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個人的なこと・恋愛

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アレ
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記事一覧

わたしの愛着障害

 10代の頃から不安定な恋愛を繰り返していた。喧嘩ばかりしたり、別れて復縁するのを繰り返したり、一方的に別れを告げたり。友人やフォロワーにも「お前何回復縁してるんだよ」と引かれるぐらいだった。
 孤独感が人一倍強いので恋愛するのだが、恋愛において距離が近くなると距離を置いたり、別れたくなってしまう。こういう矛盾した愛着スタイルを「恐れ・回避型」というらしい。愛着障害についての書籍が最近多いが、もっ

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ぼくの好きな人 太宰治と三島由紀夫 HSP

 田中みな実と永野のラジオが面白かった。なんか人間という感じがした。

 一言でいうと、繊細な人が好きなんだと思う。少しのことでも深く傷ついて、傷つくのが怖くて臆病になって、人前に出るのが恥ずかしくなって、それでも足掻いて表に立とうとする人。臆病でびくびくしながらずっと気を使いながら生きて疲れてる人。こういう人を見ると「ちゃんと生きている」と思う。逆に、自分に何も疑いがなく、矢印が絶えず外界に向い

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古典を読む意義 回帰運動 流行

 真夏の夜の淫夢が好きだった。ニコニコ動画の「例のアレ」ランキングで、毎日MADを見ていた。程よいアングラ感と2ちゃん民的センスのコメントで信じられないぐらい面白かった。コンテンツが終わっていく過程をリアルタイムで観察したが「つまらない人(子供)」が寒い流れを作って終わった。面白い人が面白いことをすると、その周りに凡人が集まってコンテンツを終わらせるという説は正しいと思う。ビッグコンテンツに群がっ

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精神分析についての雑感

 17歳の頃にジャック・ラカンに惹かれて関連書籍を読んでみたのだが、意味不明だし恣意的な妄想としか思えなかった。最近読んでみて印象が変わった。
 「フロイト思想のキーワード」「フロイト入門」「現代の精神分析」「集中講義精神分析」「図解雑学フロイト」「人はみな妄想する」「ゼロから始めるジャック・ラカン」「ラカン派精神分析入門」「生き延びるためのラカン」「後期ラカン入門」「ラカン入門」「ラカンの仕事」

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芸術家の友人について

芸術家の友人について

 昨日、久々に話した。向こうも久々に人と会話をしたらしい。

 すごい変な人だ。芸術系の院を出て、著名な芸術家の下で労働をして、その時貯めた貯金で引きこもっている。今はゼルダをして寝る生活を繰り返しているらしい。
 たくさん話した。「未来が全く見えない」という話をした。僕はレールから転げ落ちた感じだが、友人は自らレールから降りている。「普通の人生」というレールから降りると、なんの地図もなくなる。何

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祈り 猫 コウモリ クオリア

 慈悲の瞑想というのをしている。気持ちがいい。要は「祈り」なんだけれど、α波がどうのとかオキシトシンがどうのとかで、リラックス効果がある。「生きとし生けるものが幸せでありますように」と心の中で念じる。無料で気分が良くなるのでお得だと思う。
 
 布団に寝転んで慈悲の瞑想をすることが多いんだけれど、横に飼い猫がいることが多い。いつも喉のあたりをくすぐっているんだけれど、慈悲の瞑想をしながらくすぐると

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クリエイターが嫌いだ

 僕は創作が好きだ。たまに詩を書いたり、短歌を詠んだり、小説を書いたりする。ブログを書くのも好きだ。

 クリエイターがAIに脅かされて、阿鼻叫喚になっている。自分の声や絵柄を盗まれた、と発狂している。これでクリエイターの本性が全部出たと思う。
 例えば法律で表現の自由を奪われるなら、声を挙げてもいいと思う。自分の創りたいものが創れなくなるのは、創作が好きな人にとって最悪だと思う。僕も反対運動をす

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初恋と文学

 久々に文学を読んでいる。16歳の時に読んだのだけれど、全く覚えていないので「百年の孤独」を再読している。スケールの大きくて魔法的なストーリーが、一段落ごとに劇的な展開をして、吸い込まれるように読んでしまう。大江健三郎と中上健次が影響を受けたとあったが、後期の大江の訳の分からない神話より全然面白い。後期の大江健三郎は「魔法」をやりたすぎて、抽象的すぎて退屈だ。大江も中上も初期の方が断然好きで、具体

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オウム真理教の本を読んだ スピリチュアル

 「オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり」という本を読んだ。いろんな意味で衝撃的だった。
 この本は井上嘉浩というオウムの幹部の人生をジャーナリストが描いたもので、念入りな取材がされてあると感じた。
 僕がショッキングに感じたのは「一歩間違えれば自分も…」と読みながら絶えず考えてしまったからだ。

 井上嘉浩という人は、幼い頃から感受性が強く、生老病死のことや、「幸福」につい

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母親が死んでから5年ぶりに手料理を食った

 恋人が家に来て、手料理を作ってくれた。毎日ベースブレッドという栄養食のパンとコンビニ飯しか食べていないと伝えると、さすがに可哀そうになったみたいでオムライスを作ってくれた。地元のスーパーまで一緒に歩いて行った。片道30分ぐらいなのだが、ゴーストタウンまっしぐらの田舎なので、戦時中みたいなポスターや廃墟があるのが珍しいらしく、スマホで写真を撮っていた。僕にとっては子供の頃からある当たり前の風景なの

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理想的な読書とは何か

 「生死の一大事」を解決するために読書をしていた。哲学やら文学やらなんでも読んでいたのだけれど「真理」を探しながら読んでいたので、あまり楽しくはなかった。そして本の中に真理はなかった。
 仏教に手ごたえを感じてからは、「見つけるための読書」ではなく「楽しむ読書」になってきた。もともと知識に並々ならぬこだわり行動があるので、勉強系の本も楽しいのだが、歴史の本や文学の本も楽しめるようになった。最近読ん

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歴史について何も知らない

 歴史について何も知らない。興味がなかった。「変わらないもの」を探していたから、有為転変で、一回性である「事実」や「物語」などに、一切興味がなかった。「変わらないもの」が見つかったので「変わるもの」の勉強もし始めたのだが、涙が出るぐらい面白い。
 歴史については中学生の頃に習った日本史と、ナビゲーター世界史という参考書程度の知識しかない。西洋哲学や仏教をやる過程で、時代背景にも触れざるを得ないので

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難解な文章が嫌い

 最近浅田彰の「構造と力」が文庫化されたみたいで、ポストモダン思想かぶれみたいな人がイキイキしている。「難解な文章」について考えてみた。

 「言語」というのは「実践」であると考えている。もっと分かりやすく言えば「道具」だ。何かの目的のために「言葉」を使う。言語ゲームだ。相手に何かしらの「影響」を与えるのが言語という道具である。だから、自ずとその目的によって、文章や喋りの形態も変わってくる。
 

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歴史の勉強をした感想 死

 中国の歴史の勉強をしている。4000ページぐらいあるのだが、1000ページぐらいしか読めていない。夏王朝から始まって、殷、周、春秋戦国、秦、漢、まで読み進めた。
 
 最近、物凄い虚しい気持ちになることが多くて、なんでだろうと思っていたら、多分歴史の本を読んでいるからだ。天下を統一した始皇帝の天下は15年しか続かず、策謀と権力欲の渦巻く朝廷の悲劇が凄い苦しい。戦果を挙げすぎた将軍は、謀反の恐れが

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