有松 真一

有松 真一

記事一覧

最初から終わらせ方を考える

小説『坂の上の雲』に描かれている日露戦争をきっかけに、物事の終わらせ方について考えてみたいと思います。 この小説は、明治の若い国家の苦悩と努力の歴史を見事に描い…

有松 真一
2週間前
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言葉の限界と文字の力

昨日、監査報告会議を実施しました。その中で、言葉で伝えることの脆弱性について改めて感じる出来事がありました。今回は、そのエピソードとともに、言葉の限界について考…

有松 真一
3週間前

後回しにしない技術

多くの人が抱える課題の一つに「やらなければならないことを後回しにする」という問題があると思います。私自身も、日常や仕事において先送りしたい気持ちと妥協の連続で、…

有松 真一
1か月前
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サイゼリヤの料理は高くてまずい!?

 先週、ようやくサイゼリヤ正垣会長の本を手に入れました。(発売当初は社員がこぞって購入していたのか?全然買えませんでした)彼は今でも「サイゼリヤの食事は高くてま…

有松 真一
1か月前
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認証不正の報道を受けて

 トヨタ自動車、ホンダ、マツダの3社が、型式指定申請制度における試験で法律に則った試験を行っていなかったと公表し、記者会見を行いました。3社すべての記者会見を視聴…

有松 真一
1か月前

夢を追いかける勇気を持とう ~目標設定の大切さについて

今日は、目標設定の大切さについてお話ししたいと思います。私たちが充実した人生を送るためには、目標をしっかりと持ち、それに向けて努力することが大切だと考えています…

有松 真一
1か月前
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組織を強化するための責任感について

今回は組織の強化において重要なテーマである「責任感」についてお話ししたいと思います。このコラムを通じて、我々がさらに一歩踏み出して考え、行動するきっかけになれば…

有松 真一
2か月前
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管理とはコントロールすることではない

これから私が大切にしている考え方や学んだこと、皆さんと共有したいことについて不定期にこのような形でお伝えしたいと考えています。このブログを通じて、誤解や価値観の…

有松 真一
2か月前
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人生100年シリーズ⑪ 今回は、「人生をより良いものとする究極の方法」

人生100年シリーズ⑪ 今回は、「人生をより良いものとする究極の方法」をご紹介します。 ここに資格試験に不合格となった人が二人いたとします。 ・A君 →「このままで…

戦争は理解に苦しむが、全く他人事とも思えない自分もいる

 ウクライナで現在起きている出来事が、これまで生きてきた経験からすると、余りにも非現実的すぎて、ショックを受けています。 人類は歴史的にその発展段階において住む…

頑張らなくても良いので、成果を出してもらいたい。

今回は、仕事と努力の関係について考えてみたいと思います。 会議などで「頑張ります」と言うことは「よく」ありますよね。自分自身も過去、上司に「出来るのか?」と聞…

「あなたにとって、仕事とはなんですか?」

採用試験や面接で、「あなたにとって、仕事とはなんですか?」と聞かれたことが有る人もいるかと思います。学校の就職試験対策でも取り上げられるますので、模範的回答を覚…

「心というバケツ」から「ストレスという液体」が溢れるとそれが「アドレナリン」になる

日々忙しく仕事をしていると、思い通りに事が運ばずにイライラする事がありますよね。特に「仕事上、近くにいる人」が「期待に応えてもらえない」ように感じると、強い憤り…

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イライラ感情をコントロールするために ②

前号からの続き ③ 意識を外す 例えば、イライラしていたとしても、もし久しぶりに着た服のポケットに1万円が入っていたら、と想像してみて下さい。今までのイライラ…

イライラ感情をコントロールするために ①

仕事や日常の生活において「思い通りにならない」「イライラする」という事は少なくないと思います。しかしそれらに振り回されていると、それが原因で仕事や人間関係のトラ…

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人生は選択で出来ている

人間の体(からだ)は当たり前ですが「食べたもの」で出来ている。と前回書きました。50億年前に地球は誕生したと言われていますが、その後わずか4億年で生命が誕生した…

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最初から終わらせ方を考える

最初から終わらせ方を考える

小説『坂の上の雲』に描かれている日露戦争をきっかけに、物事の終わらせ方について考えてみたいと思います。

この小説は、明治の若い国家の苦悩と努力の歴史を見事に描いており、多くの人に愛されているかと思います。私の最も好きな小説の一つであり、何度も繰り返し読みました。また、戦艦三笠や愛媛の史跡には何度も訪れたことがあります。

まず、日露戦争は1904年から1905年にかけて、日本とロシア帝国の間で行

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言葉の限界と文字の力

言葉の限界と文字の力

昨日、監査報告会議を実施しました。その中で、言葉で伝えることの脆弱性について改めて感じる出来事がありました。今回は、そのエピソードとともに、言葉の限界について考えてみたいと思います。

ある人のエピソードですが、知人とガストでタッチパネルを使ってメニューを注文していたところ、知人がおもむろに「肉汁ごはん」と言ってきたそうです。「えっ、そんなメニューがガストにあったかな?」と驚き、聞き返しましたが、

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後回しにしない技術

後回しにしない技術

多くの人が抱える課題の一つに「やらなければならないことを後回しにする」という問題があると思います。私自身も、日常や仕事において先送りしたい気持ちと妥協の連続で、自己嫌悪に陥ることが多々あります。しかし、実はこれを解決するためのヒントがあるんです。 

 世の中にはiPhoneやAmazonのような優れた製品やサービスがたくさんありますが、これらは単に優れたアイデアを出した人たちだけが作ったものでは

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サイゼリヤの料理は高くてまずい!?

サイゼリヤの料理は高くてまずい!?

 先週、ようやくサイゼリヤ正垣会長の本を手に入れました。(発売当初は社員がこぞって購入していたのか?全然買えませんでした)彼は今でも「サイゼリヤの食事は高くてまずい」と言い続けています。これは一見するとネガティブな評価のように聞こえますが、実際にはサイゼリヤの創業者・正垣会長が掲げる重要な哲学を表しています。この言葉には、自己評価を常に厳しくし、改善を続けるという強い意志が込められています。私たち

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認証不正の報道を受けて

認証不正の報道を受けて

 トヨタ自動車、ホンダ、マツダの3社が、型式指定申請制度における試験で法律に則った試験を行っていなかったと公表し、記者会見を行いました。3社すべての記者会見を視聴しましたが、記者会見の印象と報道(ニュース番組や新聞)で受ける印象には違いがあると感じました。

 特に豊田会長の記者会見では、「認証制度より厳しい自社試験を実施しているにもかかわらず、認証制度上の試験も実施しなければならないが、実施しな

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夢を追いかける勇気を持とう ~目標設定の大切さについて

今日は、目標設定の大切さについてお話ししたいと思います。私たちが充実した人生を送るためには、目標をしっかりと持ち、それに向けて努力することが大切だと考えています。

目標を設定することで、日々の生活や仕事において何をすべきかが明確になり、その達成に向けて一歩ずつ前進することができます。

例えば、「夏には沖縄旅行に行く」、「3ヶ月で5キロダイエットする」、「売上を前年比で20%増加させる」といった

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組織を強化するための責任感について

組織を強化するための責任感について

今回は組織の強化において重要なテーマである「責任感」についてお話ししたいと思います。このコラムを通じて、我々がさらに一歩踏み出して考え、行動するきっかけになれば幸いです。

責任感とは、自分の役割や業務に対して義務を果たす意識のことです。単に仕事をこなすだけでなく、結果に対して自ら責任を負う姿勢が大切です。自分の行動や結果に対して意識を持ち、他者に依存せずに自分自身で解決策を見つけ出すことが重要で

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管理とはコントロールすることではない

管理とはコントロールすることではない

これから私が大切にしている考え方や学んだこと、皆さんと共有したいことについて不定期にこのような形でお伝えしたいと考えています。このブログを通じて、誤解や価値観のズレから生じる不信感をなくし、組織の持続的な成長を皆さんと共に築き、より良い人生を歩んでいけるようにしたいと思っています。(過去にもブログを書いてきましたので、ご参照くだされば幸いです)


管理とはコントロールすることではない
最近、

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人生100年シリーズ⑪ 今回は、「人生をより良いものとする究極の方法」

人生100年シリーズ⑪ 今回は、「人生をより良いものとする究極の方法」

人生100年シリーズ⑪ 今回は、「人生をより良いものとする究極の方法」をご紹介します。

ここに資格試験に不合格となった人が二人いたとします。

・A君 →「このままではダメだ!」「成長したい!」「もっと勉強しよう!」

・B君 →「自分には向いていない。」「もうやりたくない!」「やめよう」

 このように起きたことは同じであっても、捉え方次第で全く違った発想となり、その人の人生は大きく変わる事と

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戦争は理解に苦しむが、全く他人事とも思えない自分もいる

戦争は理解に苦しむが、全く他人事とも思えない自分もいる

 ウクライナで現在起きている出来事が、これまで生きてきた経験からすると、余りにも非現実的すぎて、ショックを受けています。

人類は歴史的にその発展段階において住む場所や食料を求めて、多くの戦いを繰り広げてきました。その中でも中世から近現代に至る多くの戦争は「戦士や戦闘員」が一般市民の暮らす場所とは別の場所で、敵か味方かを識別する為の「戦闘服」や、「指物(さしもの)」呼ばれる「敵味方を識別する旗」を

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頑張らなくても良いので、成果を出してもらいたい。

今回は、仕事と努力の関係について考えてみたいと思います。

会議などで「頑張ります」と言うことは「よく」ありますよね。自分自身も過去、上司に「出来るのか?」と聞かれた際「頑張ります」とよく言ってきました。そんな時に「頑張らなくていいから結果を出してくれ」などと言われることもありました。

 仕事とは「努力」の積み重ねであると考えがちですが、そもそも人間は「無限に頑張る」ことなど出来ないと思います

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「あなたにとって、仕事とはなんですか?」

「あなたにとって、仕事とはなんですか?」

採用試験や面接で、「あなたにとって、仕事とはなんですか?」と聞かれたことが有る人もいるかと思います。学校の就職試験対策でも取り上げられるますので、模範的回答を覚えた記憶がある人も多いでしょう。

しかし、この質問の目的は「就職をする」という人生の大きな決断は、それなりに深く考え、覚悟を持って臨んで欲しく、そういう受け止めをしているかどうかを問うものであり、本来そうあるべきですが、残念ながら指導する

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「心というバケツ」から「ストレスという液体」が溢れるとそれが「アドレナリン」になる

「心というバケツ」から「ストレスという液体」が溢れるとそれが「アドレナリン」になる

日々忙しく仕事をしていると、思い通りに事が運ばずにイライラする事がありますよね。特に「仕事上、近くにいる人」が「期待に応えてもらえない」ように感じると、強い憤り(いきどおり)を感じるようになります。

 

 人間は「緊張、不安、恐怖、怒り」などの感情が高まると「アドレナリン」が分泌され、心拍数が上がり、自律神経が身体をコントロールできなくなります。その結果、顔が赤くなったり、手足が震えたりといっ

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イライラ感情をコントロールするために ②

イライラ感情をコントロールするために ②

前号からの続き



③ 意識を外す

例えば、イライラしていたとしても、もし久しぶりに着た服のポケットに1万円が入っていたら、と想像してみて下さい。今までのイライラはスッと消えるのではないでしょうか。



イライラの原因から意識を外すことでイライラした感情をそらすことが出来ます。

イヤなことがあったら、好きなことをする。好きな食べ物を買ってくるなど、意識を意図的に ずらす工夫が必要です。

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イライラ感情をコントロールするために ①

イライラ感情をコントロールするために ①

仕事や日常の生活において「思い通りにならない」「イライラする」という事は少なくないと思います。しかしそれらに振り回されていると、それが原因で仕事や人間関係のトラブルにつながることが有ります。出来ればそのような「イライラ」は減らしていきたいものです。



ところで人は何故、他人に対して、怒ったり、イライラしたりするのでしょうか。同じ出来事でも怒る人と怒らない人がいます。

という事は、そのような

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人生は選択で出来ている

人生は選択で出来ている

人間の体(からだ)は当たり前ですが「食べたもの」で出来ている。と前回書きました。50億年前に地球は誕生したと言われていますが、その後わずか4億年で生命が誕生したとされていますので、生命誕生から実に46億年かけて生命は進化し、ほんの20万年前に人類が誕生しました。

 わたくしが小学生の頃にカールセーガンという科学者が描いた「COSMOS」というTV番組があり、(わたくしはその番組に大きな影響を受け

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