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言葉の限界と文字の力

昨日、監査報告会議を実施しました。その中で、言葉で伝えることの脆弱性について改めて感じる出来事がありました。今回は、そのエピソードとともに、言葉の限界について考えてみたいと思います。


ある人のエピソードですが、知人とガストでタッチパネルを使ってメニューを注文していたところ、知人がおもむろに「肉汁ごはん」と言ってきたそうです。「えっ、そんなメニューがガストにあったかな?」と驚き、聞き返しましたが、知人が指さしていたのは「65番のチゲうどん」。要するに、65番を「肉汁ごはん」と聞き間違えたとのことでした。


この出来事は、言葉で伝えることの脆弱性を如実に表しています。自分では「65番」とはっきり伝えたつもりでも、相手は「肉汁ごはん」と受け取ってしまった。


我々の仕事でも、このような聞き間違いや誤解が大きな問題を引き起こす可能性があります。


昨日の監査報告会議では、また別の問題を感じました。業務に慣れていない検査員に対して、もっと経験を積むために検査の数を増やすように言葉で伝えたとのこと。


しかし、経験が少ない検査員に対して「間違いを少なくするためにもっと経験を積むべきだ」という誰でも言えるようなことをもっともらしく言う。

このような指導は、果たして指導と言えるのか?


本来、このような専門の指導員が行うべき指導は、経験の少ない検査員にありがちな間違いやミスを起こさないようにするために、注意すべきポイントを具体的に学習させるための指導であるべきです。


言葉で「もっと経験を積め」と言うだけではなく、受け取る側が確実に理解でき、組織として知識が蓄積されるように、具体的な指導内容を記録として残すことが必要です。


このように組織としての知識や経験を積み上げる仕組みがあると、ミスを未然に防ぐことができます。


だからこそ、文字で伝えることが重要です。文字にすることで、相手が何度も確認し、理解を深めることができます。誤解を避け、正確な情報伝達を実現するためには、書き言葉の力を活用することが不可欠です。


書かれた内容は、後から見返すことができ、疑問点があれば再確認することもできます。このように、文字は情報を正確に伝えるための強力なツールなのです。


我々は今後も文字を活用した効果的なコミュニケーションを心掛けたいと思います。特に、ビジネスの重要な場面では、口頭での説明だけでなく、書面による確認を徹底することで、誤解を未然に防ぎ、スムーズなコミュニケーションを実現できます。


このメッセージを基に、効果的なコミュニケーションの重要性について改めて考えるきっかけにしていただければ幸いです。私たちの業務において、言葉の限界を意識し、文字を活用した確実な情報伝達を目指していきましょう。

以上


鰹のタタキのよくある勘違い(By_DALL·E)


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