頑張らなくても良いので、成果を出してもらいたい。

 今回は、仕事と努力の関係について考えてみたいと思います。

会議などで「頑張ります」と言うことは「よく」ありますよね。自分自身も過去、上司に「出来るのか?」と聞かれた際「頑張ります」とよく言ってきました。そんな時に「頑張らなくていいから結果を出してくれ」などと言われることもありました。


 仕事とは「努力」の積み重ねであると考えがちですが、そもそも人間は「無限に頑張る」ことなど出来ないと思います。努力は大切なことですが、我慢を重ね、苦難に立ち向かう事を続けられるのか?それで高い成果を上げ続けられるのか?と疑問が生まれます。


では、「高いパフォーマンス」を上げ続ける人はどのようなメンタルで仕事に取り組んでいるのかを考えてみますと、「苦労を重ね、努力を続けている」というよりも「いかに楽しみながら実行するか」ということを工夫しながら取り組んでいる人が多いと思います。


 わたくしが知っている「成果を出し続ける人」は、努力と我慢を続けているというよりも、楽しみながら実行する天才で、言い方を変えると「より小さいエネルギーで成果を上げる」人だと思っています。


では、具体的にどのような考え方を持てば「我慢を楽しい」に変換できるのでしょうか。

例えば、「不平不満を口にすると、どんどん不満が増し、仕事が手に付かない」と感じることはありませんか?頭の中は「仕事机」と似ています。「記憶」は引き出しの中に、書類をしまうイメージ。そして「今、意識している事」は、机の上(デスクトップ)に書類を広げているイメージです。


 デスクトップはスペースが限られています。その限られているスペースに「不平、不満が沢山あるような状態」では、自由に使えるスペースが減り、仕事が効率的に進まなくなりますので、「不平不満」をデスクトップという「意識」から除外することが重要です。

その為に、例えば「仕事中は不平不満を口にしない」とか、「不平不満が浮かんだら、同時に感謝すべきことを探す」など、自分の中でルールを作ると良いと思います。


 次に、「最初の一歩を小さくする」という考え方も大切な考え方だと思います。やらなきゃいけないことをすぐに始められない人は、最初の一歩を大きく設定しすぎているのかもしれません。「小さく考える」「大上段に構えない」やらなくてはならないことを困難なものと考えてしまうと、スタートの時点でひるんでしまうと思います。


 「まずはやってみる」「最初の一歩を小さく、またはステップを細かくする」「全部一度にやろうとしない」などの工夫をすることで、スタートすることのストレスを減らすことが出来ると思います。


 最後に、我々は手軽な解決策を求めすぎていないか?という疑問があります。手軽な解決策は目先の問題を取り除くには役立つかもしれません。しかし、出来れば「一度しか使えない知恵」より、「何度でも役立つ原理原則を理解」した方が長期的には良いと思います。

「なぜそうなるのか?」「どういう仕組みなのか?」を理解すれば、何度でも応用できるのではないでしょうか。


 労働生産性の研究で有名なH・エマーソンによれば「方法は何万とあっても、原理は僅かしかなく、原理を把握していれば、自分の方法を正しく選ぶことができ、原理を無視した安易な方法に飛びつく人は、必ず困難におちいる」と言っています。

原理原則を把握するために、「問題の本質」を見抜く力を磨いていきたいと思います。


以上

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