲はいいし 
仕事も転職して段々と慣れてきた。
同僚との距離は縮まった。

 
まだ結婚はしていないが
結婚したいというのは私の心からの願いではないからそこまでストレスではない

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どしゃ降りの雨とその光

どしゃ降りの雨とその光

うちの施設は駐車場が少し離れている。

送迎時は利用者と車を取りに行ったり、その離れた駐車場まで利用者と歩いてその場で乗ることもある。

 
その日、利用者Aさんと歩いて駐車場を目指していると
ポツ、ポツ…と雨が降り出した。

 
天気予報では晴れのち曇りで、予報よりも晴れ間があったし
空はまだ雨が降りそうな空でもなかった。

確かに夕方に雨が降るかもしれないとは言っていたが
まさかこのタイミング

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ダンス教室の見学者

ダンス教室の見学者

その日は施設で月に一度のダンス教室の日だった。

 
骨折によりしばらく仕事を休んでいた私は楽しみにしていたが
ダンス教室には行かず(普段体育館を借りて行っている)
施設に待機する利用者と過ごすように言われた。

内心えーっとなった。

しかも仕事内容が、今年から利用開始したばかりの少し対応が難しい、私がほぼ関わりのない人と二人で過ごすことだったからだ。

 
「私で大丈夫でしょうか?」

弱音を

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作業がないと余裕もない

作業がないと余裕もない

障害者施設で働く職員の悩みの一つが
作業がないということである。

 
自社製品を作る場合であっても
下請け作業をする場合であっても
納期や売れ行き、職員体制、本人の能力ややる気の関係で作業が途切れるという経験を
必ず誰もが経験したことがあると思う。

 
最重度の利用者はともかくとして、今は障害者の自立や権利が叫ばれている時代であり
重度や軽度の利用者及び保護者は
特に保護者は
作業を望むことが

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飛び石と車椅子

飛び石と車椅子

職場が移転し
飛び石を通らないと玄関に辿り着けなくなった。

 
それの一番大きな影響を受けているのは車椅子の利用者だ。
体重が私より30kg以上ある。
車椅子自体も重さは15~20kgくらいある。

 
駐車場から敷地内に行くところは段差があるし
車椅子の車輪は片方しか飛び石に乗らない。

 
だから飛び石の横にマットを引く工夫をした。

 
 
移転して初めて
私はその方の送迎担当になった。

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缶が凹んだ理由

缶が凹んだ理由

私の職場は毎週月曜日は昼食を買いに行く。

 
基本的にはスーパーやコンビニに各グループごとに買いに行くが
たまにテイクアウトをとる時もある。

 
某お弁当屋さんはまとめて注文するとお茶をつけてくれる。

 
以前いた利用者はお茶へのこだわりが強く、不穏になりやすい為
あまり頼まないようにしていた。

 
その利用者が退所し
再びまた頼むようになったが
今度は別のせっかちな利用者が早く配りたがる

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放デイからの見学者

放デイからの見学者

私の前の前に働いていた方が新しい職場で同僚を連れて見学に来たのだが
今度は系列施設の放デイの方の見学を提案してきた。

 
子どもと保護者合わせた数は
その日出勤していた職員と利用者の数と同じくらいだった。

 
系列施設なら、自分らの施設を見学させればいいのに。

私は内心イライラした。

 
それは私なら前の職場に見学なんてできないことをやってのけているからだろう。

 
放デイの方々は非常に

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話せなくなった日

話せなくなった日

利用者の滑舌が悪くなった。

 
保護者は「薬の飲み合わせが原因かもしれませんね。」と言い
しばらく様子を見ることになった。

 
様子を見ても滑舌は悪いままで
それどころか
今までできていたことができなくなった。

 
文字が書けない。
書けはするのだが、大きさや形が著しく崩れた。

ゴミをゴミ箱に入れるやり方も分からない。
今まではできたのに。

洗濯機に洗濯物を入れられない。
今まではできた

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望まれた赤ちゃん

望まれた赤ちゃん

去年と夏に施設長の座を降り、産休に入っていた前施設長が
移転を機に施設に顔を出すようになった。

一週間に一、二回ほど気づいたら来ている。

 
いつ来るか私達職員には伝えてこない。

時には赤ちゃんを連れてくる。
他の同僚に預けて仕事の打ち合わせを新施設長としたりしている。

 
施設長の座を退いても、前施設長はあくまで施設長なのだ。

 
移転先の壁紙の色を決めたのも前施設長らしいし
新施設長

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