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ショウタ
2024年4月25日 16:38
山が明るい 満ちた悲しみ すくい上げ空が青い 生きた喜び 投げ出して雲がゆるりと動いてく影が山を確かめる山が息をのむ 空の青さを 受け止めて空が飛んでいる 山の明るさを 楽しみたくて雲がのろりと動いてく遠き都を確かめる目が影をとらえてく山の緑に佇む「大」の字は今日も一休み
2024年4月25日 07:03
スピーカーから聞こえる不思議な音不純物に満ちた混じりけのない音やたらと心がざわつく音音と自分の間を取り持つ空間は僅かに揺れ動くかのように黙っていた吹きかけた吐息がガラスを曇らせる呼吸をするその一息がブルース・マンの神話と共鳴する「やぁ、お前さん何を聴いてんだい?」愛を語っているようで愛を求めていない自らの正体を打ち明けるが白昼堂々と寝返りを打つ
2024年4月24日 19:13
血の通った名前にして下さい血が通っているのであれば偽名でも構いません繰り返される日常呼び戻される感情名前の形をした日夜繰り返される 形の無い無常表情のない我が視線とらえた形に囚われて独り「型」に思考をはめる名をつけられた全ての事柄そして物質・事象たちあの自然もあの雨もあの道もあの建物もあの自動車もあの人も不思議と世の中はイメージで出来ている名は体を
2024年4月22日 18:20
真夜中をくすぐる思考の端くれ達 泡のように浮かんでは消えて泡のように浮かんでは消えて…音も無くはじけては深まる夜に合わせてその強度は増していく泡沫の時を楽しむかのように間断なく立ち上る気泡音を立てては消えていき再び浮き上がる時間を経て発酵されたシードルの甘美な果実味のように豊満で脆弱な魔力が意識の隙間をくまなく波立てる自我に対して無遠慮な思考に抗う
2024年4月20日 21:41
見知らぬ土地の雑踏ほんやりと浮かぶ街灯達見知らぬ花の香り見知らぬ人が流れた髪に手をやり季節を婉然とつま弾いたサクラはとうに散ることを止めて宵の時を静々と迎えていた月は明るく 注意深く その時を迎える急いでいたはずの光の出口から聞こえてくる…闇夜に囁く銀飾の不可思議な音色存在を主張し得ない強さをはらみ異国の情緒を体に組み込んでいく…エキゾチッ
2024年4月20日 11:12
窓を開けると 緑が凪いでいた鳥達が鳴いていた穏やかな日差しが”今”を明瞭化していた体内の流れが変わっていた季節が進んでいたのだ扉を開けると薄い雲が空を可視化していた広く水平に遠慮がちにまだ樹の下には影は存在していなかった川辺には葦牙が生えていた過去と現在をつなぐようにして魚が勢いよく水面を跳ねる幼き釣り人は何を思うのか流麗に糸を引く川の流れに沿って釣り糸は浅
2024年4月19日 22:17
いつからだろう静けさを受け入れ始めたのは街と人々が混ざり合い乾いた空気が支配していたあの頃何も為す術なく ひたすら歩いてきたどれ程歩いてきたか歳月に不自然なほど語りかけ幾重の道を歩んできたやがて清明の時を迎え世界の鼓動は賑やかで隆起していた様々な色彩 様々な模様美に対して かくも浮世は誠実であることかだのに独りでいる静謐さこそが私の全てどれだけの
2024年1月16日 22:15
電車に軋んで右に 左に目覚めて 床に鉛の殺伐さに上に 下に嬉々として 言葉に砂時計の流れに諸行 無常に己として 砂に…明日を待ち望んだ 車窓に浮かんだ またたくブルース線路に乾いて西に 東に揺らいで リアルに氷の太陽のように冷たく 優しく恐々として ココロに風月の流れに時の自己満足に己として 風のように…昨日に唾棄した 喧騒に魅入
2023年11月16日 16:16
予定にない予定予定するはずのない時計の動き予定にない風景心に押し寄せた衝動つまらない邪推に沈んだ夕日を背に歩かない足取りに飛びこんで行く無機質な鉄の陽だまりの冷たさ仰ぎ見る柔らかな夕日はメランコリックに慕情を押し付けるその波に身を任せ入っては 戻り戻っては 呼吸をし暗闇の先に見えた風を浴びる何もかもが懐かしく何もかもが新しいそこに見えた蒼さに有機的な
2023年11月2日 21:38
一杯の盃に注がれた清酒一掬いの滋養一粒の米粒一滴の波紋…日常に住む様々な恵み見え隠れする表情のない佇まい炎に操られ水を巧みに吸い空間に座り直し技巧に集約された普遍の真理光の移ろいに姿形を変え全ての慈しみを受け止め気付かぬ隙間に 気付く隙間を 垣間見せる 何と堂々とした事か 拍子抜けた程に面様の無いくたびれた
2023年10月30日 21:14
夜の帳が下りる頃己とも思えない影に乗り情けにも似た夜風を浴びる堰を切ったかのようにさんざめくノイズやりきれない自らを投影しているような滑らかに軋む窓辺の景色無粋で情緒のカケラもない欠けた満月 その曖昧さが時に心をなぐさめる 明かりが灯る道すがら自然と背中は押されてゆく不思議だ秋風の功名導かれたかのように目の前を煌々と照らすぬくもりを
2023年10月28日 17:09
一杯の香りに不思議と全てを思い出す春の芽吹きの瞬き夏の隆盛の時代秋の枯草の香り冬の銀白の出で立ち茶葉の香りとうま味のアロマ達その味が五味を退け忘れていた爽やかさを醸す身体に溶け込んでゆく慇懃な苦みに眼を瞑り天高く透き通る彼方に思いを馳せる春夏秋冬太陽も雲も木々も畑も人々も憩いの全てを焼き付いた情景をくまなく全てを闊歩させ脳裏に
2023年4月16日 09:15
車窓に見える風景 家々や街は何事もなくその地を動かずに存在するそこに山々や川と巧みに打ち解けあう田畑や街路樹たち互いが互いに遠慮をしてよそよそしくならない色調新緑はきっと交渉してくれてるのだろう尊重してくれて謙譲してくれて風景は成り立っているやがて水平線に見える一筋の明かり全てを照らし支度を急ぐ急き立てられるように始まる一日も無機質に見える
2023年2月17日 22:39
壁に飾られた一輪の花静かで小さくて騒々しくて大きくて目をつむればさざめいてゆれていて華やいで香り立ち見事なまでの孤独その宇宙は造形的で創作的で自然的で神秘的でどこか煽情的で果てしなく雄弁だ遠くを見るように近くを見守る壁に飾られた一輪の花今日も明るく潤んでひっそりとうつむく