全日本選手権試走で確認すること

全日本選手権当日に向けた試走。
動画を見ながら読むと、色々と情報が納得できる形で入ってくるかもしれません。

試走はレース2日前の20日木曜日から入った。
試走で重要なことは、どこで誰が何を考えるか?
これはアタックポイントや、ポジショニング、周回数によって変わります。

第1コーナー


展開によって考えることはさまざまなので、3周ほど走りながら先ずはコースどりを説明していきます。
第1コーナーは、イン側を走りたくなるのですが、コーナーが深くなっていくにつれて勾配が一気に上がっていきます。
そして2コーナーではほぼ全ての選手が左側に位置をずらしてくるので、第1コーナーは選手が横に並んだ3列目あたりを走ることが最も勾配変化を最小限に、スピードもそれほど上げなくてもついていける位置になります。
ちょうどその辺りの道路に亀裂が入っているので、その外側を走るのが目安になります。


2コーナーでその先の下に入る順番が決まり、逆バンクポイU字コーナーへと入っていきます。
U字コーナーを抜ける時には、1列になっているので、勢いの衰えない前でクリアが吉となります。
コーナーを抜けると、若干下さが気味で8kmコースの山岳賞への登りに入っていきます。
この登りは、左右に道が斜めになっているので、なるべく山側を走りたいですが、集団にいるとそんなことも言ってられないので、道の真ん中を走り、山頂手前の左コーナーだけ勾配がきついので、インを取らないように走ります。


山岳賞を過ぎると、高速ダウンヒルセッションです。
1箇所大きく左に曲がるコーナーがある以外、高速で降っていきます。
下きった右コーナーはイン側が砂が浮いていたので気をつけましょう。
そこを抜けると第2の激坂です。
ここは必ずアウターからインナーに落とすので、アウターのまま登り始めて、重くなってきたところでインナーに落し、リアのギアを軽くしていきます。
これをリアのみ軽くして行ってアウターローの状態から、インナーに変えると、ギアの変化も大きいし、何よりトルクをかけながらインナーに落とすので、チェーンを内側に落とす可能性が高くなります。
第2の坂を登り切る時、そのまま下に入るのではなく、平坦を
走ることになります。
ここで踏めるかどうかがアタックチャンスになります。
登りきったら、まずアウターにあげてからゆっくりと踏み始め、いつでもアタックに対応できるギア比にしておくことが重要になります。


5kmサーキットに戻ってくると、高速のヘアピンカーブが続きます。
前の選手から遅れることなく、冷静に曲がりながら体力を回復させていきます。

らだらの登りに入ります。
ボトムはコーナーのインがわが勾配変化が大きく、後ろの選手にアタックされる可能性が高くなるので、なるべく外側をスピードを落とさず駆け抜けます。
この登りは最後に勾配が急になる左コーナーがあり、そこまでに足をしっかり残しながらアタックに反応できる準備をしながら位置どりで良い場所に入ります。

最後の下を駆け降りると、ゴール前の登りに入ります。
最終コーナーのイン側を攻めたいところですが、バンプになっているので、遅めにインに切り込む形でコーナーリングをします。
最後の登りは右側が低く、左側のコーンのスレスレは勾配変化が最も少なく、その勾配変化を取り戻すのが、残り250mの場所になります。
奥まで行きたいことろを我慢して、左端のコーンに近い場所を通るが体力を温存

する上で最も大事なラインになります。


と長くなりましたが、動画を見ながらこの文章を読むとよりわかりやすく感じることができるかもしれません。


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