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ブエルタ・あ・エスパーニャ 終わって

2016ブエルタが終わった。

連日目をこすりながらなんとか起き続け、目の下のクマがそろそろシミになりそうな21日目の最終日、12時すぎかよ〜!!!
と叫びたくなる、スペイン時間での放送。
まぁ、それがスペインですよね。
プロのレースでも、レーススタートが午後の3時。終わりが夜19:00なんてレースもあるスペインでは、そもそもの11:00とか12:00のスタートはスペイン選手にとって、スタッフにとって自国開催のこのレースは早朝レースのようなものだっただろうか(笑)。


2016年のブエルタを見ていて、やはり前評判通りキンタナの強さが抜きに出て強かった印象の強いレースになった。
しかし、キンタナの走りに余裕があったかと言われたら、そうではなかっただろう。マイヨ・ロホを獲得した日のインタビューでは、不安そうな表情すら伺えたが、日に日に自信をつけたというよりも、チームメイトの強力なバックアップによって、集中力が高まっているといえる表情に変わっていった。
彼の目つきが日に日に変わっていった中に、後から付いてくるかのように自信をうかがわせる表情が付いてきた。

キンタナにとって最も強いライバルは、クリス・フルームだった。
フルームは、ツールのような何が何でも勝たなければ!という気迫はコンディションも含めて強く感じられなかったが、今回の敗退よりも来年以降のキンタナとの決戦をどう戦うかを考えることの方が、レース後フルームにとって大きな課題になるレースとなっただろう。

コンタドールはココ一番での強さを見せることなく終わってしまうシーズンとなるが、今ある課題はコンディションよりも、自転車を扱うてテクニックを恐怖心を払拭しながら立て直さなければならないだろう。

いずれにせよ、この21日間を戦うレースで結果を出すことは並大抵のことではない。勝利の為に1年間を過ごす生活はもうすでに始まっている。

今回のブエルタからこのnoteを書かせていただき、ご購入いただいた方々にはこの場を借りて感謝の気持ちをお伝えします。
自転車レースは、タダで見ることが当たり前にでき、情報もタダで多くの事がネットを介して入手する事ができます。
しかし、その現状が自転車界でお金が回らない環境を作っていると思うし、それが自転車界の発展を阻害している大きな問題だと思っている。
私がこうして100円で文章をお買い上げ頂いている事はお金を稼ぐことを目的としているのではなく、自転車界のタダで当たり前を少しでも変化させていく事ができたらと思い、やらせていただきました。

もちろん、それが正義と言いたいわけではなく、お買い上げ頂いた方々は少なからずそう言った本質を感じてらっしゃる方々なんだな。と思ってます。
一時期ジャパンカップも有料になることで、多くの不満な声が聞こえてきたことがありましたが、本当はそういう文化を日本から世界に発信していくことのできるのではないでしょうか。自転車後進国としての観戦文化作りが、今後自転車界を救っていくのではないかと、思っていたりもしてます。
いずれにせよ、サイクルロードレースが世界の中でメジャーなスポーツとなり、もっともっと盛り上がる事に尽力したいと思ってます。

今後も思ったことを書いていこうと思ってます。
応援、ありがとうございます。そして、もっと楽しい文章を書けるよう頑張っていきたいと存じます。

最後に、今回絵を描いていただいたろすモンに感謝。

宮澤崇史



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