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くらしつくり実験

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エアコンの掃除は草むしりから。

エアコンの掃除は草むしりから。

エアコンの掃除は草むしりから梅雨に入って、ジメジメする日が続いている。

暑いのか寒いのか微妙な気候には腹の底に鉛が沈んでいるような、ネバネバしたものが体にまとわりついているような、どんよりとした気分になりがちだ。

かといって、心機一転ハツラツに体を動かしてリフレッシュしようという機にもならず、そんなことを考えている内にソファーに張り付いて、ますます動けなくなってしまう。筆を取る手も軽くない。

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ポテチロケットと月の裏側

ポテチロケットと月の裏側

人類ポテトロケット計画「毎日こんなにたくさん作って、一体どこいくんやろ?」

アサヒビールの銀色の缶を手に、母が驚いていいる。

テレビでは、ものづくりの背景を取材した教育番組がついていた。

あるチョコレートが毎秒何個売れているとか、工場で毎日何万人分のポテトチップスが作られ続けているとか、そんな内容だった。

洗浄されたおびただしい数の芋たちが、ボブスレーのように滑走し、油の海に次々とダイブを

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家とHOME

家とHOME

不思議な体験を書こうと思います。話の主人公は簡素な手作り茶碗蒸し。
一口食べたあと、しばらく涙が止まりませんでした。

お預けティータイムちょうど昨夜の出来事です。

恋人が最近忙しそうなので、好物の茶碗蒸しを作ってやることに。

前回は器が小さかったため、一瞬でなくなってしまいました。
その反省を生かして、今回は大きなグラタン皿を使って手掛けます。

濃い味が好きな恋人は名古屋出身、リサーチ済み

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ビバ・オテラ・ライフ

ビバ・オテラ・ライフ

おみくじだいすき

宿場町に眠る寺我が家から歩いて2分のところに、由緒正しそうなお寺があります。


川のほとりにあるこの場所は、どうやら、有名な宿場町だったそうです。


国道の走る陸橋ができるまで、たくさんの渡し船が往来する場所でした。


今は船の代わりに市営タクシーが街を走り回ったり、駅前に溜まったりしています。


ドライバーの顔は大概眠そうで、昔もこんな表情でみんな舟を漕いでいたのでし

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ナメピーとナメないピー

ナメピーとナメないピー

優しい店長と緊張した彼女ドギツイ緑色の看板を背負ったリサイクルショップが近所にある。

山のような服に合計80円の値を叩きつけられて、心折られたのも懐かしき思い出。

今回は我が家のゲーム機・プレイステーション2が映らなくなったので、代わりのパーツを手に入れるために訪れた。

早々に目当てのものが見つかり、ホッと一息、ゲームが壊れたことについて店長さんに話してみた。

なんだかんだ会話が弾み、最終

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銀座通りと宇宙船

銀座通りと宇宙船

宇宙船ヤギ、母星まで300キロ今日はSFチックにはじめてみよう。

宇宙船ヤギ号は10年前、愛知の母星を後にした。

横浜に駐在中推進力をぐんぐんと伸ばして、第2宇宙速度を突破。日本の重力を振り切り、欧州圏へ。

イギリスで機体改造後、フィンランドの心地よい引力を利用してヨーロッパ・アメリカ大陸上空を通過。

母国の重力を使って再び他の惑星に向かおうとするも、再突入の際に機体は大破、推進力が大幅に

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See you down the road/ノマドランド

See you down the road/ノマドランド

話題作、ノマドランドを観て来ました。

現在、心に刺さったものと向き合うため、必死に机にしがみついています。

ノマドランドとは。今回わたしが観てきた映画「ノマドランド」

一言でいうと、「キャンピングカーで高齢の女性がアメリカを渡り歩きながら暮らす」という話です。

聞くだけだと、新しいタイプのヒッピー映画かなにかだと思うことでしょう。「Into the wild」などのように、若者が自然に生き

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ライスワークとライフワーク I

ライスワークとライフワーク I

ライター・デビューライターを始めてから数ヶ月がたった。

生業としての文章、そのことに違和感を抱くことが多くなってきたので、ここで一旦、これまでの動きを整理してみようとおもう。

まず、自分がライターを始めた当初の理由は、「感じたことを人に伝える手段」を得るためだ。

自身の経験を用いて、だれかが「自分らしいくらしを持つ」お手伝いがしたい。

その"だれか"にとって価値のある表現ってなんだろう。も

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