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#51 起業支援・事業継承支援補助金

「地域おこし協力隊」が使えるお金として「起業支援・事業継承支援補助金」というものがあります。支給要件や私の場合の話を進める前に、前回お伝えした「活動交付金」についての、まとめ&補足です。

「活動交付金」とは、
*「地域おこし協力隊」の活動中に、
 ミッションに沿った活動を行うために使えるお金です。
*手続き後に支給されます。
*その年度で使い切らなかった分は、自治体へ返金しなければなりません。
 
私は年度終わりとほぼ同時に毎年精算していました。
*精算は、主に『使用日・使用金額・使用目的・使用効果(そのお金を使っ
 てどういうことができたか、何に効果があったか)』を1回1回の使用ご
 と、勘定科目ごとに記録します。もちろん、領収書等も合わせて、年度終
 わりに担当者へ提出します(私の場合はデータで管理し、最終的には印刷
 して紙書類で提出していました)。
*私の自治体は、利子のつかない『決済用普通預金口座』を開くこと、とい
 うのが、着任準備の中にありました。この口座に年度ごとに30万円振り込
 まれ、自己管理で使っていました。使っている途中途中で、この口座の
 通帳を自治体へ見せる、提出するなどは一度もありませんでした。
 
(銀行によっては、口座を開くのに時間がかかったり、審査があったりし
  ます。私の場合は、『決済用普通預金口座』を開くために、いわゆる
  「地域おこし協力隊」の内定通知書的な書類を銀行の人に提出する必要
  がありました。)

「活動交付金」の使い方は「地域おこし協力隊」によって様々だと思います。自己管理なのかどうか。また、1回の使用金額が大きい場合と、小さい場合と。私は自己管理で、少額のものをちょこちょこちょこちょこ使う感じでしたので、領収書管理やその都度の記録など、ためこまないように気を付けていました。

では、「起業支援・事業継承支援補助金」とは??
令和4年4月1日時点での私の自治体の場合です。

*「地域おこし協力隊」として2年以上活動し、〇〇市に定住し、
 起業・事業継承を予定している者を対象とした補助金である。
*起業・事業継承に要する費用として、最大100万円の補助金とする。
*「地域おこし協力隊」の活動最終年度、
 または退任後1年以内に申請することができる。
*活用する前年度中に申請の有無を確認し、
 予算を確保しなければならない。
*交付対象となる事業は、市の活性化に資するものであり、
 1人につき1年度に限る。
*「地域おこし協力隊」の活動が2年未満の隊員や、起業等でなく自己都合
 で退任した場合(解嘱含む)は、対象者とはならない。
*事業計画書・収支予算書・見積書(合い見積もり含む)・誓約書、
 を提出すること。
*誓約書には5年以上定住することとあり、補助金交付後、5年以内に市外
 へ転出すると返還金が発生する。

そして、私の自治体の場合は事後精算です。
活用申請を事前に済ませる。その後、自分のお金で諸々支払う。そして、領収書や必要書類を合わせて自治体へ提出する。使用した金額のうち、最大100万円が支給される、という流れです。

大きなものでも小さなものでも、購入して終わり、の場合は単純ですが、工事や改修作業となると、その工事や改修作業が、活用年度内に、全て終わっている必要があります。このような場合は計画的に進めていく必要があります。

私が「地域おこし協力隊」として着任した今の自治体に引き続きいる理由。
これでした。この補助金を使うかもしれない。そのためには、とりあえず、引き続きこの自治体に住んでいること(住民票があること)が必要だと。

しかし、私は、令和6年8月18日時点で、この補助金の申請をしていません。多分これからもこの補助金は使いません。

というのも、『5年以上定住』、ここがどうもひっかかるのです。
おい!長く定住する気ないんかい!!笑

このあたりは、自治体で色々違うと思います。私の隣町の自治体でも「地域おこし協力隊」がいますが、このような縛りは特にないと言っていました。

私の場合、この補助金制度は「地域おこし協力隊」に惹かれた理由の一つでもありましたので、この補助金を使う可能性をずっと意識していました。退任数か月前には、担当者とこのことについて話し合ったり、交付対象となるか、事業計画を作成してチェックしてもらったりしました。

ど素人もいいとこの事業計画書ですが笑!!

私の先輩隊員達は利用している人もいます。利用していない人もいます。
利用した人達の例は、次のようなものです。

・食品移動販売車整備のため
・半農半Xの整備のため
・ジビエ事業のため
・観光業促進の事務所整備のため
・にぎわい創出の飲食店事業のため
・キッチンカー整備のため
・移住定住支援活動整備のため etc….

この「起業支援・事業継承支援補助金」以外にも、自治体には、起業・創業・開業に関する、様々な補助金、支援制度があります。これらを利用して何かやりたいことがある方はすでに色々調べているかと思います。利用する利用しない、その方の選択です。

私もうだうだと意識して、「地域おこし協力隊」の活動中に、色々な講座、セミナーを受けました。結局、私の場合はどれも利用していませんが。。。

たかが100万、されど100万。

「地域おこし協力隊」に関心のあるあなた、
現役「地域おこし協力隊」のあなたはどう思いますか??

次回ももう少しこのあたりのお話をしたいと思います。

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