東田直樹

13. 東田直樹さんのFCを考える

 少しセンシティブな話題です。  私は東田直樹さんもFCを行っていると考えています。  というか、昔は東田直樹さんも「FCです」と公認していました。2008年にはアメリカにおける有名なFC推進者のダグラス・ビクレン氏とジョイント講演会を行っています。講演のタイトルは『ファシリテイティッド・…

12. さて、どうしよう

 映画『僕が跳びはねる理由』の中で、エマさんとベンさんは危険なFCをやらされている。言ってもいない言葉を「自閉症者の言葉」として広められてしまっている。しかもエマさんはとても辛そうな顔を見せている。  これらのことが事実だとしたら、私たちはどうすればいいのでしょう。  私はパンフレ…

11. つまり、どういうことなの?

 では、ここまでの話をすべてまとめてみましょう。 1.映画『僕が跳びはねる理由』のアメリカ編で、エマさんとベンさんが使っているのは、エリザベス・フォスラー氏が教える「S2C」という名前のFCである。 2.エマさんとベンさんのFCは、ファシリテーター(介助者)が文字盤を持つスタイルであり…

10. エマさんとベンさんのFC

 さっそく本題に入りましょう。  映画『僕が跳びはねる理由』における、「アメリカ編」のエマさんとベンさんの話です。(他にインド・イギリス・シエラレオネ編があります)  ここでは単刀直入に、映画の中での二人のFCの特徴を記述してみます。  まずエマさん。茶色の髪を結んだ色白な女性。エ…

9. 言語療法士 エリザベス・フォスラー

 さて、FCの問題に迫る前に、最後の下準備をしましょう。  その話題の的は、映画『僕が跳びはねる理由』の影のキーパーソン、エリザベス・フォスラー(Elizabeth Vosseller)さんです。映画のパンフレットでは「言語療法士」と紹介されていたので、この記事ではそれに従うことにします。  エリザ…

8. FCは本当にインチキなの?【ハリー・フーディーニの物語】

 FCの真実をひも解く中で、今回はハリー・フーディーニのお話を紹介します。彼は19世紀から20世紀のアメリカで活躍した有名な手品師です。  フーディーニの生きた時代のアメリカやイギリスでは、『心霊主義』なるものが流行していました。現代の感覚で言えば「オカルトブーム」でしょうか。しかし、…

6.「FCでもいいんじゃない?」

 ここまで読んできた方の中には次のように思った方もいるかもしれません。「FCで何がいけないの?」「ウソでもインチキでも、自閉症者の言葉を代弁してるならいいんじゃない?」  もしそう思っていたら、少し考え直してみてください。  まずFCは、自閉症者の言葉の代弁ではありません。介助者(フ…

5. 映画「僕が跳びはねる理由」の問題

 さて、ようやくFCの説明をしたところで、問題の映画『僕が跳びはねる理由』の話に入っていきましょう。  改めて説明しますが、この映画は世界各地の自閉症の青少年の姿を取材し、東田直樹さんの著書からの引用を挟んで、自閉症の世界とは何かを描き出す映画です。  いくつかのパートに分かれてお…

4. FCって結局何?

 さて、さすがにそろそろ「FC」とは何かを説明したいと思います。しかし、これが意外に難しいのです。  最初のnoteで書きましたように、FCとは「Facilitated Communication」の略です。直訳すれば「介助されたコミュニケーション」のような感じでしょうか。  大ざっぱに言えば、このFCとは「介助…

2. FCの何がいけないの?

 まずFCとは何か……を説明する前に、FCの何がいけないのか、を説明させてください。それは「他人の発言を捏造してしまうこと」です。  FCは「ある方法」を使って、障害や病気で話せない方の言葉を捏造してしまいます。  これが良くないことであるのは言うまでもないでしょう。あなたの言いたいこ…