ななにいご

地域おこし協力隊に関心のある人すべてへ。 九州のとある県で地域おこし協力隊をしていまし…

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地域おこし協力隊に関心のある人すべてへ。 九州のとある県で地域おこし協力隊をしていました。R5年度で任期満了しました。 協力隊になる前~協力隊活動中~協力隊のその後、の気を付つけるべきポイント、 視点、考え方(私なりの!)をお伝えします。少しでも参考になれば嬉しいです。

最近の記事

#43 協力隊の給与事情

自分でお金を稼ぐって大変ですね。有形・無形なんであれサービスを提供し、利益を得る。そして、人件費まで稼ぐ。さらに、安定収入とする。大変です。雇われの身の場合、不満も多々あるかもしれませんが、経済的に守られているのは間違いありません。 「地域おこし協力隊」に興味のある人は、給与面も色々調べていると思います。公的な制度なので、給与面も含めた待遇は、各自治体のホームページ、募集要項などで公開されています。 私の場合、「地域おこし協力隊」の仕事を、個人事業主として、自治体と契約書

    • #42 退任後、あなたに残るもの

      退任後、私に残ったものは、3年間がんばった自分、です。 私は、地域を振興できたとは思えないけど、地域振興について、 私なりに考え、小さくてもそれを行動に移すことができました。 (と自分では思っている) 地域の課題を解決できたとは言えないけど、地域を創生したとも言えないけど、新聞にもニュースにも取り上げられていないけど、 自分なりにミッションに向き合って、自分のできることをした。 もし、あと1年時間があったとして、活動に取り組めたとしても、 これ以上の活動でも、これ以下

      • #41 任期満了。

        皆様、ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょう。 私は、無事、任期満了しました。 1周回って、いや2周?3周?、物事はなるべくしてなりました。 私は、おさまるところにおさまりました。 地域おこし協力隊の間に、取り組んだこと、悩んだこと、考えたこと、 出会った人々、全ては無駄ではありませんでした。 きっと、あなたもそうですよ。 全ては、次の展開のため、次のステップのため、その過程、そのプロセス。 振り返ればね。そうなのよ、全て。振り返れば。 忙しくもあり、ノートの

        • #40 自治体職員に思うこと・続き

          前回、自治体職員について、個人的な感想とはいえ、好き勝手言いました。きっと、協力隊それぞれに自治体職員にまつわるエピソードはあると思います。 そして、自治体職員の方達にも思うところは多々あるんだろうなと思います。日々の膨大な業務をこなすだけでも大変なのに、「地域のビジョン」って?「地域振興」って??と、「地域おこし協力隊」側が求めるものが大きい場合もあるかもしれません。 そう、「地域おこし協力隊」が求める、 自治体職員としての「地域おこし協力隊」関連の「業務」と、 自治体

        #43 協力隊の給与事情

          #39 自治体職員に思うこと

          「地域おこし協力隊」となり、日本の地方を知り、地域がどのように構成されているのか、どのように成り立っているのかを学び、地域振興の分野に少なからずとも触れてきました。そして、地方自治体職員の方とも接する機会がありました。 「地域おこし協力隊」にならなければ、このような分野のことを、こんなに考えることもなかったと思います。 #32以降あたりを参考にしていただくと、私の背景がよくお分かりいただけると思います。それに、#3-6あたりの、募集要項やミッションについても合わせて参考に

          #39 自治体職員に思うこと

          #38 最大の難関:ミッションの軌道修正(まとめ)

          これを読んでいる、「地域おこし協力隊」現役の方はいますでしょうか。 あなたのミッションはどうですか? 楽しめてますか? 日々忙しいですか? 悩んでいますか? 今の日々は想像通りですか? がっかりですか? やっててよかったなと思うことはありますか? 地域の方とはどうですか? 自治体職員の方とはどうですか? 3年後の自分へ向かっていますか? ミッションに疑問や課題を感じたら、関係者と話し、必要に応じて軌道修正をしていけばよいと思います。 それは、単に「地域おこし協力隊」のミ

          #38 最大の難関:ミッションの軌道修正(まとめ)

          #37 最大の難関:ミッションの軌道修正(3)

          ミッションに疑問や課題を感じた場合、関係者に伝えてみましょう。伝えるにあたって、いつ、どうやって、という伝え方はもちろんのこと、その前後の動きがどうなるかを想定しておきましょう。 たとえば、関係者にミッションの疑問や課題を伝えたあと、疑問や課題が少しでも解消されたり、ミッションについて話が深まったり、やり方を変えてみたりして、引き続き同じミッションに取り組んでいく、ということもアリです。 私の場合は、ミッションに疑問や課題を感じると同時に、そのミッションに取り組み続けた先

          #37 最大の難関:ミッションの軌道修正(3)

          #36 最大の難関:ミッションの軌道修正(2)

          前回、私がミッションに疑問や課題を持ち始めて、それを関係者に伝える、共有する過程をお話しました。私がとった方法は、「活動報告会」を開き、関係者を集めて伝える、というものでした。 これは、協力隊として、着任して今まで○○してきました、△△を学びました、これから▢▢に取り組もうと思ってます、というような、単に自分の活動の紹介や報告をする、というものよりは、次のような内容でした。 ・そもそも「地域おこし協力隊」って? ・そもそも私のミッション(着任後にもらった「活動指標」)って

          #36 最大の難関:ミッションの軌道修正(2)

          #35 最大の難関:ミッションの軌道修正(1)

          「地域おこし協力隊」のミッション(活動内容)は千差万別です。 似たようなミッションであっても、今までお伝えしたように、ミッションや募集要項の背景、関わる地域の人、地域の背景、自治体職員の背景、そして、それぞれが思う「地域おこし協力隊」像、等の状況は、全て違います。 「地域おこし協力隊」一人一人に物語があります。「地域おこし協力隊」に関わった地域の方一人一人に見方があります。「地域おこし協力隊」に関わった自治体職員一人一人に立場があります。これを読んでいる皆様一人一人にも受

          #35 最大の難関:ミッションの軌道修正(1)

          #34 自治体?自治体職員って?・続き

          前回、私が「地域おこし協力隊」として、自治体職員の方とどのような接点があったかをお伝えしました。皆様から見て、関わる頻度は多い?少ない?どうだったでしょうか。 私の場合、関わった自治体職員とは次のような方です。#18,19参照。 まず、①の市役所職員、やはり担当者が一番多く接しましたが、必要に応じて、課長も登場します。そして、任期3年の間で、担当者1名、課長1名、それぞれ1回変わりました。今、任期満了を目前に、退任後のことなど、諸々の連絡を取り合っているのは、2人目の担当

          #34 自治体?自治体職員って?・続き

          #33 自治体?自治体職員って?

          皆様の周りには、自治体職員や役所職員、行政の仕事に携わっている人はいますか?「地域おこし協力隊」になる前に、そのような分野のことをどのくらい知っていましたか? 私は、「地域おこし協力隊」になるまで、このような分野の方と接したことはありません。もちろん、生活の中で、役所窓口で手続きしたりして公共サービスを受けたことくらいはあります。ですが、身内にも公務員はおらず、自治体や行政について何か語れるかというと、全く素人で知識はありません。 今回「地域おこし協力隊」となり、「地域お

          #33 自治体?自治体職員って?

          #32 「地域」が求めているものって?

          「地域おこし協力隊」になっておいて、これを言うのもアレなんですが、 そもそもそもそも、「地域」って「振興」「活性化」「創生」「再生」etc しなければならないのでしょうか?してほしいのでしょうか? 前回の、ボランティア以上、ビジネス未満についてお話した時、協力隊だけが一生懸命取り組んでも、地域は成長しな~い!なんて、偉そうに(笑) ともすると、上から目線!?的なことを言ったように思います。 そもそも、「地域」は成長しなければならないのか? 「地域」は発展し続けなければなら

          #32 「地域」が求めているものって?

          #31 ボランティア以上、ビジネス未満・続き

          前回、ボランティア以上、ビジネス未満、について私の経験を交えながらご紹介しました。今回ももう少しお話したいと思います。 ボランティア以上、ビジネス未満、というのは、人件費・交通費は出ない、助成金などを活用し、赤字までにはならないが、黒字も出ない、しかし、時間や手間はかかる、という状態のことです。 そこで、ボランティア以上、ビジネス未満の団体と関わる場合、 少々注意が必要なのは、次のような場合です。 ・土地を持っているが使っておらず、誰かに利活用してほしい ・建物はあるが

          #31 ボランティア以上、ビジネス未満・続き

          #30 ボランティア以上、ビジネス未満

          #29で、私が思う、小さな「地域振興」をお伝えしました。 「地域おこし協力隊」として、地域に関わる中で、このような小さな動きがたくさんあることが分かりました。 本業として、このような活動を行っていない、その多くは、 ボランティア以上ビジネス未満です。 ※これは私が勝手に言っている言い回しです。 ボランティア以上、ビジネス未満、というのは、 人件費・交通費は出ない、助成金などを活用し、赤字までにはならないが、黒字も出ない、しかし、時間や手間はかかる、という状態のことです。

          #30 ボランティア以上、ビジネス未満

          #29 「地域振興」の手と足・続き

          「地域振興」を語るだけで「地域振興」が実現していくのではなく、「地域振興」を目指して「手」と「足」が動くから、「地域振興」は実現していくのだと思います。 「そりゃ、そーだろうね」ですが、 皆様の周りでは、どんな方が、どんな取り組みをされていますか? 私の周りの例を見ながら考えていきたいと思います。 ちなみに、ここで言う「地域振興」の規模は、NPOや法人、事業、ビジネスとして成り立つ大きさより、個人や家族、または何人かのグループで取り組めるレベルのことを言っています。非営利

          #29 「地域振興」の手と足・続き

          #28 「地域振興」の手と足

          今まで「地域振興」「産業振興」に対する考え方を、私の体験談を交え、お伝えしてきました。皆様はいかが思われましたか? 「地域おこし協力隊」のミッション(活動内容)によって、「地域振興」って?を考える度合いは違ってくるかなと思います。 私の場合は、担当地区での日々の協力隊としての活動を通して、地域の人達との関わりを通して、地域の成り立ち、地域の構図、地域のしくみ、地域としての動き方、地域での動き方、みたいなものが、私なりに分かりました。それで、「地域振興」ってなんだろな~、と

          #28 「地域振興」の手と足