Masa Michishiro(道城征央/南海の放浪カメラマン)
まさかこの自分が途上国へ訪れるとは思ってもいなかった。太平洋の島国ミクロネシア連邦への旅行記、水中カメラマン/フォトジャーナリストとしてそこで見つけたものは何?
ゴミ拾い自体がブームになっていて、それが簡単にできる環境活動であるとも思われている。確かにそうだが、でも拾っても拾ってもでてくるゴミ、ならばゴミ拾いってやってもムダなのでは?とも思うようになった。そこでゴミ拾いの大義、目的を見つめ直してみよう。
日々気になったことをジャーナリストとして語る。
小笠原諸島はミクロネシアと同じくらい衝撃を受けた場所。海の中も良いが陸上も良い。都民としてここが世界自然遺産になったことは誇らしい限り。
プロフィール Masa Michishiro/道城征央(みちしろまさひろ) 東京都目黒区出身 水中カメラマン/フォトジャーナリスト 埼玉動物海洋専門学校講師 自然環境セミナー「めぐろエコサロン」「エコ・自然塾」主宰者 公式HP 公式Facebookページ 東京新聞インタビュー Yahoo!ジャパンインタビュー JICA「地球ギャラリー」 太平洋の島国、ミクロネシア連邦をはじめ、地球の裏側へ行くよりも遠い小笠原諸島へおもむくことから南海の放浪カメラマンの異
この5月20日、21日の2日間にわたって、滝桜で有名な福島県三春町へ行ってきました。 毎年訪れているのですが、コロナの影響もあって3年ぶりの訪問でした。 訪れた目的として、現地行政がおこなっている農業体験・農村交流で、5月には酒米の田植え、9月に稲刈り、翌2月には日本酒の仕込みという流れのイベントになります。 そして今回は第一段の田植えになります。植えた酒米は五百万石という品種であります。 都会に住むとコンビニやスーパーに行けば何でも食べ物が手に入るという感覚になれてしま
前回の記事は以下からお読み下さい。 ↓↓↓ ミクロネシア連邦ではスポーツが盛んに行われています。 日本が統治していたときから、日本人と現地人との絆を深めるために様々な競技会が行われていました。 競技会というより運動会であり、ウンドウカイという言葉はそのまま現地で通じます。 ミクロネシア連邦ポンペイ島では集落対抗の運動会も行われています。 競技そのものよりもヤジの方が面白いと聞いたことがあります。 現地の人が好むスポーツとしてバスケ、バレーボールなどがありますが、野球は特
海洋ゴミの80%は川由来と言われています。 実際海洋ゴミは紫外線や波によって粉々になり、マイクロプラスチックと言われるものに変化していきます。 それを海洋生物などが摂取し、その後人間にもまわってきます。特にプラスチック製品を作る上で使われている可塑剤は生き物の生殖ホルモンに悪さをすると言われ、環境ホルモンと言われています。 特に環境ホルモンのひとつであるビスフェノールAは女性が卵巣は分泌するエストロゲンというホルモンと似ていて、結果的に女性なら乳がんや子宮内膜症になるのではと
まず、過去3回の記事は以下から読めますので、是非ともお読みください。 さてゴミ拾いをする大義その4は「地域を見直す」です。 私は地元中目黒において中目黒村美化委員会という任意団体を結成して月に2回、清掃活動を行っております。 ゴミ拾いは“焼け石に水”というヘッダーのように、拾っても拾ってもゴミは排出されます。 いつも午前中に活動しているのですが、午後にはまた空き缶とかが放置されています。 その状況を考えると非常に疲れます。精神的に疲弊します。ただ環境活動は夢中になりすぎ
この度、中目黒村美化委員会の対して目黒区からの助成金がおりました。これで足りていない備品をそろえたいと思います。 今後も中目黒村美化委員会は「地球の環境のために!」「サンゴなど海洋環境のために!」「生物多様性保全のために!」継続的に清掃活動をしていきたいと思います・・・・・・なんて言う大袈裟なことではなく、地域社会形成や地域のセーフティネットになっていけば良いかなと思い取り組んでいきます。もちろんその先には地球規模で抱える問題があります。 地域社会の形成などはミクロネシア
私が住む街中目黒、桜も散りだし徐々に花見客も減りつつあります。 反面街を悩ますのがゴミの問題です。 満開時であった、3月下旬から4月の頭にかけては夜もご覧のようでした。 いわゆるオーバーツーリズムであります。 私が講師をやっている専門学校の学生達にも手伝ってもらって、この街で唯一あるエコステーションを設置しました。唯一というのもおかしいのです。誰もやらない 目黒川沿いの花見は上野公園とは違って、ござを敷いての花見ではありません。川沿いの露天で何かを買って、呑みながら、食
ミクロネシア連邦ポンペイ島での1枚。島のシンボル、ソケースロックをバックにコラボしてもらっている麗澤大の学生、現地の学生らと島の清掃活動をしております。お互い渡航の日程を合わせてこのような活動をしてるのです。 ただ一個人がこのような案件を企画することに少しは負い目を感じています。 我々がやらなくても、日本は国を挙げて国際支援の一貫でゴミ廃棄物に関しての活動をおこなっています。国際支援という税金を使って、国を挙げてのプロジェクトに水を差すことなっているのでは?と。なってはない
本日、中目黒村美化委員会は目黒区による『エコチャレンジ顕彰』の表彰式に参加してきました。 団体としては我々、事業者としては再エネで鉄道を動かしている東急電鉄(株)が受賞しました。 「環境活動は一生懸命になりすぎると利害関係が発生しトラブルになります。義務にせずゆるい感じで今後も活動をし、子供から高齢者までが参加している顔ぶれからわかるように街のセイフティネットを目指しています」と挨拶させていただきました。
専門学校の授業も終わりました。2年はもうこれで終わりなんですが、1年は来年度もあります。1年最後の授業では、広島大学の山田先生も著書の中で取り上げていた映画『アベンジャーズ・インフィニティウォー』を鑑賞しました。長い映画なんで途中までですが。 今考え方は「人間中心主義」から「人間非中心主義」に変化しています。「人間非中心主義」の中にも生態系を中心に考え、その生態系に害を及ぼす生き物は間引くべきという「生態系中心主義」か、細菌などの生物にも尊い命があるという「生命中心主義」か
上の写真はミクロネシア連邦ポンペイで参加したカマテップ(日本で言う冠婚葬祭)の模様です。 集落のほぼ全員が参加して、ブタを潰して焼いたりと手伝います。もちろん首長なども参加するから、そうせざるを得ません。 カマテップの模様は以下からご覧ください。 昨日のニュース、福井県池田町では都会からの移住者向けに七ヶ条があるそうだ。「都会風を吹かさないで」とか「行事には面倒を自覚して参加してください」とかです。 賛否あるでしょうが、僕も池田町側の立場わかります。 よく「街を盛り上げま
なぜ誤解をまねくのか?私が講師をやっている専門学校でも後期試験が終わり、その採点をおこないました。 1年生の授業ではダーウィンの進化論を説明しています。特に間違った解釈のままでいると非常に危険な考え方になるというのを言っています。 しかし未だに進化論は「サルが人間になること」と理解している学生が多いです。 進化生物学者の長谷川真理子先生は著書の中で「”階段を一歩一歩昇っていくのが進化であって下等動物から高等動物へ進化していく”と捉えがちだがそれは違う」と言ってます。 小
昨日は、ミクロネシア連邦の新大使館完成パーティに行ってきました。 思えばこの国とのつながりも長く、水中カメラマンでありながらここにしか行かないという徹底ぶりであります。 私がどれほどまで惚れ込んでいるかは以下をご覧ください。 十年以上前にミクロネシア連邦チューク諸島の写真展を開催した時、恩師に来てくれて「大使館に挨拶に行きなさい」と言われました。なぜかと聞いたら「大使のお子さんはみな後輩にあたる」と言われ、それから出入りさせてもらうようになりました。 自分の出身学園はボ
陸産貝類が世界自然遺産登録に貢献前回の記事は以下よりご覧ください。↓ 結論を申しますと、四つある登録条件の中で小笠原諸島は生態系の面のみが認められて晴れて世界自然遺産に登録されました。 個人的にはもうひとつぐらい、それこそ枕状溶岩が見られる場所として地質学の面でも認めて欲しかったですね。 そしてその生態系が条件に見合ったきっかけとして陸産貝類、つまりマイマイ、もっと分かりやすく言うとカタツムリの存在があります。 まさに陸産貝類あっての世界自然遺産登録だったのです。
登録条件と小笠原諸島前回の記事は以下よりご覧ください。↓ 世界自然遺産に登録されるには四つあるクライテリア(登録条件)のうち、一つでも国際自然保護連合に認められないといけません。 クライテリアの一つ目は地質学です。小笠原諸島で言うのならば、「人生を変えた場所 小笠原諸島を訪ねて⑥/地球の息吹に感動」にも書いたように、珍しい枕状溶岩の存在でしょう。 二つ目は景観美であります。 ガラパゴス諸島ほど広い範囲ではありませんが、狭いながら美しい光景がありこちに広がります。 そ
人生を変えた島国 ミクロネシア連邦を訪ねて私にとって”行った国行ってみたい国”は太平洋の島国”ミクロネシア連邦”でしょうね。 日本(人)との関わり合い 八百万の神のような自然信仰 日本と同じに上下関係と地域社会が硬い と言う部分でひかれるのです。まさか自分がこんなに途上国にはまるとは思ってもいませんでした。 またGDPの順位を見るのなら、下から数えた方が早いです。でも貧しくても人々に悲壮感もないですし、みな明るいところも訪れて安心します。 ミクロネシア連邦の話しは