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読んだ本たち

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読んだ本の感想とともにつづる、エッセイのようなものです。
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記事一覧

無理をしない、長時間労働もしない。それでも年商3億円の人気店となった理由とは。『山の上のパン屋に人が集まるわけ』

無理をしない、長時間労働もしない。それでも年商3億円の人気店となった理由とは。『山の上のパン屋に人が集まるわけ』

いつか自分の本屋を開きたいという夢がある。これは夢も夢、実際できるかどうかもあやふやな、かなりほんのりとしたものだけれど。

たまに、本屋をやるならどんなところにしようかと夢想する。
自然豊かなところがいいかな、お客さんがゆっくりと過ごせるような。
でも、交通の便が悪いとお客さんが来ないかもしれない。
ならやっぱり街中?なんなら駅近のほうがいい?人通りの多いところのほうが、お客さんの目に留まりやす

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10月に読んだ本と、個人的ベスト本

10月に読んだ本と、個人的ベスト本

10月に読んだ本は7冊でした。
もっといろいろ読んだ気がするけど、案外少なかったなという印象。
そのかわりすごく勉強になったり、考えさせられたりする本が多くて、読んでよかった~!と思える本ばかりでした。

朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術 奥山晶二郎

実はわたくし、記事のタイトルを考えるのが超絶苦手でして。自分でタイトルをつけるタイプの記事を提出すると、掲載時には違うタ

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最近読んで面白かった本の話

最近読んで面白かった本の話

Twitterでの読了記録投稿は最近できていないのだけれど、本はいろいろと読んでいます。

十二国記シリーズ『黄昏の岸 暁の天』

いやもう、ほんとーに面白かった。
これを読む前に『魔性の子』を読んでいたので、「高里が蓬莱に行っているあいだにこんなことがあったのか……!」って、二つの世界を垣間見ているようでわくわくした。

なぜ泰麒はいなくなってしまったのか?驍宗はどこへ行ってしまったのか?
高里

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2022年、読んでよかった3冊

2022年、読んでよかった3冊

2022年も、たくさんの本に出会えました。

Twitterで上げた、今年のベスト本10冊。
どれも読んでいたときのことが思い出せる、大事な本たちです。

特に印象に残っているのは、『目の見えない白鳥さんと、アートを見にいく』、『夏物語』、『毛布 あなたをくるんでくれるもの』の3冊。

『目の見えない白鳥さん』は、今までの自分の価値観を捉え直すきっかけをくれた本でした。
分かり合えなくてもいい、ア

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アートって、実は懐が深いのかもしれない。【目の見えない白鳥さんとアートを見にいく】

アートって、実は懐が深いのかもしれない。【目の見えない白鳥さんとアートを見にいく】

最近、アートに興味を持ち始めた。
これまでも、たまに気になる展覧会があればふらっと見にいったりしていた。けど最近は、もっと能動的に、積極的に、アートに触れたいと思うようになったのだ。

きっかけは、川内有緒さんの『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』という本を読んだこと。

この本を読み始めて以来、わたしの中のアート熱とも言えるようなものが、大きく動き出すようになった。
そしてこの本自体のこと

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キッチン・ブルー【読書記録】

キッチン・ブルー【読書記録】

久しぶりに、すごく共感する作品に出会いました。

遠藤彩見さんの『キッチン・ブルー』という本です。

食事を作ることや食べることにまつわる、6つの話が収録されています。

この中の一つに『食えない女』という話があって、これにすごく共感しました。

❁あらすじ

主人公・灯(とも)は、他人と食事を共にすることができない「会食不全症候群」。

そのせいで、周りの人からは「付き合いが悪い」「頑固」と陰口

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『三行で撃つ』を読んだので、ライブ映像を自分なりの表現で文章にしてみた

『三行で撃つ』を読んだので、ライブ映像を自分なりの表現で文章にしてみた

また、すごい本に出会ってしまった。

近藤康太郎さんの『三行で撃つ』という本です。

SNSなどで、複数の方がおすすめしているのを見聞きして、気になっていた本。
評判に違わず、とても刺激的な本でした。

読んでる間、ずっと脳と心がピリピリ刺激されるような感じがしました。痛いような、うずうずするような。

面白い本を読めている高揚感と、自分でもこれほどまでの文章を書けるようになるのだろうかという緊張

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往復書簡 限界から始まる【読書記録】

往復書簡 限界から始まる【読書記録】

さかのぼること10年以上前。大学生の頃に、ジェンダー論の授業を取っていた。

その授業はシンデレラのような、これまでの物語で描かれてきた受け身な女性を批判的に見る内容で、「女性も男性と同じように生きるべき」「弱くて守られる存在ではなく、女性も強くあるべき」というメッセージ性の強いものでした。

けど、単位のためになんとなく取っただけの授業ということもあり、当時はジェンダーやフェミニズムというものが

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きれいになりたい気がしてきた【読書記録】

きれいになりたい気がしてきた【読書記録】

わたしにおしゃれな人が乗り移ったら、どんなふうになるのだろうか、と、ふと考えたことがある。

こじゃれた髪型とか、ファッションとか、メイクとか、自分でやるとどうもいまいちな感じになるというか。なんとなくコレジャナイ感があるのです。

そんなわたしの身体に、おしゃれな人の精神が乗り移ったらどんなふうに装うのだろう。自分では今まで考えもしなかったようなファッションや髪型をしてくれるような気がして、ちょ

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読んでよかった本たち〈2022.4〉

読んでよかった本たち〈2022.4〉

GW、終わってしまいましたね。みなさまどこかにお出かけしたりしたのでしょうか。
わたしは仕事でGWというものが存在しなかったのですが、お休みが少しだけあったので埼玉県にある角川武蔵野ミュージアムに行ってきました。

本に囲まれた空間って、本好きにはたまらないですよね……。もはや住みたい。暮らしたい。

❁4月に読んでよかった本
さて。
もう5月も半ばに差し掛かってきましたが、4月に読んだ中でよかっ

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最近読んで良かった2冊

最近読んで良かった2冊

こんにちは、yukaです。

ここのところ急速に冬に向かっている感じがしていますが、いかがお過ごしですか?
わたしは先日、今季はじめてニットを買いました!仕事は内勤なので、まだ着ていくには少し早いかな?とも思いつつ、袖を通す日を楽しみにしています。寒いのが苦手でこれからの季節はちょっと憂鬱なので、ちょっとでも楽しみを作っていこうと思っています。

❁最近読んだ本のことさて、このへんで最近読んだ本の

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心の栄養になる漫画『メンタル強め美女白川さん』

心の栄養になる漫画『メンタル強め美女白川さん』

こんにちは、yukoです。

今回は、最近読んですごくよかった漫画の話をしようと思います。

さっそくですが、それがこちら。

獅子さんの『メンタル強め美女白川さん』という作品です。

<あらすじ>
私の辞書に「ひがみ」の文字はない。女子の自己肯定感が世界を救う!

メンタル強め美女・白川さんが、ひがみ、嫌がらせやマウントなど、女性を苦しめるプチストレスをはねのける。現代の闇と戦うすべての女子に捧

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9月に読んだ本と、個人的ベスト本

9月に読んだ本と、個人的ベスト本

こんにちは、yukoです。

あっという間に10月も半ばですね。今さら感は若干ありますが、9月に読んだ本のまとめと個人的ベスト本について書いておきたいと思います。

9月は11冊の本と出会いました。その中から、今回は4つの作品をご紹介します。

❁髪のこと、これで、ぜんぶ。/佐藤友美髪にまつわるさまざまな疑問に答えてくれている本です。
最近髪色がどうもしっくりこなくてこまめに染め直したりしていたら

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ユートピアは、本当にあるのか?『ここじゃない世界に行きたかった』

ユートピアは、本当にあるのか?『ここじゃない世界に行きたかった』

ここじゃない世界に行きたい、と思っていた。

転職して、今の仕事に就いてから丸4年。最初のころは慣れないことばかりの業務とついていけないスピード感に目が回りそうになっていた(もしかしたら実際に回っていたかもしれない)この仕事にも、今となってはすっかり慣れた。

慣れてみて気付いたのは、毎日毎日同じことを繰り返しているだけ、ということだった。

毎日、同じ業務を機械のようにこなす日々。退屈なルーチン

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