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粋なレースコラム <cycle road race>

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独断と偏見に満ち溢れた極私的な自転車コラム
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記事一覧

ブエルタ・あ・エスパーニャ 終わって

2016ブエルタが終わった。

連日目をこすりながらなんとか起き続け、目の下のクマがそろそろシミになりそうな21日目の最終日、12時すぎかよ〜!!!
と叫びたくなる、スペイン時間での放送。
まぁ、それがスペインですよね。
プロのレースでも、レーススタートが午後の3時。終わりが夜19:00なんてレースもあるスペインでは、そもそもの11:00とか12:00のスタートはスペイン選手にとって、スタッフにと

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ブエルタ・あ・エスパーニャ フミ敢闘賞

第18ステージJsportsをつけた途端、目に飛び込んできたのが別府選手が逃げに乗っている姿だった。
今大会、積極的に逃げに乗る為動きに動きまくっていた別府選手が、ようやく乗れたのが18ステージということは、グランツールで逃げに乗る難しさを感じずにはいられない。

今年のブエルタが始まって序盤のレポートを見ていると、1000W近くでアタックしてもなかなか逃げに乗れない上に、コースのプロフィールマッ

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ブエルタ・あ・エスパーニャ マイペース走法@クリス・フルーム

昨日の第17ステージも、最終マス・デラ・コスタでの死闘がレースを左右した。

チーム総合1位のBMCが、逆転されることを恐れペースを上げた集団は、前に追いつくことはなかったが、誰もが恐れる2回目休息日明けは総合上位陣のテスト日でもあった。
総合上位の中で、マス・デラ・コスタの上りに入った瞬間、前方に位置取りできていた選手はクリス・フルーム以外ほぼ全員。

残り1kmを切ってアタックに出たコンタドー

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ブエルタ・あ・エスパーニャ 集団内の位置取り

コントロールをする事は、どのチームもどちらかというと避けたい走りだ。

しかし、その走りこそを得意とし、レースを牛耳る走りに定評のあるTeam SKYは、自転車観戦歴の短い人にとっても「このチーム強いな〜」がわかりやすい王者の走りだ。そんなSKYの走りを他のチームはどう見ているのだろう。そして、同じように走りるチームが出てこないのは、どうしてなのか?を考えてみた。

SKYのチームトレインは、常に

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ブエルタ・あ・エスパーニャ 2016 スプリントに関する考察

ブエルタだけにとどまらず、最近では総合系の選手が落車することが多くなった。なぜ?

①スプリントステージでも、集団内にいたら以外とタイム差を取られている場合がある

②チーム毎に隊列を作るので、高速でも集団が横に広い(コーナーの進入が危険)

①コーナーの多いゴール前のスプリントステージでは、コーナーを抜ける毎に集団は細く長く1列に近づいていく。もちろん道幅が広ければそんなこともないのだが、後ろに

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ブエルタ・あ・エスパニャ 2st & 3st

第2ステージはオウレンセ〜バイオナまでの160.8km

レースは逃げを吸収した後スプリントとなり、メールスマン(エティックスクイックステップ)が勝利した。同じ集団の中では、別府選手がチームメイトを残り1kmまであげるアシストとしての走りや、チームメイトのズルロの代わりにスプリントに参加した新城選手が15位でフィニッシュした。

さて今回は新城選手のスプリント前についてちょっと妄想してみた。

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ブエルタ・あ・エスパーニャ 2016

2016年ブエルタ・ア・エスパーニャ始まった。

初日のチームタイムトライアルは、すべての選手が緊張するもの。それは、エースの為に1秒でも早いタイムでフィニッシュする為に、全力で走りきらなければならないからだ。

スタートから全力で走るタイムトライアル競技は、コースの下見を入念にする。でも、あまりにも走りや選手同士の会話に集中しすぎるとカチューシャのように途中で道に迷ってしまう?なんてのは本当にあ

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寒い寒い北のクラシックの罠

リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ

雨、晴れ、吹雪、このままレースは続行されるか?0℃近い寒さと目まぐるしく変わる天候の中、レースはゴールへ進んで行く。

寒さの中、レインジャケットの中にも防水ジャージを着る選手が多く、脱いでは着て、着ては脱いでを繰り返す。選手の口からは白い息が出続ける。そのスピードは例年よりも遅く感じるスピードだった。気温が落ちると、体が動かなくなる。そして、雨でブレーキン

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アムステルゴールド2016 牽制?

アムステルゴールドレースと言えば、日本を代表とする新城選手が得意なレースだが、今年は骨折によってスタートラインに並ぶことができなかった。

北のクラシックはレースコースを隅々(1000のコーナー)まで知らないと、レースに振り回されて足を使う羽目になる。2016年のアムステルゴールドも例年通り激しい展開の中、位置取りが激しく、集団は伸び、アップダウンが常に集団全ての選手を6時間という長い時間、消耗さ

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落車・落車・なぜ落車?

2016パリ〜ルーベがスタートから放送ということで、今まであまり見たことの少ないアタック合戦の凄まじさを感じた視聴者は少なくなかっただろう。

今年のパリ〜ルーベは右後ろからの追い風に押され、ハイスピードの展開となった。選手にとって一番苦しいこの追い風+横風は、スピードは速いわいい場所がないわ、コーナーが加わってレースの中で前から15人くらいの選手がやりたい放題のレースになる。

70kmにも及ぶ

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カンチェラーラの展開の読みと走りは!?

昨日行われたロンド・ファン。フラードレン。モニュメントの中でもキングオブクラシックと言われる1DAYライダーなら誰もが憧れるレースだ。

インターバルが繰り返される集団内は、上り、石畳、コーナー前の位置取り、風が容赦なく選手を苦しめる。集団の先頭にはいつも同じチームがコントロールしているわけではないのは、上りとコーナーが多い特有の地形と、上りの度にペースを落とせないレース展開が、常に前でコントロー

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デパンヌ2016 第2st エティックスの失敗

ブリュッセルの空港でのテロ以降、ベルギーという国を代表する自転車レースが途切れることなく続いているのは、自転車熱の凄まじさを感じる。

そんなベルギーはフランドル地方を横断するデパンヌの第2ステージが行われた。第1ステージでは風が吹き荒れる中、逃げ集団の逃げ切り勝ちを収めたが、第2ステージは集団スプリントに持ち込まれた。

レース終盤は周回コースとなっていて、4回目のゴール通過がフィニッシュとなる

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