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#メモ

2021年の16冊目

2021年の16冊目

は、コチラ↓↓の日本昔ばなしミステリ!?(笑)

『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』(青柳碧人 著)

2019年4月に刊行されるやいなや、瞬く間にベストセラーとなった『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の続編です!

誰でもよく知っている昔ばなしの数々が、とても面白いミステリに大変身!

密室殺人・タイムループ・交換殺人など盛り沢山です!

ほんとお見事!!

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2021年の15冊目

2021年の15冊目

は、コチラ↓↓の小説!

『とにもかくにもごはん』(小野寺史宜 著)

2019年、『ひと』(祥伝社)が本屋大賞にもノミネートされた小野寺史宜さんの最新刊です。

本作の舞台は子ども食堂。

誰もが大なり小なり事情を抱えて毎日を生きている。

それぞれ色々あるけれど、温かくておいしいごはんが、きっとこころを癒してくれる。

そして明日に繋げてくれる。

やっぱり小野寺史宜さんの作品は最高です!!

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2021年の8冊目

2021年の8冊目

は、コチラ↓↓の長編小説!

『ひきなみ』(千早茜 著)

千早茜さんの最新小説です!

< あらすじ >
小学校最後の年を過ごした島で、葉は真以に出会った。からかいから救ってくれたことを機に真以に心を寄せる葉だったが、ある日真以は島に逃げ込んだ脱獄犯の男と一緒に島から逃げ出し、姿を消してしまう。裏切られたと感じた葉は母に連れられ東京へ戻るが、大人になって会社で日々受けるハラスメントに身も心も限界

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2021年の4冊目

2021年の4冊目

は、コチラ↓↓の長編小説!!

『エレジーは流れない』(三浦しをん 著)

本作は3年ぶりの新作となる、三浦しをんさんの最新刊です。

自分にとっては初めてとなる三浦しをんさんの作品だったのですが、ゆるくて、ぬるくて、おバカで明るく、哀愁すらも心地いい、めっちゃ面白い青春群像小説でした!

先の見えなかった"あの頃"も、未だに先の見えない"これから"も、自分の人生にはエレジー(哀歌)より似合う曲が

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2021年の1冊目

2021年の1冊目

は、コチラ↓↓の短編ミステリ集!

『あと十五秒で死ぬ』(榊林銘 著)

本作は、期待の新鋭・榊林銘さんのデビュー作品集で、‟十五秒後に死ぬ”というトリッキーな状況設定で起きる四つの事件が収録されています。

< 収録作品 >
▶「十五秒」
▶「このあと衝撃の結末が」
▶「不眠症」
▶「首が取れても死なない僕らの首無殺人事件」

どの作品も本当に面白かったのですが、やはり一番最初に収録されている「

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2020年の13冊目

2020年の13冊目

は、コチラ↓↓の長編小説!

『スター』(朝井リョウ 著)

朝井リョウさんの作家生活10周年記念作品として〔白版〕と〔黒版〕の2作品があり、本作は〔白版〕に位置づけられた作品です。(ちなみに、黒版は人間の性欲をテーマに書き下ろした『正欲』。2021年春に発売予定です。)

本作の主人公は、大学時代に同じ映画サークルに所属していた尚吾と紘の二人。

二人は一緒に作った映画が新人の登竜門となる映画祭

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2020年の10冊目

2020年の10冊目

はコチラ↓↓の作品!

『百年と一日』(柴崎友香 著)

自分にとっては初めてとなる柴崎さんの作品です。

本作は33話の掌編から成る作品で、様々な”時間”や”場所”や"人"を感じることのできる新感覚な作品なのですが、自分は1話目から堪らなく好きでした!

どの話も、別の時代や場所に生きる会ったこともない誰かを身近に感じ、繋がれたような感覚になれるんです。

「小説ってこんなこともできるんだ!」っ

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2020年の9冊目

2020年の9冊目

は、コチラ↓↓の作品!

『これはミステリではない』(竹本健治 著)

自分にとっては初めてとなる竹本健治さんの作品です。

読み終わった直後の感想は「、、、え??」です。

そして「これは確かにミステリではない」と思いました。(笑)

作者である竹本さんご自身が、「これまで僕が書いてきたなかでも最大級に歪(いびつ)」と評されてますが、本当に歪です。

そして、(作品を読み終えた後だと余計に)講談

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2020年の8冊目

2020年の8冊目

は、↓↓コチラのミステリ小説!

『楽園とは探偵の不在なり』(斜線堂有紀 著)

自分にとっては初めての斜線堂さんの作品です。

本作を読みたいと思ったのは、その独特な特殊設定!

どんな特殊設定かと言いますと、、、↓↓

二人以上殺した者は"天使"によって即座に地獄に引き摺り込まれるようになった世界。そんな世界で起きるはずのない連続殺人事件が起こる。犯人はなぜ、そしてどのように地獄に堕ちずに殺人

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2020年の7冊目

2020年の7冊目

は、↓↓コチラのミステリ小説!!

『君に読ませたいミステリがあるんだ』(東川篤哉 著)

自分にとっては初めての東川篤哉さんの作品です。

鯉ケ窪学園第二文芸部の部長・水崎アンナが、自分の書いた犯人当てミステリの原稿を語り手の「僕」に読ませる……というかたちで話が進んでいくのですが、テンポがよい学園コメディみたいなストーリーなので、軽い気持ちでスラスラと読める作品でした。

ラストも「え!?そう

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2020年の6冊目

2020年の6冊目

は、コチラ↓↓の作品です。

『流浪の月』(凪良ゆう 著)

2020年本屋大賞を受賞した作品です。

自分は世間と相いれない、と感じてしまう時ってありませんか?

そんな風に自分を感じさせるものが、「常識」や「正義感」や「善意」と言われるものであればあるほど絶望に追い込まれてしまう感覚。

そういう感覚がびっくりするくらい上手に、そして優しく描かれています。

"自分"でいること、そして大切に思

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青のフラッグ

青のフラッグ

を読み終え、色々と思いを馳せております。

どうも、えりおです。

『少年ジャンプ+』(集英社)にて連載され、4月に完結を迎えた青春群像劇『青のフラッグ』を読み終えました。

進路や受験、恋や友情、そして自分自身のあり方など、様々な決断を迫られる高校生たちの物語。

どの登場人物も真っ直ぐで、不器用で、悩みながら、懸命に生きていて、その姿や心理描写がとても素晴らしく、読み終えて数日経つのですが、今

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2020年の5冊目

2020年の5冊目

は、コチラ↓↓のこちらの長編小説です!

『食っちゃ寝て書いて』(小野寺史宜 著)

大好きな小野寺さんの最新刊です!

今作は、章ごとに2人(作家・横尾成吾と編集者・井草菜種)の視点が切り替わる構成になっていて、最後に「あ、そうきたか!?」という仕掛けがありました。

また、作家・横尾成吾は絶対に小野寺さんでしょ!と思ってしまうので(あえて横尾=小野寺さんであるかのような描写を入れているそうです

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2020年の4冊目

2020年の4冊目

は、コチラ↓↓の長編小説です!

『透明な夜の香り』(千早茜 著)

自分にとっては初めての千早さんの作品です。

今作は「香り(匂い)」にまつわる小説です。

「香り」は脳内の記憶と直結してるとよく聞きます。

現在、大ヒットしている瑛人さんの『香水』という楽曲でも歌われていますが、皆さんは「香り」で誰かや何かの記憶を思い出すことってありますか??

正直に言うと、自分にはそのような経験はないん

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