テラファイル

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テラファイルは静岡にある社員一人だけの会社。 自分らしく仕事するためのプラットフォームです。 会社の主要事業は①教育と研修、②自然との共生、③地域活性化の3分野。 関心の重なる人たちと繋がりをつくり、楽しく創造的に活動します! 2024年は水・土の18時更新(ときどき休みあり)

マガジン

  • プログラム・バランスシート

    新しいプログラムを学校に導入するためのデバイス

  • 組織も教師も成長する学校改善ツール集

    学校教育を改善するために独自に開発してきた様々なツールを紹介していきます。 校内研修や地区研修で是非活用してください。

  • テラファイルについて

    ラテファイルの理念や設立経緯などについて説明します

  • toolⅤ 「やめられない」を疑うシート

    「やめられない」活動を円滑に見直し学校業務のスリム化を支援するためのツール

  • ツール集について

    学校改善ツールの考え方や使い方について説明します

最近の記事

Ⅵ-#8 シートの作り方(3)

今回は図の右下の発展性(Development)の部分です。 このエリアは「波及効果」と「学習の発展活用」の欄でできています。 「学習の発展活用」とは文字通り、そのプログラムがその後の学習にどのように生かされるかについてです。 しかし、プログラムの効果とはそればかりではありません。 プログラムの実施が目的外のところで発揮する影響を「波及効果」と呼ぶことができます。 例えば前回紹介した探究的活動の事例からは次のような記載例を考えることができます。 1.学習の発展活用「学習

    • Ⅵ-#7 シートの作り方(2)

      今回は図の右上の成果見通し(output)の部分です。 このエリアは「成果物」と「伸長能力」の欄でできています。 例えば前回紹介した探究的活動の事例からは次のような記載例を考えることができます。 1.成果物 「成果物」とは、子どもの成長をアセスメントするための資料となる、子どもの製作物や行動の記録です。 例えば [事前準備]からは a. 職場調べワークシート [体験]期間中からは b.体験期間中の日誌 [提案プレゼン]からは c.プレゼン用 資料 d.プレゼン原稿

      • Ⅵ-#6 シートの作り方(1)

        1.事例前回までで、簿記の発想を取り入れて、学校の教育活動を考える際には、費用対効果の視点だけでなく、それによって「学校の教育原資がどのように変化していくかを考える必要がある」ということを述べました。 これをワークシートのかたちで再整理したのが、次にあげるプログラムバランスシートです。 このシートでは簿記の発想にヒントを得て、学校の教育原資の変化をとらえられるようにしたものです。学校の教育資源や活動は質的に多様であるので、簿記のように数字で把握することはできませんが、それ

        • #2024-3 オフィスという場づくり(1)

          テラファイルも設立してから2周年になった。 研修や著作執筆、会議のアドバイザーの仕事は結構やっているし、特許の取得もできた。大きな問題が出ているわけではないが、それだけではちょっと物足りない。 他の組織に縛られずに自然や人が生きるプロセスとかかわる仕事をしてみたい・・・そんな創業時の志を追求するのに足りないものがある。 活動のプラットフォームとなる場所・・・オフィスだ。 もちろん会社をつくった以上、登記書類に記載された場所はあって、そこで仕事はできる。だが必要な設備が一

        Ⅵ-#8 シートの作り方(3)

        マガジン

        • プログラム・バランスシート
          6本
        • 組織も教師も成長する学校改善ツール集
          46本
        • テラファイルについて
          24本
        • toolⅤ 「やめられない」を疑うシート
          7本
        • ツール集について
          1本
        • toolⅣ 経営ビジョン分析マップ
          10本

        記事

          Ⅵ-#5 シートの全体構成

          1.簿記の発想と学校前回までで、簿記の発想を取り入れて、学校の教育活動を考える際には、費用対効果の視点だけでなく、それによって「学校の教育原資がどのように変化していくかを考える必要がある」ということを述べました。 これをワークシートのかたちで再整理したのが、次にあげるプログラムバランスシートです。 このシートでは簿記の発想にヒントを得て、学校の教育原資の変化をとらえられるようにしたものです。学校の教育資源や活動は質的に多様であるので、簿記のように数字で把握することはできませ

          Ⅵ-#5 シートの全体構成

          Ⅵ-#4 簿記の発想(2)

          1.簿記にみる経営資源の流れ できるかぎり簡単に、簿記の基本にある経営資源の流れを見ていきましょう。下の図を参照しながら読んでください。 ①事業を行うための「資産」は、資本金やそれまでに蓄えてきた財等の企業がもっている「資本」(純資産)と事業のために外部から調達してきた「負債」の総和としてとらえられます。 ②「資産」の規模によって、事業にどのくらいの「費用」をかけられるか、その規模が決まります。 ③「費用」をもとにして企業はできるだけ多くの売上を上げられるよう、事業を行いま

          Ⅵ-#4 簿記の発想(2)

          Ⅵ-#3 簿記の発想(1)

          1.費用対効果では捉えきれない 「プログラム・バランスシート」は長期的なビジョンのもとにプログラムを導入するためのツールですが、そのヒントにしているのが簿記の発想です。 簿記の発想では、費用対効果(効果とコストの関係)だけでなく、同時に資本の増減バランスを見ていくのがその特徴です。 例えば、会社に借入をして100万円を拠出して設備(耐用年数10年)を買い、それにより毎年20万円の費用削減が見込まれるとします。 このとき単年度で見ると20万円費用削減のために100万円の支出

          Ⅵ-#3 簿記の発想(1)

          Ⅵ-#2 難しい新 プログラムの導入

          1.スリム化は正義!?新しいことを始めようとしても、なかなか踏み切れないのが現在の学校です。現在の学校には時間的ゆとりがなく「スクラップ&スリム」という言葉もよく聞かれるようになりました。ビルド&ビルドを重ねた結果、首が回らなくなってしまっている学校が少なくないことを考えれば気持ちはわかります。 けれどもスリム化ばかりが追求され、活動を減らしていくばかリになると、学校が裁量を生かして創造的に活動を展開することができなくなるだけでなく、かえって効率自体も低下してくることも考え

          Ⅵ-#2 難しい新 プログラムの導入

          Ⅵ-#1 プログラム・バランスシートとは

          1.プロジェクト型の学びと学校 プロジェクト型の学びプロジェクト型の学び(Project Based Learning, PBL)をはじめ、子ども達が相互に協力しあいながら、各教科での学びを相互に関連づけて、社会で必要とされている一つのテーマを追究する課題発見・解決型の学習に世界的の注目が集まっています。  ところが現在の学校に、新たにプロジェクト型のプログラムを導入しようとしても、反発を受ける可能性は少なくありません。すでに学校のカリキュラムは過密状態で時間的にも、精神的に

          Ⅵ-#1 プログラム・バランスシートとは

          学校づくりのスパイス vol.12

          月刊誌『教職研修』に連載中の「学校づくりのスパイス -異分野の知に学べ-」のページです。教育以外の分野の様々な本から、学校に活かせるヒントを探って記事にしています。 *今回は第61回から第65回まで <雑誌社(教育開発研究所)のオンラインページにリンクを貼ります> #61「あやしさ」の危機~東畑開人『野の医者は笑う 心の治療とは何か?』より~#62 学校の「ふつう」を問い直そう~平田はる香『山の上のパン屋に人が集まるわけ』より~#63「成長の土壌」を忘れていないか?~ゲイ

          学校づくりのスパイス vol.12

          Ⅴ-#7 シートの使い方・活かし方

          1.本当に変えた方がいいか? さてできあっがったシート全体を見てみましょう。 ここでは比較的対応を考えやすい例を挙げてみましたが、実際にやってみると、うまくいくとはかぎりません。 筆者が研修で活用してみた経験では、考えてみたけど結局現在のやり方が妥当なことが分かった、というケースも、(割合は大抵1~2割ですが)あります。 もちろんその場合には、現在のやり方を変えるべきではありません。 ただしそれでも、シートを作ってみることには意味があります。実践に納得感が生まれ、やら

          Ⅴ-#7 シートの使い方・活かし方

          Ⅴ-#6 シートの作り方(3)

          1.代案のプラス・マイナス今回紹介するのはシートの下の部分です。 今までの学校慣行を変えようとして、色々代案を考えたものの、様々な弊害が出たり、かえって非効率になったりといったことがあります。けれども失敗をおそれるあまり、何も手がつけられなくなってしまったら、何も変革はできません。 必要なことは、適正な範囲内でリスクをとり、小さな試行錯誤をくり返しながらスピーディーに変化を起こしていくことです。 そしてそのためにも必要なのが、どのような+-がありそうか、あらかじめ予想して

          Ⅴ-#6 シートの作り方(3)

          #2024-2 無報酬戦略

          今回は副業のために設立する個人会社で使える「無報酬戦略」のメリットについてちょっと述べてみたい。 テラファイルの設立から2年になるが、これまで給与や賞与などの報酬を取ったことは一度もない。これからも当面はとるつもりもない。これから同じような意図や条件で会社を作る人には次の3つの理由からぜひ無報酬がおすすめだ。 ①社会保険料の手続きがいらない。 一円でも報酬を取れば社会保険料を払わなければならない。報酬が少なければ額も少ないだろうが、まめな人はいいのかもしれないけれど、し

          #2024-2 無報酬戦略

          Ⅴ-#5 シートの作り方(2)

          1.「それでもやめたらどうなるか」今回紹介するのはシートの右上の部分です。まずは上段3列目の「それでもやめたらどうなるか」という部分です。 この部分はシートの一番の核心部です。バイアスが  昔は上手くいっていた仕組みが時代や環境の変化によって機能しなくなっているにもかかわらず、修正することができず、そのままの仕組みでやり続けてしまう性質は『経路依存性』と呼ばれます。  言うまでもなく学校とはこの経路依存が非常に強く働く組織です。そして特定のある活動が経路依存に陥っているか

          Ⅴ-#5 シートの作り方(2)

          Ⅴ-#4 シートの作り方(1)

          1.活用場面シートの活用場面には様々バカたちが考えられますが、校内研修等で活用してみるのが最も一般的なかたちです。大体記入も含めて1時間半くらいでできるはずです。 今回から記載の方法について具体的に見ていくことにします。まず今回はシート左上部の対象活動とやめられない理由について解説します。次に示す記載例を参照しながら読んでください。 2.活動の選択と費用対効果まずどのような活動を選ぶかですが、基本的にどのような活動でも考えることができます。今回は教員の多くの方がイメージし

          Ⅴ-#4 シートの作り方(1)

          #2024-1 会社設立2周年

          テラファイルの設立は2022年1月11日なので今日で設立からちょうど二周年が経った。といっても、一人だけの合同会社なので祝賀会があるわけではない。 かといって何もなしでは味気ないので、これを機にこの2年間で行った事業を振り返ってみたい。 結構たくさんの数の研修や講演(数えてない) 30本くらいの雑誌原稿執筆 他の4つの法人と連携して学校の跡地活用に提案 空調の特許取得 石窯の開発 初の商品開発と販売の試行(今度紹介します) 決算もすでに2回経験した。大した利益

          #2024-1 会社設立2周年