宮澤崇史

高校卒業後、イタリアのチームに所属しロードレーサーとしての経験を積む。オリンピック出場…

宮澤崇史

高校卒業後、イタリアのチームに所属しロードレーサーとしての経験を積む。オリンピック出場や 日本チャンピオン、アジアチャンピオンなど実績を重ね、34歳の時に自転車競技連合における最もカテゴリの高いプロチームに所属。18年間の海外レース活動を経て、2014年に引退。

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  • 粋なレースコラム <cycle road race>

    独断と偏見に満ち溢れた極私的な自転車コラム

記事一覧

ヨーロッパでのレースって?

始めてヨーロッパへ行ったのが、パリのシクロクロス世界選手権 そして、スイス、イタリアでのアマチュアレースだった あの頃のことをよく思い出すが、沿道の車は一時停止し…

宮澤崇史
6か月前
4

スタートから成長していく

スタートする時 大きな印象を感じ、その中にいる自分をリアルに再現できた時、スタートする そう、自転車に乗った時もそうだった 日本人が走っていないツールドフランス、…

宮澤崇史
6か月前
5

自転車競技における作戦とは!

2010年のツールド沖縄だったか 無線が使えなくなって、状況判断が非常に難しいレースになることが予想されていた。 レースとは、当日走り始めてからではわからない集団の空…

宮澤崇史
8か月前
4

スプリントは大事

スプリントは大事 同じ力の選手同士の勝負になった時、ちょっとでもスプリント力があれば勝てる可能性が非常に高くなる。 自分はクライマーだから,,,と思っていても、スプ…

宮澤崇史
1年前
14

良い緊張に変える

レースは必ずやってくる。 緊張には種類があって ☆良い緊張=準備ができている緊張 レースが始まっても穏やかな気持ちで、展開が起きてもその選手が何を考えて動いているの…

宮澤崇史
1年前
12

レースで緊張しないために

挑戦する時は色々ある 明日の起きる時間をいつもより早くするのも挑戦だし 料理なんてしたことないけど、だ〜れも作ってくれてなかったら料理をしないと!と思うのも挑戦 …

宮澤崇史
1年前
13

監督からよりも、周りの選手と話し、感じた方が受け入れやすい

夏合宿  Team UKYO 、マトリックスとたまたま同じタイミングで同じ宿だったので、一緒にトレーニングへ 合宿中に気づいた事「監督から言われるよりも、周りの選手に言われ…

宮澤崇史
2年前
26

選択

ルーティーン このnoteを更新し続けてきたが、家族の入院で書くことを怠ってしまった 毎日書き続けることは難しい しかし、書けない時書く気になれない時もある 選手で走…

宮澤崇史
3年前
10

怪我のリスクを避ける

怪我のリスクを減らす方法の1つに、なるべく背中から落車をすることを選手時代心掛けてきた。 背骨が折れたら大事故な事はもちろんあるが スピードが出ている状態で転ぶと…

宮澤崇史
3年前
10

挑戦

自転車に乗り始めた時 そう、あの時の感動は忘れる事ができない そして、初めてレースに出た時自分がどんな気持ちで走ったか鮮明に覚えている 今日、中学生がベルマーレの…

宮澤崇史
3年前
18

成長とは

選手である上で苦しむのは当たり前 でも、どこで苦しむかが最も大切 トレーニングはとことん苦しむべきである レースは終盤のレースを決する時が1番の苦しみどころ そのた…

宮澤崇史
3年前
7

チャンスとは?

チャンスとは? チャンスとは、チャンスをチャンスと感じれる人 そして、チャンスを掴める準備ができている人のみが手に入れる事ができる これってチャンスだったんだ! …

宮澤崇史
3年前
18

ちゃんとやる

みんな頑張ってる ベルマーレの選手とトレーニングをする事が増え、今まで自分が想像していなかった以上のトレーニングの強度と、回数が増えて思わず 「今までトレーニング…

宮澤崇史
3年前
19

レースを見れているか

レースを走る上で大事なことは 展開を目で見れて判断しているか? レースは後ろでは行われてない、誰もがわかっているが前で行われている ということに気づけない選手は多…

宮澤崇史
3年前
18

消費できる体つくり

エネルギーが消費できる体つくりをしよう ダイエット話が先行しやすい、そしてダイエットの先に見えているのは今の力でどれだけ速く走れるか 簡単に結果を出すためには効果…

宮澤崇史
3年前
12

人生は自転車レースのようだ

人生は自転車レースのようだ レースがスタートしたと同時にアタックがかかる 全てのアタックに反応し続けたら、誰もが前半戦に足がなくなって中盤までさえも集団についてい…

宮澤崇史
3年前
14

ヨーロッパでのレースって?

始めてヨーロッパへ行ったのが、パリのシクロクロス世界選手権
そして、スイス、イタリアでのアマチュアレースだった
あの頃のことをよく思い出すが、沿道の車は一時停止してその中を集団が走っていくことが当たり前で、風がふけば車ギリギリを走らなければ無らなかったことを鮮烈に思い出す。

グランフォンドを走れば先頭集団の前200mでどんどん車を止めていく
そんなことが当たり前のようにレースが開催されていた。

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スタートから成長していく

スタートする時
大きな印象を感じ、その中にいる自分をリアルに再現できた時、スタートする
そう、自転車に乗った時もそうだった
日本人が走っていないツールドフランス、そこを走っている自分はどんな気分なんだろう
ポディウムでキスされているあの気分に浸りたい

そんな他愛もない、下心の見え透いた夢がリアルになると人は燃えるのだ
しかし、現実は違うと皆がいう
あんなところで活躍なんて無謀だ、と言いながら自分

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自転車競技における作戦とは!

自転車競技における作戦とは!

2010年のツールド沖縄だったか
無線が使えなくなって、状況判断が非常に難しいレースになることが予想されていた。
レースとは、当日走り始めてからではわからない集団の空気感というものがり、それをいち早く感じて本日の作戦を決めることが非常に大事かつ、スピードが求められる。

レースも中盤に差し掛かり、逃げ集団がいる中辺戸岬の近くで本日の献立(テーマ)が決まったのだ。
「難しく考えず、楽して勝とう!」

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スプリントは大事

スプリントは大事

スプリントは大事
同じ力の選手同士の勝負になった時、ちょっとでもスプリント力があれば勝てる可能性が非常に高くなる。
自分はクライマーだから,,,と思っていても、スプリントの力はつけておこう。
必要な要素は速く動く+パワー(ポジション)
最も難しいのは、速く動くこと
パワーや、ポジショニングは時間をかけて覚えることはできるが、なかなか速く動けるようになるのは難しい。

日本人として海外で戦おうと思っ

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良い緊張に変える

良い緊張に変える

レースは必ずやってくる。
緊張には種類があって
☆良い緊張=準備ができている緊張
レースが始まっても穏やかな気持ちで、展開が起きてもその選手が何を考えて動いているのか。その先のシナリオまで分析することが瞬時にできる。
よく周りが見えている状態。
苦手分野では、ライバルにその不安要素を見せない為の工夫をトレーニング通り行えている。

☆悪い緊張=準備ができてない=不安や焦り
レースが始まると少々パニ

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レースで緊張しないために

レースで緊張しないために

挑戦する時は色々ある
明日の起きる時間をいつもより早くするのも挑戦だし
料理なんてしたことないけど、だ〜れも作ってくれてなかったら料理をしないと!と思うのも挑戦

普段挑戦は身近にあって
やりたいこと、まぁ自転車選手にとってはトレーニングだったり、レースだったりするんだけど
レースに関してよく聞かれること
「レースで緊張しますか?」

するわけないじゃない!

というのが答えなのだけれど
なぜ緊張

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監督からよりも、周りの選手と話し、感じた方が受け入れやすい

監督からよりも、周りの選手と話し、感じた方が受け入れやすい

夏合宿 
Team UKYO 、マトリックスとたまたま同じタイミングで同じ宿だったので、一緒にトレーニングへ
合宿中に気づいた事「監督から言われるよりも、周りの選手に言われた方が、感じた方が受け入れやすい」と言うことについて書きていく

常に選手が意識的に行うことは、今のタイミングでのペースはこれで良いか?練習メニューではどんなレース状況を思い描いて組み立てているか?それは何km地点なのか?そこか

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選択

選択

ルーティーン
このnoteを更新し続けてきたが、家族の入院で書くことを怠ってしまった
毎日書き続けることは難しい
しかし、書けない時書く気になれない時もある

選手で走っていてもそうだ
走りたくない時、走り続けなければならない時
少なからず選手である以上、走り続けられなければ選手として終わっていってしまう

続けることは自分を維持し、次の目標を見つける行為である
しかし、やりたくない事はやらない方

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怪我のリスクを避ける

怪我のリスクを避ける

怪我のリスクを減らす方法の1つに、なるべく背中から落車をすることを選手時代心掛けてきた。

背骨が折れたら大事故な事はもちろんあるが
スピードが出ている状態で転ぶと、基本出っ張っている場所(肩や頭)に大きな衝撃を受けやすい
人体とは不思議なもので、強い衝撃を受けた瞬間特定の場所を守ろうと筋肉が硬直するという反応があり、これは意識とは違った判断で体を守ろうとする機能だ

特に脊柱起立筋は、その傾向が

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挑戦

挑戦

自転車に乗り始めた時
そう、あの時の感動は忘れる事ができない
そして、初めてレースに出た時自分がどんな気持ちで走ったか鮮明に覚えている

今日、中学生がベルマーレのトレーニングに参加した
彼から見たら日本のトップ選手と一緒に走れるまたとないチャンス!
心躍った状態だったと思う
ではそこでどんな経験をさせてあげられるか?
8段変速の自転車で望んだトレーニングは、とてもとても苦しい時間だったと思う

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成長とは

成長とは

選手である上で苦しむのは当たり前
でも、どこで苦しむかが最も大切

トレーニングはとことん苦しむべきである
レースは終盤のレースを決する時が1番の苦しみどころ
そのためにトレーニングで苦しむべきである

ということは?
トレーニングでは自分に弱いところをさらけ出せるかが重要になる
トレーニングは失敗の連続でいい
その代わり、レースでは失敗を出さない事が最も重要なポイントだ

トレーニングパートナー

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チャンスとは?

チャンスとは?

チャンスとは?
チャンスとは、チャンスをチャンスと感じれる人
そして、チャンスを掴める準備ができている人のみが手に入れる事ができる

これってチャンスだったんだ!
みんな口々にそう言います
年齢を重ねてから、『あ〜、あの時言ってたのはこういう事だったのか」!はよくある話で
いやいや、年齢を重ねる前にこれチャンスだよね!?を伝えたかったからあの時話したよね?と言っても、若いから(笑

ということはよ

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ちゃんとやる

ちゃんとやる

みんな頑張ってる
ベルマーレの選手とトレーニングをする事が増え、今まで自分が想像していなかった以上のトレーニングの強度と、回数が増えて思わず
「今までトレーニングをちゃんとやっていると思っていたけど、全然やってなかったんだな〜って気付きました」と

トレーニングは内容を理解する事がとても大事で
1日のトレーニング内容をこなしたらOKなのだろうか?という疑問を常に持って欲しい。自分にとって目の前にあ

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レースを見れているか

レースを見れているか

レースを走る上で大事なことは
展開を目で見れて判断しているか?
レースは後ろでは行われてない、誰もがわかっているが前で行われている

ということに気づけない選手は多い
レースは誰がどんなタイミングで動かしているかではなく、誰が何を目的として動かしているか?
そこを見誤っってはいけない

その続きに周りの足を見ながら展開を作っていく
損得感情的には、一番良いタイミングで勝ち逃げに乗る事が良いと思われ

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消費できる体つくり

消費できる体つくり

エネルギーが消費できる体つくりをしよう
ダイエット話が先行しやすい、そしてダイエットの先に見えているのは今の力でどれだけ速く走れるか
簡単に結果を出すためには効果のある方法ではあるが、本質とはかけ離れた方法になってしまう

僕が選手の時、7月までは今の体重を頑張って維持して、パワーをつけるトレーニングを集中的に行っていた
食べても食べても体重を減らさないようにする事で、エネルギーを代謝できる身体作

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人生は自転車レースのようだ

人生は自転車レースのようだ

人生は自転車レースのようだ
レースがスタートしたと同時にアタックがかかる
全てのアタックに反応し続けたら、誰もが前半戦に足がなくなって中盤までさえも集団についていけるかわからない

先日も書いたが
https://note.com/bravo27/n/n59b8d814f8fe
自転車に乗り始めた頃は楽しいしいつまでも乗っていたい。しかし将来のことを考えたらアタックしまくる展開は先々で勝てる展開を

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