甘夏

地中海への憧れが強い30代。米国で公衆衛生修士。夫とちいさいこども2人との日々。

甘夏

地中海への憧れが強い30代。米国で公衆衛生修士。夫とちいさいこども2人との日々。

記事一覧

育休ふりかえり

育休が終わる、多分人生で最後の。 このかわいいお尻のフォルム、四六時中ママママって手を振りながら追っかけてくる0歳赤ちゃん、可愛すぎだろぉーおい!離れたくないよぉ…

甘夏
1年前
8

ママ運転免許とるの巻

育休中に2ヶ月強でAT普通自動車運転免許を取得した。子育てしながらの免許取得を考えている方の少しでも参考になればと思って書いてみる。 アラフォーがいまさらとろうと…

甘夏
1年前
6

心の友にエールを

終わらない戦争。 仕事でその戦地に赴くという心の友。 「本当に気をつけなよ」と言う私に、 「全然大丈夫だよ、地下シェルターあるし」 と余裕の清々しい表情。 私の憧れ…

甘夏
1年前
3

会いたい人には会い、やりたいことは今やる

身近な若い人の急死を経験した。 友人ではないので深い悲しみというよりはまだ混乱とショックと戸惑いの中にいる。その人は若くして色んなものを成し遂げて足速に去ってい…

甘夏
1年前
4

2回目の緊急帝王切開を経験して

新緑の季節に出産し、しばらく時間が過ぎた。私は命を生み出したあの時の記憶に頻繁に戻っては浸り、出会った何人もの医療者の顔や言葉を思い出しては幸せな温かい気持ちで…

甘夏
2年前
26

2回目の出産を間近に控えて

2回目のマタニティライフがもうすぐ終わる。 信じがたいが、最初から最後までずっと不調だった。一日たりとも今日はスッキリ元気だ!という日がなかった。 ・妊娠検査薬の…

甘夏
2年前
7

第2子分娩先を決めるのに4か月かかった話

先日、和歌山の産科医不足の地域で、妊婦さんが何時間も時間をかけて検診・分娩に向かっているというニュースがあった。同じ妊婦さんたちの苦労や不安を思うと、とても居た…

甘夏
2年前
18

パスタを食べて感極まった話

一般的にはつわりの終わりがみえる時期のはずなのに、一向に元気にならない。 赤ちゃんに栄養を吸われているのか、おなかがすくと一気に食べつわりのような症状がでて血の…

甘夏
2年前
8

人は本能的に伝えたい生き物なのかしら

久しぶりに帰省ができそうなこの冬。飛行機に乗れることもとっても楽しみにしている息子。 「じいじとばあばのところで何食べたい?」との問いに謎の回答。 ん??何度聞…

甘夏
2年前
1

働く私の2回目のつわり戦記

あぁ秋が気づいたら終わっていた。 私と息子の生まれたオレンジ色の季節。 10月から第2子のつわりと戦って2ヶ月。毎日生きることに必死すぎて、この対策のなさすぎる苦行…

甘夏
2年前
3

社会全体が輪廻してるはず、今の妊娠の辛さからくる休みを許して欲しい

管理職の立場で極小組織で働く今、休んでも夢に仕事が出てずっとつらい。元気印な私が3週間寝込むってのは人生でも初めてで、このもどかしさといったらない。 世間の妊婦…

甘夏
2年前
9

妊娠をもっと快適にできないか〜人生で最も辛い2ヶ月にある今〜

2回目の小さな命がお腹にやってきた。3週あたりからそういう気がして、体調不良になる前にと、高級中華食べ放題などに妹を借り出し必死で出かけていたのも束の間。 つわり…

甘夏
2年前
6

ワクチン副反応よりつわりの方がずっと辛い

職域接種による副反応でいつも元気な屈強な男たちがげんなりしてきついきついと言っている。 一方でいつも元気なママ社員たちは、 「こんなのつわりに比べたらなんてこと…

甘夏
3年前
5

アジアの島国で、美しい海と温かいおもてなしと

「東南アジアのX国で密造酒による死者が出ています。」 テレビからアナウンサーの声が聞こえる。どこか異世界で行われている話、ん?まてよ。。。 31歳夏、私はその国に…

甘夏
3年前
3

心が疲れたときの対処法を社会人歴10年超えてやっとわかるようになりました

メンブレした。 そして思い切って1週間休んで、やっと胃にいた誰かがいなくなり、笑ったりして自分を取り戻した。料理ができるようになった。他の家事はできても料理、が…

甘夏
3年前
4

子供の教育何が正解?

ランドセルが歩いているような、新入生がぴょこぴょこ走る春、おめでたい。 東京のど真ん中、文教都市といえるエリアに意図せずして住んでいる。日本有数の大学がいくつも…

甘夏
3年前
5
育休ふりかえり

育休ふりかえり

育休が終わる、多分人生で最後の。
このかわいいお尻のフォルム、四六時中ママママって手を振りながら追っかけてくる0歳赤ちゃん、可愛すぎだろぉーおい!離れたくないよぉ。

私は育児が多分好きな方で、もちろ余裕ない時もあるけど、結構料理も裁縫もなんでも自分でやってしまう。友達には、「ベビーフードとかでできあいでいいよねー」とか話合わせつつ実は自分は全然手を抜いてない、抜けない、しょうがない。

夫の急な

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ママ運転免許とるの巻

育休中に2ヶ月強でAT普通自動車運転免許を取得した。子育てしながらの免許取得を考えている方の少しでも参考になればと思って書いてみる。

アラフォーがいまさらとろうと思ったわけ
東京にでてきて20年近く、世界でも類を見ない公共交通網が発達・はりめぐされた東京で一度も必要性を感じなかった。しかし、今こそ必要性を感じたのである。

「なんでイマサラ?!」みたいな顔を多くの友達にされたが、その理由は3つ。

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心の友にエールを

心の友にエールを

終わらない戦争。
仕事でその戦地に赴くという心の友。
「本当に気をつけなよ」と言う私に、
「全然大丈夫だよ、地下シェルターあるし」
と余裕の清々しい表情。

私の憧れる、ううん、憧れていた仕事に就いている。応援する気持ち97%の一方で3%ほどの羨ましい気持ちをゆっくりと静かにアラフォーの私は正直に認めている。それが3%を越えないように、柔らかい出来立てのお餅を機械から出して箱に入れる時のように上か

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会いたい人には会い、やりたいことは今やる

会いたい人には会い、やりたいことは今やる

身近な若い人の急死を経験した。

友人ではないので深い悲しみというよりはまだ混乱とショックと戸惑いの中にいる。その人は若くして色んなものを成し遂げて足速に去っていった。そして、夫と人生について毎日話している。仕事どんだけ頑張っても、早くあちらの世界に行ってしまっては意味ないじゃないか。

生きるってなんだろう
何のために身を削って働くのか
何のために勉強するのか
人生何ができていればハッピーか  

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2回目の緊急帝王切開を経験して

2回目の緊急帝王切開を経験して

新緑の季節に出産し、しばらく時間が過ぎた。私は命を生み出したあの時の記憶に頻繁に戻っては浸り、出会った何人もの医療者の顔や言葉を思い出しては幸せな温かい気持ちで満たされ、を繰り返している。苦しかった仕事や俗世間から離れて多くの医療者に優しく大切にされ、大袈裟だけど生まれ変わったような気持ちでいる。

「緊急」帝王切開を続けて経験する人は多くはなさそうだが、出産の経験がその後の心と体、子育てに大きく

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2回目の出産を間近に控えて

2回目の出産を間近に控えて

2回目のマタニティライフがもうすぐ終わる。
信じがたいが、最初から最後までずっと不調だった。一日たりとも今日はスッキリ元気だ!という日がなかった。

・妊娠検査薬の前から、すでに全身にほてり
・怒涛のフルコースつわり現象
・つわりの山を越えてもずっとムカムカ
・後期は今までで一番よいものの、貧血がひどく薬も飲めずにふらふら、味覚障害もひどく何を食べたあとでもずっと苦味のような症状が地味に辛い

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第2子分娩先を決めるのに4か月かかった話

第2子分娩先を決めるのに4か月かかった話

先日、和歌山の産科医不足の地域で、妊婦さんが何時間も時間をかけて検診・分娩に向かっているというニュースがあった。同じ妊婦さんたちの苦労や不安を思うと、とても居た堪れない気持ちになる。そして、仕事上でも友人でも医師という職業は身近で、特に産婦人科というのはハードだなぁと思うからそんな仕事に毎日取り組む友人たちを誇りに思う。

翻って、私、東京のど真ん中にいて、リスク妊婦でもなく、分娩先選び放題の贅沢

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パスタを食べて感極まった話

一般的にはつわりの終わりがみえる時期のはずなのに、一向に元気にならない。

赤ちゃんに栄養を吸われているのか、おなかがすくと一気に食べつわりのような症状がでて血の気が全身から引いて鳥肌ガタガタぶるぶる。

朝起きて、今日こそはと思う。
夜、今日もダメだったかと絶望する。
必ず終わりは来る、けれど現在進行形で辛い。

そんな2か月以上を過ごしてきて今朝も、朝4時から七転八倒していた。

お昼前になり

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人は本能的に伝えたい生き物なのかしら

人は本能的に伝えたい生き物なのかしら

久しぶりに帰省ができそうなこの冬。飛行機に乗れることもとっても楽しみにしている息子。

「じいじとばあばのところで何食べたい?」との問いに謎の回答。

ん??何度聞いても聞き取れない。したったらずの3歳児かわいいんだな。

子:XXXお肉だよ!

私:焼肉?

子:ちーがーう!!!

するとキッチンにぱーっと走っていき竹串を見せてきた。

あーーー焼き鳥!(爆笑)

1歳くらいの時から図鑑を渡して

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働く私の2回目のつわり戦記

働く私の2回目のつわり戦記

あぁ秋が気づいたら終わっていた。
私と息子の生まれたオレンジ色の季節。

10月から第2子のつわりと戦って2ヶ月。毎日生きることに必死すぎて、この対策のなさすぎる苦行にただただ時が経つことを祈っているうちに「今年ももうあと1ヶ月ですね」なんてアナウンサーの声が聞こえる。

まだ絶賛続行中ではあるが、独断と偏見的評価によると10段階中レベル8くらいの苦しさを味わったと思われる今回の記録を残し、私がそ

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社会全体が輪廻してるはず、今の妊娠の辛さからくる休みを許して欲しい

社会全体が輪廻してるはず、今の妊娠の辛さからくる休みを許して欲しい

管理職の立場で極小組織で働く今、休んでも夢に仕事が出てずっとつらい。元気印な私が3週間寝込むってのは人生でも初めてで、このもどかしさといったらない。

世間の妊婦への風当たりがまだまだ辛いのをベッドの上でSNSを眺めて知る、咄嗟に消す。意外にも若い女子が厳しいのだから、女性の健康問題は闇深い。

         ***

今から10年以上前、新卒で入った大企業に私はいた。とても優しい会社で働きや

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妊娠をもっと快適にできないか〜人生で最も辛い2ヶ月にある今〜

2回目の小さな命がお腹にやってきた。3週あたりからそういう気がして、体調不良になる前にと、高級中華食べ放題などに妹を借り出し必死で出かけていたのも束の間。

つわりおばけは「第二子の時はない、軽い」を節に願っていたにもかかわらず、パワーアップして日々の私を苦しめる。妊娠悪阻の診断、飢餓状態、脱水状態からの医療介入。食べれない飲めない、やっと一口食べると後ろから首を絞められるような不快感が襲う、地獄

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ワクチン副反応よりつわりの方がずっと辛い

ワクチン副反応よりつわりの方がずっと辛い

職域接種による副反応でいつも元気な屈強な男たちがげんなりしてきついきついと言っている。

一方でいつも元気なママ社員たちは、
「こんなのつわりに比べたらなんてことないわ」と言っている。数日で終わるし、薬飲めるし。

「体調不良になってはじめて健康のありがたみがわかる」という英語構文を思い出す。

安易な単純比較はよくないけれど、何事もつらい経験は自分がその立場にならないと100%の意味での苦しさっ

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アジアの島国で、美しい海と温かいおもてなしと

アジアの島国で、美しい海と温かいおもてなしと

「東南アジアのX国で密造酒による死者が出ています。」

テレビからアナウンサーの声が聞こえる。どこか異世界で行われている話、ん?まてよ。。。

31歳夏、私はその国にいた。これまでなぜ私は陸でしか生きてこなかったのか、深い後悔に襲われた。18年間、美しい海のある街で育ったものの「潜る」という文化がない街だったから、家族の友人も誰一人として、潜る話を聞いたことがなかった。

海の中はこれほどまでに美

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心が疲れたときの対処法を社会人歴10年超えてやっとわかるようになりました

心が疲れたときの対処法を社会人歴10年超えてやっとわかるようになりました

メンブレした。

そして思い切って1週間休んで、やっと胃にいた誰かがいなくなり、笑ったりして自分を取り戻した。料理ができるようになった。他の家事はできても料理、が本当にできなくて1週間キッチンは荒れ、こどもには生命維持のための適当なものを与えるだけだったが、それでもこどもはにこにこ元気いっぱいで、ママ泣かないで、に救われた。

メンブレの理由は一言で言うと中間管理職が抱える重圧だった。実はここまで

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子供の教育何が正解?

子供の教育何が正解?

ランドセルが歩いているような、新入生がぴょこぴょこ走る春、おめでたい。

東京のど真ん中、文教都市といえるエリアに意図せずして住んでいる。日本有数の大学がいくつもあるから、ラーメン屋などで夢あふれる、たまにイキみすぎた大学生の話をほほえましく聞くことも多いし、お受験した全身紺色の服装の親子も行き交う。最近では、東京だけではなく地方都市にも、国際人材を生み出すための学校や、特定のメソッドに沿ったり自

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