見出し画像

#40 自治体職員に思うこと・続き

前回、自治体職員について、個人的な感想とはいえ、好き勝手言いました。きっと、協力隊それぞれに自治体職員にまつわるエピソードはあると思います。

そして、自治体職員の方達にも思うところは多々あるんだろうなと思います。日々の膨大な業務をこなすだけでも大変なのに、「地域のビジョン」って?「地域振興」って??と、「地域おこし協力隊」側が求めるものが大きい場合もあるかもしれません。

そう、「地域おこし協力隊」が求める、
自治体職員としての「地域おこし協力隊」関連の「業務」と、
自治体職員の方が認識している、「地域おこし協力隊」関連の「業務」とでは、中身が違う、のではないでしょうか。

そして、その中身には、正解はないと思います。

あなたが、協力隊として、自治体職員に求めているものは何ですか?
自治体職員が、どんな動きをしてくれたら、嬉しいですか?助かりますか?
自治体職員の、どんな動きにがっかりしますか?びっくりしますか?
自分のミッションを遂行するにあたって、自分の中では当然のように出てくる流れ、その過程で、自治体職員の方はどのように関わってきますか?

このように、一度、自分自身に問いかけておくと、自分の中での無意識の期待、自治体職員だから○○するだろう、「地域おこし協力隊」担当者だから
△△だろうetc、に気づきやすくなるかもしれません。

それが分かれば、自治体職員に、事前に伝える、事前に説明する、事前に確認する、という対策ができます。

私の場合は、超自由裁量でミッションに取り組んでいたため、その試行錯誤の取り組みの中で、自治体職員の方に何かをしてほしい、ということは、あまりありませんでした。質問などは随時、必要に応じて聞き、充分に対応してもらいました。

やはり、あら?おや??と思ったのは、問題が出てきた時の対応、でした。

私が、自治体職員に期待していたものは、今振り返れば、

・ミッションについて、もっと一緒に考えてほしかった。
→そもそも、ミッションは自治体・地元の団体からの発案(だと私は思っていた)なので、私一人だけでミッションについて考えるのはおかしい(と私は思っていた)。協力隊からの視点に偏らないよう、中立の立場の第三者と一緒に考えたかった。

・ミッションの修正の時に、話し合いの場づくりを主導してほしかった。
→ミッションに問題が出た場合、話し合いの場をセッティングしたり、各関係者とのやりとりなどは、自治体主導ですべきこと(だと私は思っていた)。協力隊が主導で、ミッション修正、各関係者へのやりとりなど、一人で立ち回って、ミッションの整理までするのはおかしい(と私は思っていた)。

・「地域おこし協力隊」制度とは?、協力隊が入る意味・目的などを、地元の受け入れ団体と、地域の関係者にちゃんと説明しておいてほしかった。
→これは、着任前に、当然されていること(だと私は思っていた)。

私は、協力隊のミッションを一緒に考えるのは、自治体職員の「地域おこし協力隊」関連の「業務」だろうと思っていましたし、そこに問題が生じたら、そのミッションで募集した自治体が主導できちんと話し合いの場などを設けるのが、自治体の「業務」だろうと思っていましたし、「地域おこし協力隊」が着任する前の、地域への説明などなど、当然、自治体がしているものだと思っていました。

がしかし、自治体職員の方達に、これらが自分達の「業務」だ、という意識がなければ、業務の大小を問わず、うんともすんとも、動きません。動きませんし、それについての意見など、持ちようがありません。

また、
私の反省点としては、きちんと声を上げていなかった、ように思います。

声を上げていなかった、というより、声を上げるのが少々遅かった。しかも、声を上げるに至るまでの経緯や過程などを、自治体職員の方とあまり情報共有していませんでした。私の中ではいつの間にか大問題。しかし、自治体職員の方に伝えないと、問題は存在していないも同然。それで、結局一人で立ち回ることになった、と思います。

これは、私の性格によるところも大きいかもしれませんが、あてはまる方もいるかもしれません。

さらに私の場合、
ミッションに問題が出てきた時に、解決しよう、としました。一人で。
なんなら、解決することも私のミッションの一部、と思ってしまいました。

まじめか!

今なら、自治体職員の方に、こう言います。
○○という問題が出てきたのですが、どうしたらいいですか?

もちろん、問題の内容にもよりますが、ミッションの根本に関わるような大きな問題が出てきたら、自治体職員の方に、投げる、のです。そこで、自治体職員の方がどう出るか、どう動くか、どんな意見を言うかは、彼らにお任せ。

そして、自治体職員の方の反応や、何がしかの返答、方向性が出てくるまで、待つ。その間、地域に関わる○○の活動を、協力隊の活動として取り組んでおきますので、と一言添えて。

私は、これができなかったんだな~!

どうしたらこの問題を解決できるか?なんとかしなきゃ!
お、このアイディアどうだろう?この方法で行こうかな!?と。。。

まじめか!!

ということで、
自治体職員の方との付き合い方も、過度な期待は持たず(笑)
ちょこちょこ状況報告や、活動に関するやりとり(雑談レベルでOK)をしておくことをおススメします。例えば、知っておいてほしい情報は、情報共有として、その都度メールで流しておく(反応なくても、伝えている、ということが大事、しかも記録に残るよう)など。

あまり、聞こえはよくないですが、自治体職員の方を、うまく使ってください。必要に応じて動いてもらってください。「業務」と認識してもらっていないのであれば、相談したり、投げたり、意見を求めたり、一緒に考えてもらったりして、「業務ですよ~」と、彼らをさくっと頼ってください。

このような積み重ねが、少々大きい問題が起きた時に、ミッションについて意見を交わせる、調整し合える、やりとりできる関係性につながるのではないかと思います。

自治体職員との関わり方は、ミッションや雇用、契約状況によって、かなり違いがあるのではないかと思います。へ~、こんな場合もあるんだな~、と、少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?