無責任に優しい言葉かけてごめんね

　恋人ができたと意気揚々とブログを書いたが、振られてしまった。「抱えきれない」と言われた。
　約束の時間に通話をしてくれなくて喧嘩をして、泣いてしまって、今までの生い立ち、虐待や病気や家族や友達のことを話すと、なんか引いてしまったみたいで、距離ができた。彼女は「好きな音楽は何？」と聞くと「クラシック」と答えるほど育ちがよく、僕みたいな人間に耐性がないというか、怖かったんだと思う。友達が自殺したとか母親が癌で死んだとか、そりゃ重いよね…。ごめんなさい。

　あまり長くない永遠に依存していたので「ずっと一緒」とか「結婚する」とか言ってたのだが、「全部嘘だったの？」と聞くと「無責任に優しい言葉かけてごめんね」と言われた。なんか、刺さるものがあった。痛かった。
　野良猫に無責任に餌をやると、子猫が出来て、余計に不幸が増える。インドの乞食に金をやると、他の乞食からもたかられて、際限がなくなる。僕は自分が不幸の底の底にいるとは思わないが、同じところまで降りるか、引っ張り上げられる人でないと、優しくしたらダメなのだと思う。

　君ぐらい弱い人のこと誰も救えないと思うよ
　ちゃんと洗うから許して（浮気されたあと）
　無責任に優しい言葉かけてごめんね

　女に言われた突き刺さる言葉一覧が増えた。昨日は一日病んでいたけれど、坐禅のお陰で最近流行りの「レジリエンス」が高まったみたいで、今日は普通に元気だ。

　もう一生恋人ができない気がする。ただ、恋人がいても、不安だったり言い合いをして、結局いてもいなくても「苦」なので「有無同然」というのは当たっていると思う。「どっちに転んでもいい」ような心を持ちたい。

33 悪魔パービマンがいった、
「子のある者は子について喜び、また牛ある者は牛について喜ぶ。人間の執著する元のものは喜びである。執著する元のない人は、実に喜ぶことがない。」

34 師は答えた、
子のある者は子について憂い、また牛ある者は牛について憂う。実に人間の憂いは執著する元のもののない人は、憂うることがない。」