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働く私の2回目のつわり戦記

あぁ秋が気づいたら終わっていた。
私と息子の生まれたオレンジ色の季節。

10月から第2子のつわりと戦って2ヶ月。毎日生きることに必死すぎて、この対策のなさすぎる苦行にただただ時が経つことを祈っているうちに「今年ももうあと1ヶ月ですね」なんてアナウンサーの声が聞こえる。

まだ絶賛続行中ではあるが、独断と偏見的評価によると10段階中レベル8くらいの苦しさを味わったと思われる今回の記録を残し、私がそうであるように同じように戦う女性にとって少しでも参考になればと思う。そして社会的な理解が特に職場で進むことを心から願う。

妊娠出産の話って、最初に聞くのはおかあさんなんじゃないかしら。あなたはこうやって生まれて来たのよ、って母の武勇伝を聞いて育つのではないか。私の母も祖母もつわりは全くなく、初産なのに伝説的な安産で父も間に合わず4時間程度ですぽんと産んだとか。なんの疑いもなく私もそうなるんだ、と信じていた。遺伝なんかしないのにね。

■はじまりは突然
今回は期待していたんだ、前回より軽いことを。でもそうは問屋が下さなかった。3週間くらい体の火照りがあり、かなりの確信があった。その後検査薬、病院にて確定。そして数日後突然ベッドから出られなくなった。

■つわりの種類
非常に厄介なのが、つわりにはさまざまな種類があり、人によって重さがまちまちで、軽い重いの理由やそもそもつわり発生メカニズムは科学的に証明されていない。

私の症状は
・慢性的な吐き気
・繰り返す嘔吐
・水分が取れない
・匂いによる吐き気。特にキッチン、スーパー、お風呂、洗濯物、いつもは大好きなこどもの甘いミルクのような匂いも一切ダメ
・食べたり水分をとると後ろから首を誰かに絞められるような、喉に指を突っ込まれているような感じがずっと続く
・でも食べないとムカムカして寝れない
・口から苦い汁がずっと出続ける
・体重6キロ減

つまり「私は食べつわりでしたー!」「吐きつわりでしたー!」とか言い切れず、全てのコンビネーションだった。食べても食べなくてもダメってどういうこと?神様😭

■仕事
管理職でフルタイム勤務。よりによって、5つくらい大きな会合ファシリテーションがあったりした。数時間くらいどうにかできないかと上司に言われたが、できない。想像できないのだと思うが、本当にできないのだ。トイレさえ床を這っていくのだから、何かの拍子で嘔吐、頭のかいてんは自分のフルスロットの5割くらいいければ上出来といった感じ。その会合のうちいくつかは気力で乗り切ったが終わったと同時に血の気が引きベッドに流れ込むと言う感じだ。

■休む
水分さえ取れなかった2週間は、飢餓状態と判断され医療介入を必要とし、点滴入院をした。

病院の方針にもよると思うが、無理をしなくてよい、点滴があるということを友人の産婦人科医が言ってくれて私は病院に向かえた。彼がいなかったら、もっと我慢してたと思う。点滴が万能ではないが、数日間は水が体に行き渡り少しは楽になる。

体調不良て色々あるけれど、この2ヶ月が生きてて1番ベストな辛さだと自信100%でいえる。赤ちゃんを守るため、自分を守るため、休むことを選択させてもらった。

■初期は周りにいいにくい
事実だと思う。でも私は職場にも近所の友人にもこどもの保育園の先生にも積極的にオープンにして助けを求めた。優しさにとても助けられている。

■口にしやすいもの
ここ2週間くらいフルーツ以外が食べれるようになった、進歩。毎日食べれるものが違うのだけれど

・りんご炭酸水 (コープでゲット)
・グレープフルーツジュース
・ポカリ

・みかん、りんご、ばなな、メロン

・永谷園のお茶漬けと梅干し
・パン アップルパイ
・ケチャップとソーセージ
・カツサンド
・お好み焼き
・インドカレー(日本のはダメサラサラした辛いスパイスきいたもの)
・カップヌードル(タイミング悪いと吐く)
・高菜漬
・からあげ

・ポテト、じゃがりこ
・クッキー
・カステラ巻き
・コーンフレーク

謎のラインナップである。白ごはんと味噌汁はまだ食べれない。

毎週妹が主に、夫とこども向けに作り置きをして大量に持って来てくれている。これがすごく助かるの。私はほぼ食べれないのだが少しつまんでみると、まぁ驚くほど私が作る料理と味が似ている。母の手ほどきここにあり、と言う感じ。

時間がとにかく早く経ってほしい。全ての妊婦さんにエールを。