ママ運転免許とるの巻
育休中に2ヶ月強でAT普通自動車運転免許を取得した。子育てしながらの免許取得を考えている方の少しでも参考になればと思って書いてみる。
アラフォーがいまさらとろうと思ったわけ
東京にでてきて20年近く、世界でも類を見ない公共交通網が発達・はりめぐされた東京で一度も必要性を感じなかった。しかし、今こそ必要性を感じたのである。
「なんでイマサラ?!」みたいな顔を多くの友達にされたが、その理由は3つ。
1.実家が田舎、両親の高齢化を実感
2.旅行先で夫の不調時に代わりたい
3.こども2人とのカオスなお出かけの一助
マイナーな理由
今が人生の中で一番若い、これからこんなまとまった時間はないかもしれない
みんなに「えー意外」「なんでもってないの」とみんなができることができないもどかしさ?
大の車好き長男からの威厳回復・・・(ママは運転できないもんねっ、てもう言われない!)
これらの理由で、送迎バスに乗って40分、0歳赤子をしょって、自動車学校に通った。
そう、赤子を抱えて。
首相のリスキリング発言に誰よりも怒っていた私が、運転免許取得という特大リスキリングをやってしまったのは、素晴らしい無料の併設託児所があったから可能だったのだ。
結果、免許センターでの試験を含めて全てスムーズにパスできた。
がしかし、振り返るとようやったなわて、と思うほど、結構めちゃくちゃ大変だった・・・・
苦労したこと、嫌だったこと、大変だったこと
1.赤子がバスでギャン泣きしてスクールにつく前にへとへと
2.筆記試験の勉強時間がとにかくとれなかった。夜間の2時間ごとの頻回授乳で寝れず
お昼は30分たりとも寝ないわが子・・仮免までが大変だった
3.二十歳のときキレッキレの頭で合宿免許した夫と、予想外に筆記で苦労した私⇒何度もぶつかった
4.育休前に患っていた仕事理由のメンタルヘルスの悪化。心が全く安定しなかった私にとって、キャラの濃い教官とのコミュニケーションは結構つらかった。突然きれるおじさん教官、今まで言われなかった細かい注意をしてくるおばさん高圧的な教官、路上教習中寝てたくせに高圧的な若い教官・・・年甲斐もなくパニックになり一度運転中に泣いた。振れ幅多く世の中色んな人がいることを社会から離れている中、改めて学んだ。
5.HSPの傾向があるので、教習中の救われない事故ビデオなどは結構体と心に応えた。
教習通学中の心温まったこと
1.託児所スタッフのケアが最高で、育児相談もできたし、教習で心れそうなとき優しく励ましてもらい、本当に救われた。最後はお祝いまでしてもらった!いい思い出。
2.泣く赤子に対して、バスの運転手のケアも秀逸だった。周りの若者も好意的であやしてくれ少子化ニッポン捨てたもんじゃないと思う時も
3.丁寧に言語化指導してくれるバイブスがあう女性教官が何人かいて、その時は運転がとても楽しかった。遠くにいけた幸せ、うまく縦列駐車できる達成感、楽しい。
4. 赤子と1-2時間離れること、最初は不安だったけれどとにかく手がかかる子なので教習中はいいリフレッシュにもなったし保育園の練習とも思えた。
5.
仕事ではほぼ指導する立場なので、まったくやったことないことを学ぶという新鮮さも久しぶりに経験した。
色々あったけどそれでも免許を取得してみた今思うこと
・まず、よかった、達成感!!!
・これ誰でもできる資格ていうけれど、ママには結構大変やったで
・ペーパーになるかもしれないけれどそのときはペーパー教習受ければいい、人生100年時代この先必ず助けてくれる場面があるはず
そして、結果論なのだけれど、今一番感じているのが、復職した今、頭がキレッキレなのである。教習所で勉強したり人とかかわっていたことで社会との接点が少しあったことが功を奏したと思われる。第一子産後のときは、育休明け半年ほどあたまがとにかくはっきりせず、それを同僚に詰められたりして本当に苦労したし嫌な気持ちになった。それが今頭がとにかくさえていることは、本当によかった、と思っている。
一緒に通ってくれた第二子赤子ちゃんに感謝して、いつか家族を助けられることを信じてそっと免許証を棚にしまっている。