宮澤崇史
独断と偏見に満ち溢れた極私的な自転車コラム
全日本選手権当日に向けた試走。 動画を見ながら読むと、色々と情報が納得できる形で入ってくるかもしれません。 試走はレース2日前の20日木曜日から入った。 試走で重要なことは、どこで誰が何を考えるか? これはアタックポイントや、ポジショニング、周回数によって変わります。 展開によって考えることはさまざまなので、3周ほど走りながら先ずはコースどりを説明していきます。 第1コーナーは、イン側を走りたくなるのですが、コーナーが深くなっていくにつれて勾配が一気に上がっていきます。
初めての全日本選手権は選手も監督も同じ気持ちで臨んだ なにしろ、優勝を狙える選手に帯同するのは初めてのようなもので、與那嶺選手はヨーロッパで戦う経験も力も上の選手であり、緊張しないわけがない。 木下友梨菜は、昨年からチームに在籍して実業団を中心に活動をしている。 そんな木下はトレーニングも自分の好きな事を好きなだけ!楽しく!をモットーにこれまで走ってきた。 今年の目標には、富士ヒルクライムのゴールド(1'05を切ること)と、全日本選手権での優勝も入っていた。 流石にロード
始めてヨーロッパへ行ったのが、パリのシクロクロス世界選手権 そして、スイス、イタリアでのアマチュアレースだった あの頃のことをよく思い出すが、沿道の車は一時停止してその中を集団が走っていくことが当たり前で、風がふけば車ギリギリを走らなければ無らなかったことを鮮烈に思い出す。 グランフォンドを走れば先頭集団の前200mでどんどん車を止めていく そんなことが当たり前のようにレースが開催されていた。 フランスへ行くと、小さな周回コースを回るが各コーナーに立哨員が立っていて、車をう
スタートする時 大きな印象を感じ、その中にいる自分をリアルに再現できた時、スタートする そう、自転車に乗った時もそうだった 日本人が走っていないツールドフランス、そこを走っている自分はどんな気分なんだろう ポディウムでキスされているあの気分に浸りたい そんな他愛もない、下心の見え透いた夢がリアルになると人は燃えるのだ しかし、現実は違うと皆がいう あんなところで活躍なんて無謀だ、と言いながら自分の言うことの賛成者を探している そんな無駄なこといつまで続ける気だよ笑 何度言
2010年のツールド沖縄だったか 無線が使えなくなって、状況判断が非常に難しいレースになることが予想されていた。 レースとは、当日走り始めてからではわからない集団の空気感というものがり、それをいち早く感じて本日の作戦を決めることが非常に大事かつ、スピードが求められる。 レースも中盤に差し掛かり、逃げ集団がいる中辺戸岬の近くで本日の献立(テーマ)が決まったのだ。 「難しく考えず、楽して勝とう!」 がレースのテーマとなった。この先何が起きるかわからない中、レースは手に取るように
スプリントは大事 同じ力の選手同士の勝負になった時、ちょっとでもスプリント力があれば勝てる可能性が非常に高くなる。 自分はクライマーだから,,,と思っていても、スプリントの力はつけておこう。 必要な要素は速く動く+パワー(ポジション) 最も難しいのは、速く動くこと パワーや、ポジショニングは時間をかけて覚えることはできるが、なかなか速く動けるようになるのは難しい。 日本人として海外で戦おうと思ったら、スプリンターの方が得! なぜなら、クライマーや逃げ屋で結果を出すのは本当に
レースは必ずやってくる。 緊張には種類があって ☆良い緊張=準備ができている緊張 レースが始まっても穏やかな気持ちで、展開が起きてもその選手が何を考えて動いているのか。その先のシナリオまで分析することが瞬時にできる。 よく周りが見えている状態。 苦手分野では、ライバルにその不安要素を見せない為の工夫をトレーニング通り行えている。 ☆悪い緊張=準備ができてない=不安や焦り レースが始まると少々パニックに陥り、パニックの自覚がないけれどアタックを見るとどれが決まるんだろう、不安
挑戦する時は色々ある 明日の起きる時間をいつもより早くするのも挑戦だし 料理なんてしたことないけど、だ〜れも作ってくれてなかったら料理をしないと!と思うのも挑戦 普段挑戦は身近にあって やりたいこと、まぁ自転車選手にとってはトレーニングだったり、レースだったりするんだけど レースに関してよく聞かれること 「レースで緊張しますか?」 するわけないじゃない! というのが答えなのだけれど なぜ緊張しないかの答えを明確に言える選手はあまり多くない 緊張して困ることは 現場では:
夏合宿 Team UKYO 、マトリックスとたまたま同じタイミングで同じ宿だったので、一緒にトレーニングへ 合宿中に気づいた事「監督から言われるよりも、周りの選手に言われた方が、感じた方が受け入れやすい」と言うことについて書きていく 常に選手が意識的に行うことは、今のタイミングでのペースはこれで良いか?練習メニューではどんなレース状況を思い描いて組み立てているか?それは何km地点なのか?そこから勝ちパターンに持っていくにはこの先どうするか? など、なかなか選手へ伝えるのは
ルーティーン このnoteを更新し続けてきたが、家族の入院で書くことを怠ってしまった 毎日書き続けることは難しい しかし、書けない時書く気になれない時もある 選手で走っていてもそうだ 走りたくない時、走り続けなければならない時 少なからず選手である以上、走り続けられなければ選手として終わっていってしまう 続けることは自分を維持し、次の目標を見つける行為である しかし、やりたくない事はやらない方がいい なぜならそんな気持ちで走っても自分にプラスにならないからだ 選手である
怪我のリスクを減らす方法の1つに、なるべく背中から落車をすることを選手時代心掛けてきた。 背骨が折れたら大事故な事はもちろんあるが スピードが出ている状態で転ぶと、基本出っ張っている場所(肩や頭)に大きな衝撃を受けやすい 人体とは不思議なもので、強い衝撃を受けた瞬間特定の場所を守ろうと筋肉が硬直するという反応があり、これは意識とは違った判断で体を守ろうとする機能だ 特に脊柱起立筋は、その傾向が非常に強く 背骨を守るためにガッチリと固まる スピードも出ている事で、体の皮膚は
自転車に乗り始めた時 そう、あの時の感動は忘れる事ができない そして、初めてレースに出た時自分がどんな気持ちで走ったか鮮明に覚えている 今日、中学生がベルマーレのトレーニングに参加した 彼から見たら日本のトップ選手と一緒に走れるまたとないチャンス! 心躍った状態だったと思う ではそこでどんな経験をさせてあげられるか? 8段変速の自転車で望んだトレーニングは、とてもとても苦しい時間だったと思う こんな経験をした事がないだろう しかし我々ができることは、彼に次への目標そしてこ
選手である上で苦しむのは当たり前 でも、どこで苦しむかが最も大切 トレーニングはとことん苦しむべきである レースは終盤のレースを決する時が1番の苦しみどころ そのためにトレーニングで苦しむべきである ということは? トレーニングでは自分に弱いところをさらけ出せるかが重要になる トレーニングは失敗の連続でいい その代わり、レースでは失敗を出さない事が最も重要なポイントだ トレーニングパートナーや、チームメイトに弱点を曝け出すことによって 自分の実力を知ってもらい レースで
チャンスとは? チャンスとは、チャンスをチャンスと感じれる人 そして、チャンスを掴める準備ができている人のみが手に入れる事ができる これってチャンスだったんだ! みんな口々にそう言います 年齢を重ねてから、『あ〜、あの時言ってたのはこういう事だったのか」!はよくある話で いやいや、年齢を重ねる前にこれチャンスだよね!?を伝えたかったからあの時話したよね?と言っても、若いから(笑 ということはよくあります 以前にも24才の後輩に話した事が、その選手が30歳を超えてから「あ
みんな頑張ってる ベルマーレの選手とトレーニングをする事が増え、今まで自分が想像していなかった以上のトレーニングの強度と、回数が増えて思わず 「今までトレーニングをちゃんとやっていると思っていたけど、全然やってなかったんだな〜って気付きました」と トレーニングは内容を理解する事がとても大事で 1日のトレーニング内容をこなしたらOKなのだろうか?という疑問を常に持って欲しい。自分にとって目の前にあるレースで結果を出すには、この先自分が狙ったレースで結果を出すためには、今日のト
レースを走る上で大事なことは 展開を目で見れて判断しているか? レースは後ろでは行われてない、誰もがわかっているが前で行われている ということに気づけない選手は多い レースは誰がどんなタイミングで動かしているかではなく、誰が何を目的として動かしているか? そこを見誤っってはいけない その続きに周りの足を見ながら展開を作っていく 損得感情的には、一番良いタイミングで勝ち逃げに乗る事が良いと思われるかもしれないが、勝ち逃げができるまでもプロセスがある プロセスを眺めている選手