予定にない予定
予定するはずのない時計の動き
予定にない風景
心に押し寄せた衝動
つまらない邪推に沈んだ夕日を背に
歩かない足取りに飛びこんで行く
無機質な鉄の陽だまりの冷たさ
仰ぎ見る柔らかな夕日は
メランコリックに慕情を押し付ける
その波に身を任せ
入っては 戻り
戻っては 呼吸をし
暗闇の先に見えた風を浴びる
何もかもが懐かしく
何もかもが新しい
そこに見えた蒼さに
有機的なニュアンスを読み取り
すすけた生きるカテを
顔に浮かんだ 笑いジワに詰め込んだ
旅は人を成長させる
空が黄昏るように
枯れゆく過程を
限りある景色に忍ばせて…