後回しにしない技術

多くの人が抱える課題の一つに「やらなければならないことを後回しにする」という問題があると思います。私自身も、日常や仕事において先送りしたい気持ちと妥協の連続で、自己嫌悪に陥ることが多々あります。しかし、実はこれを解決するためのヒントがあるんです。　

　世の中にはiPhoneやAmazonのような優れた製品やサービスがたくさんありますが、これらは単に優れたアイデアを出した人たちだけが作ったものではありません。

なぜなら、どんなに素晴らしいアイデアや計画を持っていても、それを実行に移さなければ成果は得られないからです。考えるだけではなく、実行して初めて何かを達成することができます。

しかし、後回しにするということは、考えても実行していないということです。

　ここで重要なのは、これは性格や能力の問題だけではなく、ある知識を活用するかどうかの問題だということです。

成果とは「力量×実行力」と言い換えることができます。

いくら力量があっても、実行力がゼロであれば成果もゼロです。逆に、実行力があれば力量が多少劣っていても成果を得ることができます。

　実行力は才能ではなく、技術や知識があれば誰でも高められると言います。その実行力は「決心、実行、維持」の3段階に分けられます。

「決心段階」では、まず目標達成までのルートを考え、成功への道筋を明確にすることが重要です。

スケジュールは最終的な日時から逆算し、各工程の作業時間を見積もり、開始日を決定します。

また、事前に予測される障害を考え、その対策を立てておくことで、スムーズに実行できます。

「実行段階」では、まず今できる簡単なことから手をつけることが重要です。

例えば、一人のお客様と会話する、5分だけでも作業を始めるなど、一歩踏み出すことで意外に仕事が進むことがあります。

また、行動力を高めるためには、2つの締め切りを設定することが効果的です。「完了の締め切り」に加えて、いつまでに始めるかという「開始の締め切り」を設けることで、計画的にやるべきことを進めることができます。

「維持段階」では、途中で諦めずに最終的な結果を出すまで取り組むことが重要であると認識する事です。

挑戦は途中で辞めれば失敗ですが、成功するまでやり続けたことが成功となります。

　後回しにしないためには、まずそのための知識と技術があることを認識しましょう。

目標までのルートを逆算し、簡単なことから始め、2つの締め切りを設定して計画的に進めます。そして最後に、目標に集中し続けることで、必ず成功にたどり着くことができます。

日々の実行力を高め、成功への道を歩んでいきましょう。