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#43 協力隊の給与事情

自分でお金を稼ぐって大変ですね。有形・無形なんであれサービスを提供し、利益を得る。そして、人件費まで稼ぐ。さらに、安定収入とする。大変です。雇われの身の場合、不満も多々あるかもしれませんが、経済的に守られているのは間違いありません。

「地域おこし協力隊」に興味のある人は、給与面も色々調べていると思います。公的な制度なので、給与面も含めた待遇は、各自治体のホームページ、募集要項などで公開されています。

私の場合、「地域おこし協力隊」の仕事を、個人事業主として、自治体と契約書を交わし、委嘱を受けて取り組んでいました。

経済的な待遇面はこのようになっていました。

●給与、毎月18万円。
 
これに、所得税を控除した額が実質の振り込み金額となります。
 16万円ぐらい。

労災・雇用保険・社会保険の適用はない。
 私の場合、個人事業主扱いなので、自治体との雇用関係はありません。   
 これは、退任後の失業保険はない、という意味です。
 そして、国民年金保険料、国民健康保険料も含まれていませんので、
 全額協力隊が払うことになります。

ボーナス、退職金、有給、特別休暇はない。
 有給はありませんが、超過した活動時間を翌月以降に繰り越せます。
 例:160時間活動した場合、翌月140時間しか活動しなくても、満額の給与
    が支給される。*毎月150時間が規定です。

傷害保険、個人賠償責任保険には加入。1年毎。
 上限があるとはいえ、市が指定する保険内容で入れば全額支給されます。
 労災はありませんが、これらの保険で活動中の事故やケガなどは対応でき
 ます。

家賃補助、毎月上限3.5万円。
 共益費、駐車場代、町内会費など、家賃以外のものは対象になりません。

車両経費、毎月4万円。
 燃料費と車両代の相当分として支給されます。公用車を使用しないため、
 活動中の移動は協力隊個人の車でした。
 私は、協力隊になることが決定し、車を購入しました。50万で。その後、
 任期中に、2回車検が来ました。毎月の自動車保険の支払いもあります
 が、3年任期を全うすれば、十分に元が取れました。ちなみに、3年間で
 5万㌔は走りました(笑)。

通信費、毎月0.5万円。
 協力隊個人の携帯電話で、活動中の連絡を行うので支給されます。

機械器具費、毎月上限0.5万円。
 パソコンやプリンター、デジタルカメラなど、配属先の部署になく、協力
 隊個人が準備する場合、準備したものに応じて支給されます。
 私はパソコンは持っていましたが、プリンター(家庭用)はなかったので 
 購入しました。配属先の地域振興センターの印刷機は基本使えません。イ
 ンク代は、活動中の経費なので自己負担ではありません(他備品も同じ
 く)。プリンターは個人のものとなるので、退任後、私が引き取れまし
 た。(金額によって市に返さなければならない備品もあります)

モバイルWiFi
 市が契約したものを借りて使用していました。使用料は市の負担。退任後
 に返却が必要でしたが、24時間、365日、借りっぱなしでした。
 これは、最初市から説明を受けていませんでした。先輩隊員から「え、
    wifi支給されるよ~」と聞き、市に言ったところ支給されました。車同
 様、wifiないと死にますので(笑)、速攻要確認事項です。

これらを計算すると、毎月の、いわゆる給料は、
約25万円也。

私の場合、これだけ見ると、悪くないと思います。
他の自治体は、これより高い場合もありますし、低い場合もあります。

協力隊の給料などを調べる際、
いわゆる月給はきちんとホームページや募集要項に明記されていますが、
その他の補助・手当がどうなっているかの詳細は全部書かれていないように思います。

この、その他の補助・手当まで計算して、トータルでいくらになりそうか、それで自分の生活は成り立ちそうか、考えてみてください。雇用関係があるかどうかも大きなポイントです。

私の場合、月約25万くらいの収入でしたが、国民年金や国民健康保険を考えると、けっこう支払いは多かったです~、さらに、住民税も~。

それでも、これらの待遇を承知のうえで、「地域おこし協力隊」になりましたので、特に不平不満はありませんでした。

また、私の場合は、副業OK、でしたので、良かったです。
次回はこの点についてお伝えしたいと思います。

ちなみに、貯金もできましたよ。
でも、もうちょっとがんばってもっと貯めれたかなと思いますが、そんな贅沢もしてないはずが、何に使ったのやら!まいっか!

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