川路虹之介

1988年3月、自然法司法試験に、2000年ぶりに合格した。 「自然法に反する人定法は…

川路虹之介

1988年3月、自然法司法試験に、2000年ぶりに合格した。 「自然法に反する人定法は無効」という鉄則に基づき、法律や政治や風俗や人間の意識を批判してゆく。

記事一覧

上野千鶴子が「胸に手をあててみろ」と言ったことについて

Xでしつこく朝日新聞の「悩みのるつぼ」というお悩み相談企画のプロモーションポストが割り込んでくるようになった。 その一つにこういうのがあった。 「失踪した娘からの…

川路虹之介
1か月前
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東京はブラックホールのみにあらず

 東京はブラックホールのみにあらず。国内需要が無尽蔵に垂れ流されるように流出する巨大な下水口がある。成田と羽田。  日本経済を大きな鍋に例えると鍋底に無数の穴が…

川路虹之介
1か月前

「ツインタワーK」に関するひとつの雑感

 ツインタワーというのは昔NYに聳えていた高層ビルのことで、ノースタワーとサウスタワーがあった。  WTC1がノースタワーで、WTC2がサウスタワーだった。  TBSにもかつ…

川路虹之介
1か月前
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もし学生時代に戻れるなら、何をしたい?

 ブログユーザーが記事を更新するモチベーションを維持できるようにとアメーバが日替わりの「ブログネタ」を出題していた。  私もブログを持ちテキトーなことを書いて投…

川路虹之介
1か月前
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選択的夫婦別姓に反対する私の氏名の話

私は確たる理由により選択的夫婦別姓の法制化に反対している。 断固反対する、というほどの岩盤反対派だ。 そういうと選択的夫婦別姓主義当事者やそのアライどもから色々と…

川路虹之介
1か月前
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空前の下り坂

あちらに掲載したものと同一の内容だが、一々あちらに飛ばして参照してもらうのもアレなので、こちらにも転載することにした。 ―――――― 「空前の下り坂」とは私オリ…

川路虹之介
2か月前
1

堂々と嘘をつき徹すことが女子アナの職務適性である。

東京都知事の学歴詐称が本格的に立証されつつあるが当の本人は「カイロ大学卒業は事実」と未だ言い放っているらしい。 堂々と嘘をつき徹すつもりのようだ。 これぞ「ザ・女…

川路虹之介
2か月前

江戸時代の階級差別復活と非婚少子化を助長するだけの「選択的」夫婦別姓

国民総夫婦同氏にしたのは階級差別撤廃のためだ。 「平民苗字必称義務令」(1875)以前の名付け習慣は階級や地域によりまちまちだった。 差別的階級構造の象徴が「名」だっ…

川路虹之介
3か月前
1

成金消費生活から貧困生活へと転落することが子に何をもたらすか

私の母は幼少期に子守が三人ついていたことをよく自慢していた。 本人は無自覚だったが、事実は決して自慢できる話ではない。 ちょっと目を離すと独りで勝手にどこかへ行っ…

川路虹之介
4か月前
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性別変更、生殖不能の手術要件は「違憲」判決がもたらす「未来予想図」

 性同一性障害者が戸籍上の性別変更を可能にするための特例法がある。 「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」と呼ばれる。  これに関する画期的な最高裁判…

川路虹之介
8か月前

ルソーの「良心」は生得的原理である

 これは私が2001年11月13日に書き、昔持っていたホームページの随筆として公開していた文章を一部改変したものだ。  文章のほとんどすべてが当時のままである。  2001年…

川路虹之介
8か月前
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なぜ歩きながら独り言を呟きたいのか

 鳥巣頭先生が自覚していない、深層心理を私が読み取って教えて差し上げようという趣向です。  「意識」には、「(顕在)意識」と「個人的無意識」と「集合的無意識」と…

川路虹之介
9か月前
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死ぬのを思いとどまった理由

 東大を最優秀成績で卒業したらしい成田悠輔というイェール大学の学者が「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹をすればいい」と言ったことが問題になった。  NYTが報…

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「元型」の話

「意識のスペクトル」 「意識  個人的無意識  集合的無意識  普遍的無意識」  「元型」という語を私は日常語のように使います。  説明なしにいきなり使うので理解で…

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バレンタインデー余話。

~もらい損ねたチョコと忘れたチョコの話~  今日はバレンタインデーらしいので想い出話でもしてみる。  もう少し若い頃ならクリスマス同様こう書いた。 「何も言葉に残…

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得したこと ~退院の明くる日に想う

 日記というマメな習慣は続いた試しがない、と書いた。  自意識上では間違いのないことだが、客観的には少し事実に反するような気もする。  その時々で、事実と感想を織…

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上野千鶴子が「胸に手をあててみろ」と言ったことについて

Xでしつこく朝日新聞の「悩みのるつぼ」というお悩み相談企画のプロモーションポストが割り込んでくるようになった。

その一つにこういうのがあった。
「失踪した娘からの絶縁状が、上野千鶴子さん『胸に手をあててみて』」

https://www.asahi.com/articles/ASQ1Y462XQ17UCFI00D.html

また上野千鶴子が偉そうに横柄な答え方しやがって、である。
私は朝日新聞

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東京はブラックホールのみにあらず

 東京はブラックホールのみにあらず。国内需要が無尽蔵に垂れ流されるように流出する巨大な下水口がある。成田と羽田。
 日本経済を大きな鍋に例えると鍋底に無数の穴が開いている状態。
 その穴は円高という為替によってできた。穴があるから当然張った水はどんどん減って需要不足になってデフレ不況に陥る。
 それが30年継続した。
 財政出動(減税含む)や金融量的緩和は、鍋底の穴を塞がないまま水を注いで鍋を満た

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「ツインタワーK」に関するひとつの雑感

 ツインタワーというのは昔NYに聳えていた高層ビルのことで、ノースタワーとサウスタワーがあった。
 WTC1がノースタワーで、WTC2がサウスタワーだった。
 TBSにもかつてツインタワーがあり、WTC-KとWTC-Oだったが、今はWTC-Oしか残っていない。

 WTC-Kのほうはどうなったかというと、別に倒壊したわけではない。
 TBSからいなくなっただけだ。
 そのツインタワーの片割れだった

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もし学生時代に戻れるなら、何をしたい?

 ブログユーザーが記事を更新するモチベーションを維持できるようにとアメーバが日替わりの「ブログネタ」を出題していた。
 私もブログを持ちテキトーなことを書いて投稿していたがネタ切れでアメーバが出したお題に便乗して書くことも多かった。
 この記事もブログネタに従って書いたものだ。
 日付は2020年8月15日とある。
 元は「学生に戻れるなら何をしたいか?」というお題だったが、学生に戻りたいと全く思

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選択的夫婦別姓に反対する私の氏名の話

私は確たる理由により選択的夫婦別姓の法制化に反対している。
断固反対する、というほどの岩盤反対派だ。
そういうと選択的夫婦別姓主義当事者やそのアライどもから色々と謗られることになる。
様々な的外れたレッテルを貼っては自分より下の身分に貶めようとしてくれる。
その選択的別姓主義者に対していかにそれが手前勝手なストローマン論法にすぎないかということを詳細に述べてやろうという趣向である。

私の氏名がど

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空前の下り坂

あちらに掲載したものと同一の内容だが、一々あちらに飛ばして参照してもらうのもアレなので、こちらにも転載することにした。

――――――

「空前の下り坂」とは私オリジナルのいわゆる学術的用語。
 1991年2月から始まったとされる不況という経済現象を、まだ日本経済が不況に入っていると認識されない段階で、予言的にそれを言い当てた言葉が「空前の下り坂」だった。
 一般には、不況が始まって10年たってか

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堂々と嘘をつき徹すことが女子アナの職務適性である。

東京都知事の学歴詐称が本格的に立証されつつあるが当の本人は「カイロ大学卒業は事実」と未だ言い放っているらしい。
堂々と嘘をつき徹すつもりのようだ。
これぞ「ザ・女子アナ」。
女子アナの真骨頂というほかはない。

女子アナという仕事は臆面もなくいけしゃあしゃあと嘘をつき続ける傲岸さがないと務まらない仕事らしい。
TBSに豊田という名の女子アナがいたが、彼女が入社間もない頃ネット上のテキストで
「面接

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江戸時代の階級差別復活と非婚少子化を助長するだけの「選択的」夫婦別姓

国民総夫婦同氏にしたのは階級差別撤廃のためだ。
「平民苗字必称義務令」(1875)以前の名付け習慣は階級や地域によりまちまちだった。
差別的階級構造の象徴が「名」だったのだ。
武士は極めていい加減に好き勝手「苗字付名」を自称して使っていたが、非武家の者どもには苗字を名乗らせなかった。
苗字があるかないかで身分を他者に明示させたわけだ。
このように苗字と名は他者に対する識別記号であって自認だの「私ら

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成金消費生活から貧困生活へと転落することが子に何をもたらすか

私の母は幼少期に子守が三人ついていたことをよく自慢していた。
本人は無自覚だったが、事実は決して自慢できる話ではない。
ちょっと目を離すと独りで勝手にどこかへ行ってしまい、危険なことでもすぐ真似て行動し何度も親をひやりとさせる場面があったからだ。
目を離すと命に係わることになりかねないから子守の数を増やして見失わないようにした。
しかしその甲斐なく母はまんまと子守の監視の目を盗んで近所の川に架かる

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性別変更、生殖不能の手術要件は「違憲」判決がもたらす「未来予想図」

性別変更、生殖不能の手術要件は「違憲」判決がもたらす「未来予想図」

 性同一性障害者が戸籍上の性別変更を可能にするための特例法がある。
「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」と呼ばれる。
 これに関する画期的な最高裁判決が2023年10月25日に下された。
 同法の性別変更許可要件のうち、生得性の生殖機能を人工的に喪失させることを強いるのは憲法違反かどうかを最高裁で争われていた。
 その判決が2023年10月25日に下され、最高裁判事15人全員が生殖機

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ルソーの「良心」は生得的原理である

ルソーの「良心」は生得的原理である

 これは私が2001年11月13日に書き、昔持っていたホームページの随筆として公開していた文章を一部改変したものだ。
 文章のほとんどすべてが当時のままである。
 2001年は22年前だ。
 その頃からこのような理解と認識であったという証左である。

 ※ ※ ※

 学校の成績が良いから優秀とは限らない。

 大学生時代の話だが、2年の一般教養選択科目に教育学を選んだ。
 担当の教師はジャン・ジ

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なぜ歩きながら独り言を呟きたいのか

なぜ歩きながら独り言を呟きたいのか

 鳥巣頭先生が自覚していない、深層心理を私が読み取って教えて差し上げようという趣向です。
 「意識」には、「(顕在)意識」と「個人的無意識」と「集合的無意識」と「普遍的無意識」の4層がありますが、ここで述べるのは
 「普遍的無意識」に関する話です。
 先生はしょっちゅう歩きながらブツブツ喋ってますよね。
 なぜそんなことしたいのか、自分の行動の本当の動機をちゃんと自覚化できてますか?
 Youtu

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死ぬのを思いとどまった理由

死ぬのを思いとどまった理由

 東大を最優秀成績で卒業したらしい成田悠輔というイェール大学の学者が「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹をすればいい」と言ったことが問題になった。
 NYTが報じたことで世界的に悪名が轟いた形だ。
 当然の如くメディアは非難轟々で、保守側はそれを冷笑している。
 なんでもウヨサヨに別れて罵り合う図式へと還元されてゆくのはいつもの風景である。

 これを批判する論法は色々あるだろう。
 『バカ

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「元型」の話

「元型」の話

「意識のスペクトル」

「意識
 個人的無意識
 集合的無意識
 普遍的無意識」

 「元型」という語を私は日常語のように使います。
 説明なしにいきなり使うので理解できないと思います。
 専門性の高い言葉を定義の説明もせず使うのは不親切だと思うので、今回それを理解できるように、できる限り簡略化して解説してみようと思うわけです。

 私の言うことを理解する気のある方なら、いちおう語の意味ぐらいは理

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バレンタインデー余話。

バレンタインデー余話。

~もらい損ねたチョコと忘れたチョコの話~
 今日はバレンタインデーらしいので想い出話でもしてみる。
 もう少し若い頃ならクリスマス同様こう書いた。
「何も言葉に残る誓いはなく何も形に残る想い出もないバレンタインデー」と。
 無論中島みゆき『りばいばる』からの援用だ。
 しかし老後が目の前にチラつく年齢になると何もなかったはずのバレンタインデーの記憶が、沈めていた浮き輪を抑えつける手を離したように、

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得したこと ~退院の明くる日に想う

得したこと ~退院の明くる日に想う

 日記というマメな習慣は続いた試しがない、と書いた。
 自意識上では間違いのないことだが、客観的には少し事実に反するような気もする。
 その時々で、事実と感想を織り交ぜた短文を暇に任せてしたためていたことがあるようだからだ。
 昔それを漠然と『遺詞集』という題名を冠して書いては印字する習慣があった。

 今日その一篇の短文が目についたので転記してみたい。
 日付は1994年10月20日とある。
 

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