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エレーナ少佐のサドガシマ作戦(17)迎撃作戦Ⅳ、第三撃弾道弾

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(17)迎撃作戦Ⅳ、第三撃弾道弾

前回の話(17)Ⅲ
次回の話(17)Ⅴ

★アニーの奇跡、S-4001号指揮通信車

「これで一巻の終わりか」と羽生がつぶやく。「あと残り1発なのになあ。砲身が焼け切れるなんて・・・」
「羽生中佐、まだ手はあるはずです」とアナスタシア少尉。
「何が考えられるんだね?」

 アニー、考えろ。考えろ。何か忘れているぞ。考えろ、と自分の頭を叩いた。ロシアの滑空ミサイルYu-71をパクった中国のWu-14のコピーがこの北朝鮮の滑空ミサイルだとすると・・・もしかすると・・・

 アニーは、砲身が焼け切れたレールガン車輌から駆けだした。「アニー、どこに行くんだ?」と羽生が怒鳴る。「S-400を管制する指揮通信車です!1号車です!まだ手があるかもしれません!」「なんだと?」と羽生もアニーを追いかける。

 アニーは通信車の電源を入れた。パソコンを立ち上げる。中佐も通信車のモニターを調整した。滑空ミサイルがモニターにプロップされた。
 
「ロシアの滑空ミサイルYu-71をパクった中国のWu-14のコピーがこの北朝鮮の滑空ミサイルだとすると、もしかすると・・・」
「もしか?」
「羽生二佐、管制誘導プロトコルを中国がいじっていないで、北朝鮮もそのままだとすると・・・このS-400の指揮通信車のPCの中に、確か、私、Yu-71の管制誘導プロトコルをコピーしていたんですよ」
「よく、そんなものをコピーしてたな」
「プロトコルの改良ができないかな?って思いまして・・・どのフォルダーだったけかな?・・・あった、これだ。ミサイルの指令誘導(Command Guidance)の周波数は・・・10.298GHz・・・ID?・・・ミサイルのID?」

 アニーがPCの画面を見て首を捻っていると「アニー、これじゃないか?」と羽生が指揮通信車の画面のミサイルの表示にDF-ZF-3559とあるのを指さした。

「え~、そんなところになんで表示されているの?おまけに『DF-ZF』って人民解放軍のものじゃないの?」
「同じシステムだから、検知したのかも・・・もう、これを使うしかないだろ?」
「ラジャ、DF-ZF-3559・・・ダメ!」
「ハイフンを除いて入力したら?」
「え?そんなことで?DFZF3559・・・あ!ハックできた!」
「おおお!アニーすごいぞ!」
「目標変更・・・できる?・・・二佐、目標変更可能!」
「で?」
「緯度経度を入力!どこだ?どこにする?・・・頭が回んない!・・・えっと、北の誘導電波の発信源は?・・・N39°00'59.9"、E125°50'52"?、ここね。コピペして、もう、これ入力しちゃえ・・・よし、スラスター噴射開始・・・戻ったわ・・・」

「回避できたのか?アニー?・・・本当だ。こっちのモニターに出てる。反転してるぞ!」
「やった!」
「でも、どこに?」
「とっさに、誘導電波の出ている緯度経度データを打ち込んだんですが・・・N39°00' 59.9"、E125°50' 52"ってどこ?ええっと、ええっと、どこ?・・・あ!・・・ぴょ、平壌の美林空軍基地・・・です」
「平壌?平壌にUターンさせちゃったの?」
「平壌の市街地近傍に向かいます。え~、美林空軍基地は、平壌中央駅から・・・10キロの地点です」
「目標を解除して、無人地帯に向かわせられないか?」
「あの・・・ロック済み・・・解除不能であります!」
「平壌の人口は・・・3百万人!」
「二佐、まずいですね?私、大量虐殺をしてしまうのでありますか?」


「エレーナ少佐、全弾撃ち尽くして要員が退去したS-4001号車の指揮通信車が稼働しております」
「なんだって?通信をつなげ!S-4001号指揮通信車!こちら、レーダー管制室、誰かいるのか?何をしている?応答せよ!」
「こちら、1号指揮通信車、アナスタシア少尉であります」
「アニー、何かしたのか?」
「北の最後の滑空ミサイルをハックいたしました」
「貴官がか?!どうやって?」
「ロシアのYu-71の管制誘導プロトコルを使用いたしました」
「でかしたぞ、アニー」

「それがですね」とアニーが説明しようとすると、横から羽生が「エレーナ少佐、羽生だ。アニーと一緒にいる。それがだね、目標変更の緯度経度座標をとっさのことで、北の誘導電波の出ている美林空軍基地、平壌中央駅から10キロ地点を入力してしまって、今、滑空弾は平壌に向かって反転しているんだ」とアニーにウィンクして説明した。

「え?平壌でありますか?」
「そう、平壌なんだよ」
「それじゃあ、もしも、戦術核を搭載していたら・・・」
「平壌上空で爆発してしまって、市民3百万人が犠牲になる」
「解除信号は?」
「やってみたが、解除できん」

「エレーナ少佐、鈴木三佐、滑空弾が朝鮮半島西岸から200キロです」
「あと、3分じゃないか?」
「あ!速度が落ちてきました!」
「どういうことだ?」
「燃料切れ、じゃないですか?」
「やった!」
「急激に高度が落ちてます。水面まであと30秒・・・20秒・・・10秒・・・着水・・・爆発は・・・なしです」


「聞いたか?アニー、ラッキーだったな。うまくやったよ。キミは英雄だ!」と羽生がアニーの肩をポンポン叩いた。
「中佐、幸運でありました。もうちょっとで、歴史に残る大量虐殺者になるところでした」
「まあ、北も佐渡ヶ島住民をレーダー基地もろとも大量虐殺しようとしたんだ。撃ち落とした弾道ミサイル、滑空ミサイルだって、目標は東京首都圏はじめ、関西圏、自衛隊基地、在日米軍基地だ。やつらは大量虐殺を目論んだんだ。正当防衛と言えたと思うよ。ま、その時は私が緯度経度を入力したと言い逃れできたと思うぞ」
「そんな・・・事実を話してますよ、その時は。でも、平壌に命中していたら寝覚めが悪かったと思いますわ」
「だから、ラッキーだよ」

「・・・ああ、興奮してしまって・・・」
「うん?どうした?」
「・・・誰かに抱かれたいです!」
「そうか。死の瀬戸際を味わえばそうなるかもしれん。待ってろ」とトランシーバーを取り出した。

「こちら、羽生、変電所の小野寺三尉、どうぞ」
「小野寺であります。何が起こっているんでしょうか?」
「ああ、一件落着だ。今、アナスタシア少尉をそっちに送るから、彼女に聞け!」
「ハ、ハイ!」
「それで、仮眠室かどこかで、彼女を介抱してやれ!」
「アナスタシア少尉は負傷したのですか?」
「負傷したとも言える。小野寺、少尉といつもしていることを今度は時間をかけてやってやれ」
「ハ、ハイィ?」
「少尉が誰かに抱かれたいと言っているんだ!抱いてやれ!私が許可する」
「・・・」
「返事は?」
「りょ、了解であります」


★北、第三撃弾道弾防衛、レーダー管制室

「S-4001号指揮通信車、羽生二佐、アナスタシア少尉!喜ぶな!次が来たぞ!第三撃弾道弾が飛来中!北、順安からだ!弾道ミサイル発射を確認・・・第三撃、6発・・・目標は・・・市ヶ谷2、横田2・・・佐渡2だ!」アデルマン大尉の叫びがスピーカーから流れた。

「おおお、神様!ダメだわ!」

 南禅が「羽生!レールガンは?冷却機構は?まだ温度が下がらんのか?」「南禅、最後に確認した砲身の温度は900℃だった。冷却ポンプはオンのままだが、まだ下がってないだろう。ダメ元で見てくるが」

 弾道ミサイル防衛(BMD)システムのモニターの監視員が「三佐!『ちょうかい』4発、『あたご』2発、SM-3、発射しました!」と叫んだ。

「北の弾道ミサイル6発にSM-3も6発。撃ち漏らしたらアウトだぞ!市ヶ谷、横田はまだPAC-3があるが、こっちはS-400は弾切れだ!」

「・・・市ヶ谷2、横田1、佐渡1、命中しました!・・・横田1、佐渡1、残ってます!向かってきます!」
「これで一巻の終わりか!残念だ!」

★援軍、レーダー管制室 ↔ ウラジオストック

 アデルマン大尉の座っているデスクのロシアの管制装置が作動した。「アデルマン大尉、聞こえるか?こちら、ウラジオ!」「その声は・・・ジトコ大将!アデルマンであります!」「エレーナとワシの婿殿を呼べ!大至急!」「了解であります!スピーカに切り替えます!エレーナ少佐!鈴木三佐!」と二人を呼ぶ。

「鈴木三佐、エレーナ、至急、自衛隊、在日米軍、日本政府、米国政府に連絡!これより、ロシア連邦東部軍管区は、北朝鮮及び中華人民共和国北部戦区への攻撃を開始する!まず、横田、佐渡への弾道ミサイルにS-400を発射する!繰り返す、横田、佐渡への弾道ミサイルへの迎撃処置である!日本国への攻撃ではない!至急連絡されたし!」
「了解!」エレーナとヒロシが同時に叫ぶ。

「通信士!市ヶ谷に通信、ウラジオストックより横田、佐渡への弾道ミサイル迎撃のS-400が発射される。これは日本国への攻撃ではない!米軍、日本政府、米国政府に通達されたし!」
「ラジャ!」

 エレーナがロシア軍の管制パネルのマイクに向かって叫んだ。「パパ、この状況がどうして分かったの?」「そちらのロシア軍の弾道ミサイル防衛(BMD)システムと自衛隊のBMDがリンクしているだろう?佐渡のBMDにウラジオのBMDをリンクさせたから、自衛隊のデータはこっちで見えるんだよ」「あ!機密漏洩!自衛隊に怒られる!」「この状況では仕方ないだろう?」

「北朝鮮が佐渡ヶ島を攻撃するということは、佐渡ヶ島のロシア軍を攻撃することであり、その際は、ロシア連邦軍東部軍管区は北朝鮮に対して攻撃を開始する、と既に通告してある。バカ者共め!佐渡ヶ島のロシア軍を攻撃することは、ワシの娘を攻撃することでも有る!」とジトコ大将。

「戦闘に私情を挟んではいけません、って大将、あなたが言っていることよ。でも、助かった。ありがとう、パパ」「ワシの婿殿もいるんだ。ワシの家系の存続もかかっている。孫が生まれたら、ロシアのクォーターだぞ。娘がいいな」「何を呑気なことを言ってるの!」

「ああ、そうそう、北朝鮮への攻撃は、北朝鮮+中国の北部戦区への牽制であって、大規模介入、干渉はしないつもりだ。ワシからも日本政府、アメリカ政府に通告しておくが、そっちからも両政府に連絡しておいてくれ。勘違いされちゃあ困る」
「習近平にも、『あなた方が手を焼いている北部戦区のバカ者共へのお仕置きであって、中国の内政に干渉するつもりはない、中国領土への侵攻もない』と言ってある。習近平は渋々了承したよ。内心は、これで北部戦区の反乱分子を駆逐できる、とでも思っているだろう。この介入は、モスクワの承認は得ていないし、得るつもりもない」

「中央軍管区の連中が同意すれば、中央軍管区のオビ川以東と東部軍管区がロシア連邦から分離、独立して、東ロシア共和国でも極東ロシア共和国でもなんでもいいが、そういった国家を創設する」
「東ロシア共和国は、速やかに北方四島を日本に返還する。そこに在日米軍基地を設置しようとどうしようと、知ったことではない。見返りとして、日本企業の樺太、サハリン2への継続投資を要求する」

★ジトコの戦略、ウラジオストック

 なんども言っているが、六段階の国際的なアプローチを行う。
エレーナ少佐のサドガシマ作戦(6)
ジトコ大将、中国人民解放軍に憂慮す(4)
 
 モスクワ、ベラルーシ周辺、欧州ロシアの軛を脱したいために、欧州ロシアと袂を分かって、東ロシア共和国として分離独立することを画策している。これは、民族的な動機ではなく、長年虐げられてきた東部ロシア・極東ロシアという地域的な理由という動機の分離独立。

 それが第一段階

 第二段階として、東ロシア共和国の近隣諸国とのパワーバランスの再構築を行う。速やかに日本と平和友好条約を結びたい。手土産は、北方四島の返還。見返りとして、日本企業の樺太、サハリン2への継続投資を要求する。場合によっては、ロシア帝国がアメリカにアラスカを金銭譲渡したように、南樺太、千島列島も日本に譲渡する。そこに米軍基地を設置するのも自由。

 第三段階。日本/東ロシア共和国の不可侵条約、並びに安全保障条約を締結したい。そして、東ロシア共和国の保有する核戦力を日本と共有する。日本に持ち込むということではない。核使用を東ロシア共和国と日本国の合意のもとにする、ということ。

 第四段階。アメリカと日本との日露、米露安保条約の締結。核削減交渉の開始。

 第五段階。ここまでは東ロシア共和国は暫定大統領を元首とするが(ワシではない、イヤだ!)、国民投票を実施、国家元首に日本国天皇陛下をお迎えする。カナダの国家元首がエリザベス女王であるのと同じだ。そして、自由選挙を実施、東ロシア共和国首相を選出する。

 第六の最終段階。国家元首が天皇陛下なのだから、日本国と東ロシア共和国の合併、吸収でもいいが、日本、東ロシアによる極東合衆国とか日露合衆国を設立したい。日露合衆国は、カナダ、アメリカ、中国に次ぐ国土面積を持ち、2億人の人口、世界有数のエネルギー資源と世界第三位の工業生産能力、そして、核保有国となる。

極東合衆国/日露合衆国

 第六段階まで進んだ場合、袂を分かった欧州ロシア、旧ロシア連邦の国連での扱いが変わる。
 
 1971年のアルバニア決議において、「国際連合における中華人民共和国の合法的権利の回復」「中国代表権問題」が討議された。

 今回は、これと類似の条件であり、欧州ロシア、旧ロシア連邦の国連安全保障理事会常任理事国の継続は認めるが、極東合衆国とか日露合衆国も常任理事国となることを要求する。旧ロシアの一部で核保有国なのだから、当然の権利だ。
 
 この提案に、日本国政府、アメリカ合衆国政府、欧州諸国、世界の各国がどう動くか、見ものじゃないか?

前回の話(17)Ⅲ
次回の話(17)Ⅴ


マガジン『エレーナ少佐のサドガシマ作戦』

エレーナ少佐のサドガシマ作戦、時系列

Xディ、侵攻前夜

Xディ-9:ジトコ大将のオフィスでの参謀長との会話、ウラジオストック
Xディ-8:ゲンナジー・ジトコ大将(1)ウラジオストック

Xディ-7:ゲンナジー・ジトコ大将(2)ハバロフスク、ニャーナ

Xディ-6:ゲンナジー・ジトコ大将(3)合成開口レーダー
Xディ-6:ゲンナジー・ジトコ大将(4)プーチンの行方、ボルトニコフ
Xディ-6:ゲンナジー・ジトコ大将(5)日本の戦備
Xディ-5:ゲンナジー・ジトコ大将(6)サドガシマ作戦

Xディ-4:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(14)、ウグロヴァヤ空軍基地
Xディ-3:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(15)、ウグロヴァヤ空軍基地
Xディ-2:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(18)、ウグロヴァヤ空軍基地
Xディ-1:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(19)、ウグロヴァヤ空軍基地

Xディ、佐渡ヶ島・留萌同時侵攻

Xディ:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(1)、佐渡ヶ島・留萌同時侵攻、エレーナ/ヒロシ
Xディ:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(2)、エレーナ/ヒロシ
Xディ:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(3)、日露合衆国
Xディ:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(4)、アニー/ヒロシ
Xディ:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(5)、エレーナ/ミーシャ/ヒロシ

Xディ+1:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(6)、ミーシャ/ツトム
Xディ+1:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(7)、ミーシャ/ツトム
Xディ+1:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(8)、ミーシャ/ツトム

Xディ+2:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(9)、レールガンファイト、南禅/羽生
Xディ+2:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(10)、レールガンファイト2、南禅/羽生
Xディ+2:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(11)、レールガンファイト3、レーダーサイト

Xディ+2:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(12)、レールガンファイト4、アニー/小野寺
Xディ+2:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(13)、レールガンファイト5、アニー/ミーシャ/羽生
Xディ+3:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(16)
、レールガンファイト6、武藤/水卜/スヴェトラーナ
Xディ+3:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(16)Ⅱ、レールガンファイト6、武藤/水卜/スヴェトラーナ
Xディ+3:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(16)Ⅲ、トップ会談、レールガンファイト6
Xディ+3:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(16)Ⅳ
Xディ+3:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(16)Ⅴ

Xディ+4、北朝鮮の攻撃

Xディ+4:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(17)迎撃作戦Ⅰ
Xディ+4:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(17)迎撃作戦Ⅱ
Xディ+4:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(17)迎撃作戦Ⅲ
Xディ+4:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(17)迎撃作戦Ⅳ
Xディ+5:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(17)迎撃作戦Ⅴ
Xディ+6:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(17)迎撃作戦Ⅵ

Xディ++、戦後

Xディ+7~:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(20)
Xディ+365:エレーナ少佐のサドガシマ作戦(21)


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