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「ローマ字打ちって教えるのが難しいのでは」と思っている人へ

こんにちは、東田直樹です。

僕は、文字盤ポインティングやパソコンで自分の思いを伝えています。

話そうとすると頭の中が真っ白になってしまうからです。文字盤を見ながら自分の言いたかった言葉を引き出しています。

僕の使っている文字盤は、パソコンのキーボードと同じ配列のアルファベットが書かれている画用紙です。ローマ字打ちをしています。

 

ローマ字打ちですが、ハンディがある人には教えるのが難しいのではないかと思われている方もいるかもしれませんが、僕は「ひらがな」がわかる人であれば、ローマ字打ちも覚えることができるのではないかと思っています。

 

文字を覚えるということに関して「ひらがな」は簡単、ローマ字は難しいと区別している人が多いのではないでしょうか。

日本の学校教育ではひらがな→カタカナ→漢字→英語というような順番で教育を受けるからだと思います。

 

ローマ字打ちは難しいという思い込みのために、教えてもらう機会がない人がいます。

 

 

ローマ字よりひらがなの方が、画数も多く複雑で種類もたくさんあります。ひらがなを覚え、記憶したり、書いたりするのは大変ではないかと僕自身は思っています。

 


ローマ字を覚える際に、ローマ字表を全部覚えることをゴールにする必要はないと思います。

まずは

あ「A」 い「I」 う「U」 え「E」 お「O」だけを教えてみてください。

「A」  を指して、これが「あ」だよ、「同じように指してみて」といって、

文字盤のAを指してもらいます。

次の日には、あ「A」い「I」をやってみてください。

その次の日は、あ「A」 い「I」 う「U」です。

毎日少しずつで大丈夫です。

「あいうえお」がわかれば

クイズ形式の問題に答えることができます。

「海の色は何色?」→「青」AO

「下の反対は」→「上」UE
などです。

アルファベットだけを覚えるより、こうして覚えた方が楽しく覚えられます。

 

 

パソコンなどでローマ字が少しでも打てると周りの見る目が違ってきます。

「ローマ字が打てるんだね」「すごい、いつ覚えたの?」と褒めてもらえます。

ひらがなを書くことの方がずっと難しいのに不思議です。

 

 

毎日少しずつ覚えてひらがなの50音が大体覚えられたと思ったら、文章を綴る練習をします。

よく使う文字というのはある程度決まってきます。

ローマ字を繰り返し使うことで、ひらがなを覚えたときのように覚えられると思います。

 

KYA KYU KYOや

MYA MYI MYU MYE MYO

など打てなくても心配いりません。

 

大人でも何回か打ち直したり、教えてもらったりしています。ローマ字だと「難しいよね」ですんでしまうのです。

日本語だと「みゃ」が書けなかったら、えっという顔をされるでしょう。

 

賢いと思われるうえに、みんなが寛容になるローマ字打ち。

障害のある人にもぜひ挑戦してもらいたいです。

 

2023年2月11日(土)14時~15時30分
(終了時間は延長されることがあります) 
KADOKAWAセミナー
オンライン特別イベント Zoom
「30歳の自閉症者の僕が伝えたいこと」
作家・東田直樹 + 母・東田美紀 
東田直樹「自閉症という障害が僕に教えてくれたこと」
東田美紀「話せない自閉症者に言葉を教えるためのアイデア」

2023年2月10日の17時までお申込みができます。
ぜひ、ご参加いただければ嬉しいです。

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