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『読書の秋2022』よみたくなった本

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読書の秋2022を片っ端から読んで、読みたいなと思った本があった記事を私の独断のみで、たくさん入れています。11月30日までの投稿記事は全部読むつもりですが、つづくかどうかはわか… もっと読む
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記事一覧

読書感想文 高野和明「グレイヴディッガー」

読書感想文 高野和明「グレイヴディッガー」

自他共に認める悪党である八神は、人生をやり直すために、骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。しかし、骨髄移植を目前にして、連続猟奇殺人が発生する。しかも、その内の一件は八神名義で借りている部屋で起きたため、前科者の八神は警察に重要参考人として手配されてしまう。その上、八神に迫る正体不明の追手が現れる。移植手術をやり遂げるために八神は決死の逃走を開始する。

一方、警察の捜査が進むうちに、謎

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本川達雄先生のファンでして(笑)

本川達雄先生のファンでして(笑)

僕は文系出身の人間であります。そして理系は不得意です。数学、物理、化学、そして生物学と、理系全般好きではありませんでした。

しかしたまに理系の面白さを感じることもあります。

寺尾聰主演で映画にもなった小説「博士が愛した数式」を観ると数学ってわかればわかるほど面白く、ロマンさえも感じるんだろうな〜と感じています。

宇宙の話しもそうですし、怖いですが地震の話しも興味深いです。

しかしやはり時間

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おばあちゃん家とアジール

おばあちゃん家とアジール

『手づくりのアジール』 青木真兵 著

ちなみに右の本もすごかった。
たぶん非売品。図書館のみに存在する郷土愛のかたまりのような本。

『手づくりのアジール』は、
たこ八さんが、たまたま図書館で借りてきた本だった。

わが家は6人家族で、末っ子の図書カードこそつくっていないが、5人分一人10冊の本を選んで帰ってくると、なかなかな量である。

わたしとたこ八さんは、興味の対象がけっこう違う。
わたし

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「ミッテランの帽子」フランスのお洒落な小説

「ミッテランの帽子」フランスのお洒落な小説

働いておらず、時間があるため本をたくさん読んでいる。今年すでに105冊目だ。今回はその中から1冊のおすすめ本を紹介する
#アントワーヌローラン #ミッテランの帽子
この著者はおしゃれに、物語を作るのがすごく上手だと思う。

〈ストーリー〉
・フランス大統領の帽子を被った人に、どんどん良いことが起きていく話。

・あらゆるシュチュエーションで、帽子の所有者が変わって行くところも面白い。

〈感想

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読書日記35 楽しい冒険だな

読書日記35 楽しい冒険だな

こんばんは。えりたです。
本日読み終えたのはコチラの2冊です。

『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』
1.まだ歩きださない
2.読めないガイドブック
■友田とん
■代わりに読む人
■価格
1.700円+tax
2.1500円+tax

こちらもヤンデル先生のtweetで知りました。

まず、書名に惹かれますよね。だって、
『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』
ですよ?
「ちょっと何言

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055_しげるのかあちゃん

055_しげるのかあちゃん

しげるのかあちゃんて、すげえんだぜ。
トラックをうんてんできるんだ。

なんたって、やることがはええ。
くさかりきもバリカンも、
インパクトドライバーだって
なんだってつかえるんだ。

すげえおとがするから、みててびびるけど、
てぎわがいいから、ほれぼれするぜ。

かじがおきたって、あわてたりしねえ。
さっとけして、もんだいなしだ。

とおちゃんいなくて、よくわかんないけど
かあちゃんだけで、やっ

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いつかはちゃんと、終われるから。

いつかはちゃんと、終われるから。

 豆塚エリさんの『しにたい気持ちが消えるまで』を読みました。
 豆塚エリさんとは、去年の秋ごろからお付きあいがありますので、以下、親しみを込めて「エリさん」と呼ばせていただきます。

自殺未遂と後遺症による身体障害 エリさんは16歳のときに、飛び降り自殺を図りました。その自殺は未遂に終わり、後遺症によって身体障害者となり、現在は車椅子での生活をされています。
 この本は、そんなエリさんのこれまでを

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「あした死ぬかもよ?」

「あした死ぬかもよ?」

「死」のパワーで生きるつい1週間前に「あした死ぬかもよ?」のタイトルに惹かれて読みました。
自分自身も10歳から10年続いた難病の闘病生活で意識を失い「死」を実感したことがあります。

結果的に、完治することができ夢だったアメリカ留学を実現する事ができました。勿論自分以外の家族や友達、支えてくれた皆様のサポートがあってこそですが、「死」を見てからの「生」のエネルギーの爆発力って自分でも信じられない

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「自分の意見で生きていこう」を読んで

「自分の意見で生きていこう」を読んで

こんにちは、
今日はちきりんさんの「自分の意見で生きていこう」の
読書感想文を書きます

反応と意見は違う

この話を聞いたとき
TVの取材記者とかは
みんな意見じゃなくて反応してるなーと感じた
「○○についてどう思いますか?」
「○○って言われていますが、それについては…」
とか
メディアは中立的な立場だからそうなるのか~

そして、そんな中立的な「反応」をしている人が賢く感じる・・・
その通り

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俺の読書日記3「事件」(大岡昇平)

俺の読書日記3「事件」(大岡昇平)

この「事件」(大岡昇平)は,今回は文庫版(創元推理文庫)を読んだが,もともとは1977年刊行という古い小説だ。さらに本当のもともとは新聞連載だったらしい。

あらすじ小説の舞台は,昭和36年頃の神奈川県(厚木の近く)で,19歳の少年による殺人事件が話の中心だ。本書は,その少年(被告人),被害者,弁護士,検察,裁判所といったそれぞれの関係者の視点から,多くは裁判の場面が描かれており,殺人事件の話とい

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🍴学ぶところが多い漫画「喰いタン」

🍴学ぶところが多い漫画「喰いタン」

ミスター味っ子、ミスター味っ子Ⅱの他にも、ザ・シェフ、美味しんぼ、孤独のグルメ、深夜食堂等最近グルメ漫画の選択肢が増えて嬉しい限りです。

今回は「喰いタン」を紹介させていただきます。

分かっているとは思いますが、今回は麻雀の上がり役ではありません。

「喰いタン」とはTVドラマにもなりましたね~。青年向け漫画雑誌「イブニング」で連載されていました。

寺沢大介氏の名作漫画の一つです。寺沢大介氏

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女は痛みに無自覚な社会で生きている【#読書の秋2022】

女は痛みに無自覚な社会で生きている【#読書の秋2022】

ある日の夕方、駅前で信号待ちをしていると、
「おいっ!」
と大声で怒鳴られた。

声がした方向に目をやると、その顔は、まったく見知らぬ中年男性。
べろべろに酒に酔い、赤ら顔をして私に向かって
「九州男児をナメるなよぉ!」
と唐突に叫んだ。

・・・何言ってんだ、このオッサン。

白けた思いで、私は無視を決め込んだ。
「馬鹿にしやがってぇ!」
まっすぐに立てない酔っぱらいは、ふらつきながら次々と別の

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学生時代のリベンジが成功した話

学生時代のリベンジが成功した話

学生時代に推理小説の王道であるシャーロック・ホームズを読んでみた事がある。

当時シリーズ内のどのタイトルを読んだのかは覚えていなかったけども、ホームズがクスリ漬け状態でワトソンと喧嘩していたような描写があって、いまいち主人公2人を好きになれず読み進めるのを断念した。

わたしはゲームが好きで、逆転裁判シリーズも好きなゲームの1つだ。このシリーズ内のタイトル「大逆転裁判」にシャーロックホームズの名

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【読書】「人生とはそういうもの」という大きな”肯定”が心を満たす

【読書】「人生とはそういうもの」という大きな”肯定”が心を満たす

先日の記事で、やや興奮気味に紹介した本『反応しない練習』を少しずつ読み進めている。「なるほど、そうか。そう考えれば良いのか……」と思う一方で、数十年慣れ親しんだ「思考の癖」はなかなかしぶとい。

本を読むだけでは、自分の中に落とし込んでいけないと感じたので、noteに少しずつアウトプットをすることにした。

第一章 反応する前に「まず、理解する」ページを開けてすぐに飛び込んできた文字に驚いた。

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