鈴熊 まい

子どもの頃から「心」という存在に惹かれています。大学などで心理学を学びつづけ今はさまざ…

鈴熊 まい

子どもの頃から「心」という存在に惹かれています。大学などで心理学を学びつづけ今はさまざまな生きづらさについて日々考えています。 エンタメも大好き。好きなものがたくさんあります。

マガジン

  • 大事なこと。

    人生を通して感じてきたことを、コラムやエッセイのようにまとめた記事たちです。

  • 好きだ。

    好きなものの話をまとめました。

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    今のあなたに必要な言葉が書きつづられている、ことばみくじです。 生きづらさを減らすことばが詰め込まれています。 タイトルにあるランダムに書かれた数字のなかから、1日1つ好きなものを選んでください。

記事一覧

固定された記事

だれかの事情を知るための本、10冊。(後編)

どこかの誰かの生きづらさに紐づく、事情。 それを知るキッカケをくれた本のなかから選んだ10冊。 ※この記事は、前回の続きです。 後編1冊目は、私にとっても一番身…

鈴熊 まい
1年前
14

以前書いたnoteを大幅に修正しました。

以前書いた記事を、コンテスト用に大幅に編集しなおしました。 ↓こちらが以前の記事 以前の投稿は非公開にしてもいいのですが、いただいたものが嬉しかったし、せっかく…

鈴熊 まい
13日前
8

祖母の介護で、抑圧してた自分の心と対峙しなきゃいけなくなった。

ガン、ガン、ドガン 壁を殴りつける音で、とび起きた。 いま何時だろう。 またロクに眠れなかった。 階段の上から息をひそめて様子をうかがう。 とりあえず、怒鳴り声は…

鈴熊 まい
13日前
8

激安価格に飛びつきそうになったとき頭をよぎる、推しのことば。

物欲がとまらない。 顔面も肌も髪も整えたいし、 いい感じの服もほしい。 スマホケースも新しくしたいし 期間限定セール今日までだし 金欠だけどまぁいっか! でも購入手…

鈴熊 まい
1か月前
30

それでも、書いていきたい(仕事依頼)

私になにができるんだろう。 考えて考え抜いてたどり着いたのが、 ことばを書くことでした。 才能なんてありません。 綺麗事だと言う人もいました。 だけど気付けば、手…

鈴熊 まい
1か月前
24

ねこが好きっていうか、うちの子が好き。

我が家には、ねこ4匹といぬ1匹がいる。 いぬは10歳のシェトランド・シープドッグ。 元繁殖犬で、うちの子になって一年目だ。 父はシェトランド・シープドッグが特別…

鈴熊 まい
3か月前
8

生理の話をしてもいいかな?っていうハナシ。

ドラッグストアやコンビニで生理用品を買うと、紙袋に入れてくれたりする。 デリケートな問題だからという、配慮だ。 経費もかかるだろうに優しいなぁとおもう。 外出先…

鈴熊 まい
4か月前
13

こどもや孫に、生きづらさを引き継がせないための

「子どもがかわいくない親なんていない」 「人はだれでも恋をする」 「普通に考えれば、わかるでしょ」 自分にとってのあたりまえを、押し付けてはいけない。 自分にとっ…

鈴熊 まい
4か月前
7

2023年秋冬ドラマ。私のオススメは「あたりのキッチン!」と「いちばんすきな花」

エンタメが大好き。テレビも大好き。 生粋のテレビっこな私は、このネットやサブスク全盛期でも地上波テレビは生活必需品。 今期もおもしろいドラマがたくさん放送されて…

鈴熊 まい
6か月前
12

正体のわからない焦りや不安に、アダルトチルドレンという名前をつけてみる

体は健康なのに。 環境にだって恵まれてるのに。 自分より大変な状態でも頑張っている人は、たくさんいるのに。 それでもなぜか積み重なっていく、つらさ。 うつ病、大人…

鈴熊 まい
7か月前
16

高橋優という処方箋 ~聴くクスリ~

高橋優って、知ってますか? 黒髪で、メガネをかけてます。 ギター片手に歌をつくって唄っています。 「明日はきっといい日になる」の、人です。 代表曲といわれる 「…

鈴熊 まい
8か月前
6

介護というトンネルでみえた、私のなかの2つの闇。

ガン、ガン、ドガン。 扉を叩きつける音で、とび起きた。 
 カーテンの外はまだ暗い。 息をひそめて、階段の下の様子をうかがう。 
戻ってきた父は、ささやいた。
 「…

鈴熊 まい
9か月前
18

忘れてもいいんだよ。

昔の恋人の、声が思い出せない。 終わったときは、あんなに泣いて、 もうこんなに誰かを好きになれない なんて、感傷に浸ったのに。 でも、それでいい。 思い出せないの…

鈴熊 まい
10か月前
3

バカ大卒だけど、勉強するのおもしろかったよって話。

私の出身大学は偏差値が低い。 Fランなのかはわからないけど、たぶんわりと、ギリ。 それでも私は、大学生活が楽しかった。 通えてよかったと思ってる。 だって大学とい…

鈴熊 まい
10か月前
7

6月が終わりますね。密かに一ヶ月一回投稿を続けてたんですが、今月は書けませんでした。悔しい。でも最近、届いた、と想える瞬間が増えている気がしてとても幸せです。沢山の人から受け取った温かさをことばにして、次の人へ伝えていくことに、生きる意味をみています。優しさをいつも、有り難う。

鈴熊 まい
11か月前
3

だれかの事情を知るための本、10冊。(前編)

「生きづらさ」って、なんなんだろう。 ここ数年そればっかり考えつづけている。 「生きづらさ」には、紐づけられた事情のある人たちがいる。 障害や病気、家庭環境、格…

鈴熊 まい
1年前
17
だれかの事情を知るための本、10冊。(後編)

だれかの事情を知るための本、10冊。(後編)

どこかの誰かの生きづらさに紐づく、事情。
それを知るキッカケをくれた本のなかから選んだ10冊。

※この記事は、前回の続きです。

後編1冊目は、私にとっても一番身近な事情。

Shrink~精神科医ヨワイ~ / 七海仁(原著)月子(著)

精神疾患については病気ごとにいろんな本があるけど、今回ご紹介するのはこちらのマンガ。

ほほ笑みうつ・大人の発達障害・震災PTSD・アルコール依存症・産後うつ

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以前書いたnoteを大幅に修正しました。

以前書いたnoteを大幅に修正しました。

以前書いた記事を、コンテスト用に大幅に編集しなおしました。

↓こちらが以前の記事

以前の投稿は非公開にしてもいいのですが、いただいたものが嬉しかったし、せっかくだからしばらくこのままにしてみようかな?

去年これを書き上げたときは追体験も苦しくこんがらがってましたが、整理して公開できて、すこし荷が軽くなったような気がしてます。
夢をみる頻度も内容も、変わってきました。

あの人がいなくなったあ

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祖母の介護で、抑圧してた自分の心と対峙しなきゃいけなくなった。

祖母の介護で、抑圧してた自分の心と対峙しなきゃいけなくなった。

ガン、ガン、ドガン
壁を殴りつける音で、とび起きた。

いま何時だろう。
またロクに眠れなかった。

階段の上から息をひそめて様子をうかがう。
とりあえず、怒鳴り声は聞こえてこない。

真っ暗な、夜明け。

これは家族の介護によって、長く押し殺していた2つの感情が噴出してしまった私の、争闘記だ。

おばあちゃんが暴れる日々

はじまりは突然やってきた。
祖母が、あばれる。

早朝から深夜まで、激高

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激安価格に飛びつきそうになったとき頭をよぎる、推しのことば。

激安価格に飛びつきそうになったとき頭をよぎる、推しのことば。

物欲がとまらない。

顔面も肌も髪も整えたいし、
いい感じの服もほしい。
スマホケースも新しくしたいし
期間限定セール今日までだし
金欠だけどまぁいっか!

でも購入手続きを押すその直前、頭をよぎることばがある。

最高リップ美容液

最高コスメに出会ってしまった。

唇用の美容液、
プロプルのリッププランパー。

唇にのせて、おどろいた。
なんだこの重くてかためのモチャっとしたテクスチャーは。

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それでも、書いていきたい(仕事依頼)

それでも、書いていきたい(仕事依頼)

私になにができるんだろう。

考えて考え抜いてたどり着いたのが、
ことばを書くことでした。

才能なんてありません。
綺麗事だと言う人もいました。

だけど気付けば、手を走らせている。

生きるために、書きつづけています。

プロフィール

2004年、心療内科にて高校一年生でうつ病と診断され、今も通院は続いています。

しばらく経ってから、家族の話によって正式な病名は双極性障害(そううつ病)だと

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ねこが好きっていうか、うちの子が好き。

ねこが好きっていうか、うちの子が好き。

我が家には、ねこ4匹といぬ1匹がいる。

いぬは10歳のシェトランド・シープドッグ。
元繁殖犬で、うちの子になって一年目だ。

父はシェトランド・シープドッグが特別に好きらしい。
むかし同じ犬種の子を亡くしたときには、軽いペットロスに陥っていた。

そういえば友人にもシェルティー愛好家がいる。
きっとみんなそれぞれに、思い入れがあるのだろう。

私には特別好きな犬種や猫種はない。
うちのねこは元ノ

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生理の話をしてもいいかな?っていうハナシ。

生理の話をしてもいいかな?っていうハナシ。

ドラッグストアやコンビニで生理用品を買うと、紙袋に入れてくれたりする。

デリケートな問題だからという、配慮だ。
経費もかかるだろうに優しいなぁとおもう。

外出先ではナプキンはポーチに入れて、隠すように持っている。

ただ実は生理に対する気恥ずかしさみたいなものを、私は感じない。

紙袋に入れてくれるのはとても有難いけど、むきだし状態でも全然気にならない。
生理の話も、気おくれせずにバンバン出来

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こどもや孫に、生きづらさを引き継がせないための

こどもや孫に、生きづらさを引き継がせないための

「子どもがかわいくない親なんていない」
「人はだれでも恋をする」
「普通に考えれば、わかるでしょ」

自分にとってのあたりまえを、押し付けてはいけない。
自分にとってのあたりまえが、だれかにとってもあたりまえとは限らない。

気付くまでに、三十年もかかってしまった。

価値観をアップデート、ということばを最近よく耳にする。

価値観は、時代とともに変わるらしい。

というより、無いものにされてきた

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2023年秋冬ドラマ。私のオススメは「あたりのキッチン!」と「いちばんすきな花」

2023年秋冬ドラマ。私のオススメは「あたりのキッチン!」と「いちばんすきな花」

エンタメが大好き。テレビも大好き。

生粋のテレビっこな私は、このネットやサブスク全盛期でも地上波テレビは生活必需品。

今期もおもしろいドラマがたくさん放送されていて、嬉しい悲鳴をあげている。

なかでもとくに好きな作品が、2つ。

「あたりのキッチン!」と「いちばんすきな花」だ。

あたりのキッチン!

「清美さんは料理で、コミュニケーションがとれるじゃないですか」

土曜深夜放送のこちらのド

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正体のわからない焦りや不安に、アダルトチルドレンという名前をつけてみる

正体のわからない焦りや不安に、アダルトチルドレンという名前をつけてみる

体は健康なのに。
環境にだって恵まれてるのに。
自分より大変な状態でも頑張っている人は、たくさんいるのに。

それでもなぜか積み重なっていく、つらさ。

うつ病、大人発達障害、HSP…
そういったことばを調べてみても、違和感がぬぐいきれなかった人たちへ。

「アダルトチルドレン」って、知っていますか?

アダルトチルドレンって、なに?

もともとアダルトチルドレンは、アルコール依存症の親がいる家庭

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高橋優という処方箋 ~聴くクスリ~

高橋優という処方箋 ~聴くクスリ~



高橋優って、知ってますか?

黒髪で、メガネをかけてます。
ギター片手に歌をつくって唄っています。
「明日はきっといい日になる」の、人です。

代表曲といわれる
「明日はきっといい日になる」 や「福笑い 」
しか知らないと、明るく優しいイメージが強いのかもしれません。

もったいない!

それだけじゃ、ないんです。

そんなあなたに高橋優の沼にしずむ私から
高橋優の魅力がさらに広がる楽曲をご紹

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介護というトンネルでみえた、私のなかの2つの闇。

介護というトンネルでみえた、私のなかの2つの闇。

ガン、ガン、ドガン。
扉を叩きつける音で、とび起きた。

カーテンの外はまだ暗い。
息をひそめて、階段の下の様子をうかがう。


戻ってきた父は、ささやいた。

「はじまってるぞ」




今日も私は、泥棒になる。

おばあちゃんが、暴れる日々

はじまりは突然だった。

祖母が、あばれる。


孫が盗っ人だと激高しながら、泣き叫ぶ。

早朝から深夜まで、85歳とはおもえない凄まじいちからで

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忘れてもいいんだよ。

忘れてもいいんだよ。

昔の恋人の、声が思い出せない。

終わったときは、あんなに泣いて、
もうこんなに誰かを好きになれない
なんて、感傷に浸ったのに。

でも、それでいい。
思い出せないのは、思い出になったから。

過去を、美しい思い出にするために、
必要なのは「忘れる」こと。

忘れるのは、寂しい
悲しいと、いわれるけど。

それは必要で、たいせつな行程だ。

爪の形やシワ、
もわっとした熱やしょっぱさ。

そういう

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バカ大卒だけど、勉強するのおもしろかったよって話。

バカ大卒だけど、勉強するのおもしろかったよって話。

私の出身大学は偏差値が低い。
Fランなのかはわからないけど、たぶんわりと、ギリ。

それでも私は、大学生活が楽しかった。
通えてよかったと思ってる。

だって大学という場所では、
学びたいことをいくらでも、学べる権利が与えられるから。

もしかして勉強には、二通りある?

高校生までは、勉強なんてもちろんイヤだった。
超文系だし、とくに数学とか化学とか全然興味もてなくて。
これって人生の役に立つの

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6月が終わりますね。密かに一ヶ月一回投稿を続けてたんですが、今月は書けませんでした。悔しい。でも最近、届いた、と想える瞬間が増えている気がしてとても幸せです。沢山の人から受け取った温かさをことばにして、次の人へ伝えていくことに、生きる意味をみています。優しさをいつも、有り難う。

だれかの事情を知るための本、10冊。(前編)

だれかの事情を知るための本、10冊。(前編)

「生きづらさ」って、なんなんだろう。
ここ数年そればっかり考えつづけている。

「生きづらさ」には、紐づけられた事情のある人たちがいる。

障害や病気、家庭環境、格差、ジェンダー、アイデンティティ…

そういった事情を知るために、本がある。

もちろん本に書いてある内容がすべてじゃない。

でも自分の歩いてきた道と、その事情を抱えて歩いてきた人の道が、あまりにも遠くかけ離れている場合、最初は想像す

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