Fumiya Enjo

京都造形芸術大学 / jiji / 十夜祭 / ロフトワーク

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記事一覧

読書録:プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン -実績・省察・評価・総括-

「『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(以下『シン・エヴァ』)制作を1つのプロジェクトとして捉え、それを遂行する」という視点で振り返り、記録としてまとめた本。執筆は…

Fumiya Enjo
5か月前
6

打ち合わせのゴールを明確にすることはなぜ大切なのか

最近、打ち合わせの進行をさせてもらうことが以前よりも増えて、アジェンダを自分で作る機会も増えた。先輩1人1人が、いつも大切なことを教えてくれる。「言いたいことは、…

Fumiya Enjo
2年前
9

心を整える

鴨川を走るのが好きで、9月頃まで週に数回走っていた。それが自分にとって心を整える時間にもなっていた。 でも、寒い時期に走ると僅かな汗をかくだけで体中が痒くなる。…

Fumiya Enjo
3年前
19

煙を眺める

今年1番の素敵な物を買った。 お香を焚くと煙突から煙が立ち昇るお香立て。素材は、建材として使われるモルタルで、木型に流し込んで作られている。表面には、木やアクの…

Fumiya Enjo
3年前
5

クリエイティブディレクターの「クリエイティブ」ってなんだろうか

ロフトワークの名刺の肩書きには、ディレクターの前に「クリエイティブ」という言葉が添えてある。クリエイティブディレクターの「クリエイティブ」とは何だろうかとしばし…

Fumiya Enjo
3年前
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「手紙を書く」というロフトワークの文化に思うこと

ロフトワークでは、決算月の今月と、半期に当たる3月に実施する「360°レビュー」という取り組みがあって、僕がこの会社で1番好きな文化だ。 360°レビューという文化360…

Fumiya Enjo
3年前
7

読書録:「ねぇ、私の話聞いてる?」と言われない「聴く力」

先日読んだ本の内容と、そこから考えたことについて書いてみる。 そもそも傾聴とは何をすることで、どうすれば「傾聴できている」と言えるのか。傾聴の目的は何で、そこに…

Fumiya Enjo
3年前
9

懐かしい

学生時代の友人と一緒に大阪で晩ごはんを食べた。ちょうど1年ぶりくらいだった。懐かしい友人に再会すると、なぜだかとても安心するし、元気が出る。今日も生きててよかっ…

Fumiya Enjo
3年前
3

居心地

居心地の良さはどこにあるのだろうかと、よく考える。日常的に足を運ぶ場所で居心地が良い場所といえばいくつかある。たとえば、 ・Len / ロームシアター / 新風館 / 鴨…

Fumiya Enjo
3年前
3

オンラインのとうきび収穫体験に参加してみた話

今度初めてオンラインでイベントをやることになったので、参考がてらにと、先週こんなイベントに参加してみた。 オンラインで十勝の農場のとうきび収穫体験に参加できるイ…

Fumiya Enjo
3年前
3

鴨川

実家に帰るとき、いつも五条から北山まで、 鴨川に沿って自転車を漕ぐ。 僕は鴨川のここに座るのが1ばん好きだ。 四条と五条の間のここだよ。 久しぶりにきた。 等間隔…

Fumiya Enjo
3年前
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今週のふりかえり_200719

今読んでいる「聴く力の強化書」という本で、印象に残っているところを少し書き留める。 読もうと思ったのは、昔から人の話を聴くことに苦手意識があったからだった。どん…

Fumiya Enjo
4年前

今週のふりかえり_200712

この前、帰りに会社の先輩Tさんと立ち飲み屋に寄った。コロナ後にこうしてふらっと人と居酒屋に行くのは随分と久しぶりなことだった。「やっぱりお店で呑むのはいいな」っ…

Fumiya Enjo
4年前

今週のふりかえり_200705

去年の年末くらいから、運動すると体がかゆくなることが増えて、家の近くを走る習慣をやめてしまっていた。昔から肌はめちゃめちゃ弱いのだけど、この歳になってお医者さん…

Fumiya Enjo
4年前
1

今週のふりかえり_200628

この前、普段履いている革靴を初めて修理した。 学生のころは、革靴を履いたことがなかった。よくスニーカーを履いていたけれど、かかとが潰れたり、履き口が破れたり、傷…

Fumiya Enjo
4年前
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今週のふりかえり_200621

今月は、3週に渡ってプロジェクトマネジメントの講義を会社のみんなで受講した。 講師は、プロジェクトマネジメント、戦略立案、コンセプト立案などを専門にお仕事をされて…

Fumiya Enjo
4年前
4
読書録:プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン -実績・省察・評価・総括-

読書録:プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン -実績・省察・評価・総括-

「『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(以下『シン・エヴァ』)制作を1つのプロジェクトとして捉え、それを遂行する」という視点で振り返り、記録としてまとめた本。執筆は、株式会社カラーの成田和優氏。成田氏は、JAXAからカラーの制作進行に転職し、『シン・エヴァ』を担当。進捗管理を中心にプロジェクトマネジメントに関するさまざまな領域で活躍した。

プロジェクトマネジメント、プロジェクトデザイン、コミュニケー

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打ち合わせのゴールを明確にすることはなぜ大切なのか

打ち合わせのゴールを明確にすることはなぜ大切なのか

最近、打ち合わせの進行をさせてもらうことが以前よりも増えて、アジェンダを自分で作る機会も増えた。先輩1人1人が、いつも大切なことを教えてくれる。「言いたいことは、アジェンダに全部書いておく」とか、「打ち合わせに使う資料は、参加する人も手元でも見られるようにしておく」とか、いろいろある。

そんなアドバイスのうちの1つに、「打ち合わせのゴールを明確にする」というものがある。あたり前のように聞こえるし

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心を整える

心を整える

鴨川を走るのが好きで、9月頃まで週に数回走っていた。それが自分にとって心を整える時間にもなっていた。

でも、寒い時期に走ると僅かな汗をかくだけで体中が痒くなる。肌の弱い人が乾燥した肌で運動するとそうなるらしい。だから今は走れなくて、それに変わる習慣を探していた。

会社の先輩の堤さんに相談すると、瞑想はいいぞって教えてくれた。だからその次の日から始めた。

簡単なやり方じゃないと続かないだろうと

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煙を眺める

煙を眺める

今年1番の素敵な物を買った。

お香を焚くと煙突から煙が立ち昇るお香立て。素材は、建材として使われるモルタルで、木型に流し込んで作られている。表面には、木やアクの独特の風合いを残している。

佇まいにあたたかみがあって、置物としても素敵だけれど、この煙突から自分の好きな香りの煙が立ち上る光景は、言葉にならないやわらかい癒しがある。

学生の頃に、お香立てをデザインする課題があった。それからお香って

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クリエイティブディレクターの「クリエイティブ」ってなんだろうか

クリエイティブディレクターの「クリエイティブ」ってなんだろうか

ロフトワークの名刺の肩書きには、ディレクターの前に「クリエイティブ」という言葉が添えてある。クリエイティブディレクターの「クリエイティブ」とは何だろうかとしばしば考える。

最近、企画した1つのイベントを通じて会社の仲間から感じたことがあった。

[ PEACH SHAKE vol.02 ]
森×チンダミ×奄美 -家で旅するシンクロツーリズム-

昨年末、航空会社のPeachさんが、奄美線の就航に

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「手紙を書く」というロフトワークの文化に思うこと

「手紙を書く」というロフトワークの文化に思うこと

ロフトワークでは、決算月の今月と、半期に当たる3月に実施する「360°レビュー」という取り組みがあって、僕がこの会社で1番好きな文化だ。

360°レビューという文化360°レビューとは、簡単にいうと、社内の仲間を褒め合う仕組みなのだけれど、あえて文化という言葉を使いたい。というのも、そもそもこういった仕組みは、会社全体で、仲間1人1人を尊重し合う空気感のようなものが当たり前に共有されているからこ

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読書録:「ねぇ、私の話聞いてる?」と言われない「聴く力」

読書録:「ねぇ、私の話聞いてる?」と言われない「聴く力」

先日読んだ本の内容と、そこから考えたことについて書いてみる。

そもそも傾聴とは何をすることで、どうすれば「傾聴できている」と言えるのか。傾聴の目的は何で、そこに必要な知識や技術にはどんなものがあるのか。具体例や、練習の仕方などを交えながら、分かりやすくまとめられている。

  

■ 全体の構成

最初に、話が聴けない人をタイプごとに紹介している。

次に、傾聴という言葉が持つ行為の要素、傾聴の

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懐かしい

懐かしい

学生時代の友人と一緒に大阪で晩ごはんを食べた。ちょうど1年ぶりくらいだった。懐かしい友人に再会すると、なぜだかとても安心するし、元気が出る。今日も生きててよかったなぁとふわりと思う。

これまで、父の仕事の都合もあって、静岡、神奈川、大阪、京都と移り住んできた。引っ越しするときは、馴染みのある土地や友達と離れるのは寂しいものではあったけれど、だからこそ「また必ず会いたい、また訪れたい」という気持ち

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居心地

居心地

居心地の良さはどこにあるのだろうかと、よく考える。日常的に足を運ぶ場所で居心地が良い場所といえばいくつかある。たとえば、

・Len / ロームシアター / 新風館 / 鴨川

共通してあるものはなんだろうか。最近は、違う目的を持って違う行動をしている人たちが、あたり前に同じ空間に同居していることではないかと感じている。

鴨川だったら、読書をしてる人、走ってる人、楽器の練習をする人、ご飯を食べ

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オンラインのとうきび収穫体験に参加してみた話

オンラインのとうきび収穫体験に参加してみた話

今度初めてオンラインでイベントをやることになったので、参考がてらにと、先週こんなイベントに参加してみた。

オンラインで十勝の農場のとうきび収穫体験に参加できるイベント。現地での作業時間に合わせて、開始時間は朝4時半と朝7時の2回があって、土日両日の開催だった。

僕は土曜日に申し込んでいたのだけど、うっかりgoogleカレンダーに夕方4時半で予定を入れてしまっていて、土曜日の朝は爆睡していた。朝

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鴨川

鴨川

実家に帰るとき、いつも五条から北山まで、
鴨川に沿って自転車を漕ぐ。

僕は鴨川のここに座るのが1ばん好きだ。

四条と五条の間のここだよ。
久しぶりにきた。

等間隔に並ぶ人混みはないし、
水の音は綺麗だし、
なにより静かだ。
虫も少ないし。

少し高いところから川を見下ろせて、
なぜだかここだけ
世界がとても広々としている。

それに今は曇1つないし、
月だってきれいなんだ。

ついついお酒を

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今週のふりかえり_200719

今週のふりかえり_200719

今読んでいる「聴く力の強化書」という本で、印象に残っているところを少し書き留める。

読もうと思ったのは、昔から人の話を聴くことに苦手意識があったからだった。どんな苦手さかというと、大きく2種類ある。

1つは、人が話しているのに、あるワードが頭の中で引っかかって全然違うところに気持ちが向いてしまって、途中から内容が頭に入ってきていなかったり、相手の表情を察せられていないタイプ。

もう1つは、最

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今週のふりかえり_200712

今週のふりかえり_200712

この前、帰りに会社の先輩Tさんと立ち飲み屋に寄った。コロナ後にこうしてふらっと人と居酒屋に行くのは随分と久しぶりなことだった。「やっぱりお店で呑むのはいいな」って思つつ、少しばかり懐かしいような、そんな心持ちで過ごした素敵な時間だった。

そのときにTさんが話していたことについてすごく共感したり、考えたりしたことがあった。

Tさんは、会社に勤めながら、副業ではWebメディアの編集長という顔も持っ

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今週のふりかえり_200705

今週のふりかえり_200705

去年の年末くらいから、運動すると体がかゆくなることが増えて、家の近くを走る習慣をやめてしまっていた。昔から肌はめちゃめちゃ弱いのだけど、この歳になってお医者さんに「アトピーですね」なんて言われるとは思わなかった。

走らないかわりに、ストレッチをしたり、歩いたりと試していたものの、走るほどの気分転換にはならなかった。それでも体重は増えていないし、まぁいいかとも思っていた。

ただ、やっぱりこれまで

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今週のふりかえり_200628

今週のふりかえり_200628

この前、普段履いている革靴を初めて修理した。

学生のころは、革靴を履いたことがなかった。よくスニーカーを履いていたけれど、かかとが潰れたり、履き口が破れたり、傷みがひどくなってくると買い替えていて、消耗品の感覚で靴を使っていた。

修理をお願いしたのは、河原町の寺町商店街にある靴メンテナンスのLESH。これまでは「LUSHとロゴが似てるなぁと」とか思いながら通りすぎるだけのお店だった。

中に入

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今週のふりかえり_200621

今週のふりかえり_200621

今月は、3週に渡ってプロジェクトマネジメントの講義を会社のみんなで受講した。 講師は、プロジェクトマネジメント、戦略立案、コンセプト立案などを専門にお仕事をされている野村隆昌さん。

ロフトワークでは、「PMBOK」とよばれる国際標準のプロジェクトマネジメントの知識体系を、あらゆるプロジェクトのベースにしていて、今回の講義もこれに沿うものだった。講座を通じて考えたことをまとめておく。

プロジェク

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